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釧路湿原を上から眺める / 映画「ザリガニの鳴くところ」を観て

いつか、釧路を一人で旅した日のことが鮮明に蘇りました。
映画「ザリガニの鳴くところ」の主人公カイアはたったひとりで湿地に住み、町の人からは忌み嫌われる存在。そんな彼女と仲良くなった青年チェイスにある日、火の見櫓を教えてもらいます。その上から見た湿地の風景。
どこかに似ていると思ったら釧路湿原にそっくりで、湿地の風景って皆こんなふうなのかと思いました。
ずっと湿地で暮らしてきたのに初めて上から湿地を見た主人公のセリフが印象的。
「私今まで友人の横顔しか知らなかったのね」

釧路湿原

映画の舞台はアメリカのノースカロライナ州の湿地帯ですが、日本でも同じような風景が見られるということに感動してしまいます。厳密には、"「湿原」とは、長い年月を経た「湿地」のこと"だそう。
現地ではリアルライオンキングじゃん!と思いました。どこからか赤ちゃんの鳴き声のような声が聞こえて、すぐにそれがタンチョウの鳴き声と気づきました。釧路はタンチョウが有名なのです。

劇中でも、鳥がたくさん出てきました。本当に自然豊かで、美しい水辺の風景にうっとりします。湿地といえど、湿度を感じさせない爽やかさ。川を泳いだり、貝殻を拾ったりの生活は少し憧れます。ザリガニは出てこない…
空港にもタンチョウの像がありました。

実際に、バスからタンチョウを見かけました。残念ながら写真は撮れず…。
釧路市動物園でも間近に見ることができました。
シカ除けネットに絡まっていて保護された子。義足で生活しているとのことでした。

釧路湿原駅の写真を少し載せておきたい。

釧路湿原国立公園の、細岡展望台という見晴らしのいい場所まで登ってきたとき。

どこからか、タンチョウの声が
聞こえてきたのでした

どこまでも地平線が広がって、夕焼け空も本当に広い。こんな景色は生まれて初めてでした。
頭の中に自然と、ライオンキングのテーマが流れてしまいます。叫びたくなる。

映画は、ミステリーサスペンスで進行していきながらも、描かれるラブロマンスに惹き込まれます。殺人容疑をかけられる湿地の娘と、彼女を取り巻く人間模様。人間の残酷な面と対比するかのように、美しい自然が際立ちます。美男美女と綺麗な映像に眼福でした。

帰りは、くしろ湿原ノロッコ号。夕焼けにベストな時間&席を勝ち取って満喫しました。

またいつか、北海道に戻りたいなあ。
ではでは^^

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