【旅日記】はじめての名古屋で食べた絶品グルメまとめ
猛暑?知ったことか!!!とにかく名古屋に行ってみたい!!!!!
この友人の記事を読んでから、名古屋は憧れの地になっていたのだ。
取り憑かれたように名古屋のことしか考えられなくなったわたしは、記事の友人篠目垂氏の貴重な夏休みを2日間も奪い(新幹線の計画運休により急遽延泊になりわたしだけは2泊3日の旅だった)、灼熱の名古屋の街へと繰り出した。
ひつまぶし花岡
名古屋駅で氏と合流し、ホテルに荷物を預け、まず向かったのは「ひつまぶし花岡」。開店直後に訪れるも、順番待ちリストがかなり先まで埋まっている。待っている間に向かいの「キングジョイ」というゲーセンで遊ぶ。
1時間以上待っただろうか、ついに入店できた!せっかく来たのだから…とひつまぶしの「上」を注文。DSのソフトが1本買えそうな値段である。
ご覧いただきたい、この鰻の輝きを!!全く存じ上げなかったのだが、薬味を入れたり梅干しと共にお茶漬けにして食べるらしい。鰻という食材にこんな料理のレパートリーがあったなんて…!!
まずはそのままを口に運ぶ。その瞬間、暑くて疲れ気味で正直食欲が無かったことなど、強烈な旨味が吹き飛ばしていった。衝撃だった。香ばしく焼かれた皮と、身の脂のジューシーさが舌と脳をダイレクトに喜ばせてくる。
美味すぎる・・・・・・。こんなに幸せでいいのか・・・・・・?
友人氏が前掲記事で「味の暴力」と表現したのも頷ける。しかも葱やわさび、梅干しといった薬味類で味変可能なため、飽きずに幾らでも口に入っていく。すさまじい吸引力。食欲を満たし、味覚を喜ばせるだけの時間。
食べる側のコンディションなど完全に無視し、ただひたすらに「美味い」というだけで腹に収まっていく。魔法かな?でも、その魔法をかけているのは繊細な人間の営みだと思う。お店の中もすごく居心地が良い。店員さんも感じが良くてほっとする。ここに来れてよかった……。
地雷也
異様に腹持ちの良いひつまぶしの余韻がずっと残っていたため、1日目の夜は天むすを買ってホテルで食べることに。
ひとつひとつが小さい指先サイズでかわいい!一目見てえび天の色が濃いなあと思ったのだが、食べてみると酒好きには嬉しい濃い味でとても美味しかった。コンビニで買ってきたビールのつまみにする。う~ん、幸せ☆
KAKO
翌朝、眠い目をこすってやって来たのはKAKO 柳橋店。何組か待っている人がいた。名古屋といえば喫茶店モーニングの印象が強かったので期待が抑えきれない。友人氏のチョイスのため事前情報なしで行ったのだが…
か、かわいい~~~~~!!!!!
トーストの上に、あんこ、生クリーム、コンフィチュールという全然甘さの方向性違うものが3つのっかっている。食べてみるとそれらは喧嘩してないどころか見事なハーモニーを奏でていた!すげえ…
おそらく、あんこと生クリームが甘さ控えめだったからだと思う。特にあんこがめちゃくちゃ美味しかった!優しい味がする… 重たい感じもなくて、すっきり美味しく最後までいただけた。
スガキヤ
読者の皆様は「スガキヤ」をご存知だろうか。名古屋のソウルフードと名高いラーメン(とアイス)のチェーン店らしいがわたしは存じ上げなかった。
名古屋港水族館付近で暑さと疲労で朦朧としながらも、我々は大混雑のフードコートで席を確保することに成功した。友人氏イチオシのスガキヤは、真っ赤な看板に昭和チックな女の子のイラストが可愛いラーメン屋さん。
暑さであまりにも体力を奪われており、「米を摂らないとしぬ、でもラーメンも食べたい」という思いからミニラーメンと牛カルビ丼単品を注文。これで600円台だったのでめちゃくちゃ安い。
さて、肝心のお味の方は、誤解を恐れずに言えば見た目通りの味である。だが、疲れ切った状態で食べるものが見た目通りであることがどれほど有難いことか!気負わない、さらっと食べられて美味しい素直なラーメン。学校が休みの日のお昼ご飯みたいな味。
友人氏がしきりに「こういうのでいいんだよ、って感じがして良くない?」と言っていた。その気持ちはとてもよくわかる。わたしは子どもの頃の思い出の味がミスドの「汁そば」なのだが、それと同じような感覚でこのスガキヤに戻ってきてしまう愛知県民多そう。
はなび
2日目の夜は友人氏が帰宅したため1人だった。ホテルの近くにあり気になった「はなび」という店に入る。どうやらかの有名な「台湾まぜそば」の発祥の店だという。なんと、台湾まぜそばも名古屋グルメだったのか!!
