iPhoneで3Dスキャン-Object Captureの使い方-
Object CaptureはLiDAR付きのiPhoneで使えるフォトグラメトリの機能の名称で、この機能を使えば写真から3Dモデルを作ることができ、寸法も再現できます。
昔は公式アプリがなく、2022年の1月に「初心者がMac+iPhoneでフォトグラメトリとAR ~Object Captureで3Dモデルを作る方法~」という記事を公開していました。
それから1年半、2023年の9月にiOS17から標準で使えるようになるとニュースがあり、そのあとiOS17にしてApp Storeや標準のカメラなどを探したけど見つからずに2カ月が経過した昨日、Reality Composerの中にあることに気付いた。
そこかよ!もっと主張していい機能のはずだよ!
早速使ってみましょう。
Reality Composerを使って3Dスキャンする
①Reality ComposerをApp Storeからダウンロードします。
https://apps.apple.com/jp/app/reality-composer/id1462358802
②新規プロジェクトを作成します。
プロジェクトタイプは「3Dキャプチャー」を選択します。LiDAR機能付きのiPhone(12Pro以降のProシリーズ)の場合のみ表示されています。
③画面の指示に従って撮りたいものの周りを回って範囲を囲みます。
④まわりを回ります。自動で写真が撮られます。
十分な写真が撮れたところで切り上げられますが、そうではない場合でも120枚が最大となります。
⑤3D化
Object Captureを開いたまま、処理が終わるのを待ちます。ポストは120枚で10分弱かかりました。
⑥完成
完成です。背景はAIによって自動で切り取られます。
もし背景も含めたモデルが欲しい場合は、再度加工が必要です。
立方体のアイコンから、「オブジェクトの周りの環境を含める」を選択して「再処理」で、背景を含めたモデルが作成されます。
ARで遊んでみよう
画面の下の「AR」ボタンを押すとモデルを現実の風景に設置することができます。
写真だけから3Dモデルを作る他のフォトグラメトリのアプリと違って、LiDARのおかげで寸法がかなり正確な印象です。
このモデルを3Dプリンタで印刷もできたのでまた記事にします。
LiDARが使いたくてiPhoneを買った方は、Object Capture使ってフォトグラメトリも楽しんで欲しいと思います。
良い3Dライフを!
追記)
3Dプリンタで印刷する方法を書きました。