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甲斐・信濃の旅(最終日)

遂に旅行も最終日になりました。昨年の山梨旅行も、最終日は帰りの特急のなかでひっそりと涙を拭ったものですが、山梨を離れることが本当に辛いのです。が、この日から、次の山梨旅行のプラニングが始まりますから、新たな楽しみの始まりでもあるのですが……。

パワーブレックファスト

今日は、円光院と周辺地域を回ります。信玄公ご正室である三条の御方様が眠る寺です。大河ドラマでは、しばしば悪く描かれる三条の御方様ですが、快川紹喜国師によると、容姿が美しいだけでなく人柄にも優れた女性であったとのことです。快川国師がそのように記録されているのであれば、まちがいなくそのとおりなのでしょう。

大河ドラマでの描かれ方に対する反論

『武田信玄』の原作者である新田次郎は、自身が長野の出身であることもあってか湖衣姫(諏訪御料人)びいき、対する三条の御方のことはかなり悪く描いていたため、それに気分を害した円光院側は上のような看板を作って反撃したようなのです。実際、大河ドラマにおける三条の御方は報われない役回りで、信玄公とようやく心を通わせることができた時には、すでに死の病に蝕まれていました。京の名門公家の出で誇り高く、素直に心情を吐露することができなかった彼女が、死の影が迫り来るなか、「恥を忍んで」想いのたけを伝え、信玄公が深い悔悟の念とともにそれを受け入れるシーンには、心が痛くなったものです。三条の御方様を演じられたのは若かりし日の紺野美沙子さんで、本当にお美しいです。死を前にして素直になった彼女が夫を心から頼る姿は切なかったですね。

円光院から甲府市街地を遠くに臨む

円光院を出た後は、最寄りバス停までの道すがらにある信玄公墓地(あちらこちらにあるんですよね)に立ち寄って手を合わせ、バスに揺られて甲府駅へ。昼食をどこでするか、迷った末、甲府駅中の『信玄』は昨年行ったからと、別の店で和牛串焼きなどをいただいたのですが、やっぱり『信玄』にしておけばよかった!!と、激しく後悔。ほうとう、食べ損ないました。

『信玄』さんのほうとう(2023年夏)
同じく富士桜ポークコロッケ(同上)

次回山梨に行った際は、再訪しますよ、『信玄』さん。今回の旅行で心残りは『信玄』さんのほうとうを食べなかったことですね。さようなら、甲府。また会う日まで。

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