食券を買うシステムだったのだが、どうしても北里(新1000円札)が弾かれてしまうので店員さんに助けてもらった。他のお客さんはサラリーマンの男性やお友達同士の男性ばかりで、女性は自分ひとりである。
長考の末、「辛くない台湾まぜそば」1000円を選択。辛いもの好きの友人氏曰く「台湾まぜそばは全然辛くない」とのことだったのだが、わざわざ「辛くない」オプションのメニューがあるならデフォルトはかなり辛いのではないかと勘繰って守りに入ってしまった。
しかも食券に「にんにく あり/なし」みたいな表記があり、ここもびびってにんにくなしを選択してしまった。注文してから思った。台湾まぜそばの醍醐味が、辛みやにんにくだったらどうしよう……と。辛くも無い、にんにくも入っていない台湾まぜそばは、台湾まぜそばと呼んでいいの……?
不安になりながらも届いた台湾まぜそばは、卵黄が綺麗に乗っていてまず見た目から100点だった!クオリティの高さが分かる。まぜそばなので混ぜるのだろうと信じ、かき回してからひと口……う、美味い……!!
たっぷりの薬味としっかりした味付けのひき肉が麺によく絡み、無二の味と食感である。汁なし麺ってこんなに美味しいんだ。茶色い粉は魚粉らしいのだが、全体の風味を一段深くしてくれている。
見た目よりも皿が深くて麺が大ボリュームに感じたのだが、美味しすぎていつの間にか完食していた。これで辛かったら完食できなかったかもしれない。周りのお客さんがみんな「はふはふ」って感じで食べてたので、多分本当はとても辛いのだろう。でも辛み・にんにく抜きでも個人的にはめちゃくちゃユニークで美味しい麺料理でした!!ごちそうさま!!!
きしめん 住よし
3日目の昼、楽しかった名古屋ともお別れの時間になってしまった。本当は1泊の予定だったのに何の采配か2泊になった今回の名古屋旅行、最後の最後まで妥協せずに食べ尽くせということか!と解釈し、早めに新幹線のホームへ向かう。
「住よし」は新幹線のホームにある立ち食いのきしめん屋さんだ。小さな箱みたいなお店の前で食券を買い、並ぶ。ガラス越しに店内を見て、「1人出たなあ」(出口は逆側)と思ったら即座に入店。
食券を渡すとすぐにきしめんが出てきた。かつお節がいっぱい乗ってる!これで確か400円台だったと思う。今回、安い麺ばかり食べてる気がする。
お味はというと、スープが濃くて風味がとても良い!!出汁が効いてるってこういう味をいうのかな。かつお節と優しい甘さのおあげがまた美味しい…後々になって無性に食べたくなる予感がする味だ。誠実で、無駄がない。
麺はつるっとしていて、とにかく「食べやすい」という印象。新幹線の時間を気にしながら急いで食べる人もさらりと食べられる形状だと思う。わたしは子どもの頃から平たい麺が大好きなので、口に運びながら「これだよ~!これこれ~~!!」と思っていた。また食べたいな…
最後の名古屋ご飯も最高の体験をしてしまった。思い残すことなく新幹線に乗って帰りました。昔村上春樹の「東京するめクラブ」という企画の本で名古屋の独特の食文化が紹介されているのを読んでから、ひそかに名古屋への希求が膨らんでいたところに、友人氏が火を点けてくれた気がする。
友人氏、ありがとう!また一緒に名古屋行こうね!!
次回は名古屋で出会った奇想天外な寺院や、海のギャングと名高いシャチ先輩に会いに水族館に行ったことなど、ご飯以外のことを記事にできたらと思います♪
(なぜかめちゃくちゃ御好評いただいた台北グルメレポもどうぞ。)