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防災について考える【自分の地域の特性を知ろう】

みなさん、こんばんは!

防災士のうさみです。

先日、防災に関する研修会として地区の区長さんたちを対象にDIG(災害図上訓練)を行いました。

DIGとは、次の頭文字からとられた、地図に参加者が書き込みをすることで、住んでいる地域の特性や危険性などを「見える化」してその危険性への対策を参加者みんなで考えるゲームです。

Disaster(災害)
Imagination(想像力)
Game(ゲーム)

▲静岡県のHPでは、DIGについて詳しく掲載されています。


今回は、30名近くの参加者が、5人程度の6班に分かれて取り組みました。

この研修会では、まず、前半に災害に関する基礎知識の講義を行い、その後DIGの体験を行いました。

DIGでは、初級編と中級編と2段階に分けて体験しています。

【初級編とは】
河川、主要道、公園等のひろばなどを着色し、まちの構造を知り、さらにコンビニ、薬局、公的施設やガソリンスタンドなどの立地を確認し、まちの資源を把握します。

【中級編とは】
地図の上にビニールをかぶせ、水害や土砂災害の想定区域を網掛けすることで、まちの危険性を見える化します。

▼実際の完成後の図面▼

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取り組む中で、徐々に参加者同士が活発に意見を交わし始め、どんどん地図が色鮮やかになっていきました。

中でも、話を聞いていると、「ここに薬局があったね」や「この場所はコンビニだったけど、今はつぶれてしまって更地になっているね」などの情報や、「ここは昔盛り土をしたと聞いたから崩れる可能性があるのでは?」や「実際にこの範囲はかつての台風で水があがったことがあったね」などのそこに住んでいる人だからこそわかる情報を共有することができていました。

このDIGは地図の範囲を小さくすることで、自治会単位で考えることができ、さらに深掘りすることも可能です。今回は行いませんでしたが、避難行動要支援者の方のご自宅のほか、民生委員さんや消防団員など、地域防災のキーマンになる方のご自宅などを把握し、より具体的で実践的な災害対策を考えるときに有用です。


全国的な長雨で、土砂災害発生の恐れが心配な状況が続いています。

身の危険を感じてから考えるのでは遅くなってしまいます。ぜひ、日ごろから、このような訓練を通してご自身の地域を把握し、いざというときに備えることができたらいいですね。

最後までご覧いただきありがとうございます。

ではまた、

うさみ


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