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夫婦ゲンカはあまり痛くない虫歯に似ている
『夫婦ゲンカ。』
これって、あんまり痛くない虫歯に似てる。
そう思うのは、私だけだろうか。
派手にケンカをした時は、完全に痛みをくらってしまうのだけれど。
でも、ちょっとしたケンカや小競り合いは、あんまり痛くない虫歯に似ている。
あんまり痛くない虫歯って、病院に行かず、放置しがち。
まだ大丈夫そうだし、痛いような痛くないようなそんな感じ。
ついつい後回しにしがち。
それって、正直なところ、治療に行くのが面倒くさいからだ。
そんなところが『夫婦ゲンカ』に似ているように思う。
面倒くさい。
そう。心の痛みに向き合って、素直に言葉にし、自分の思いを伝える。
それは、正直言って面倒くさい。
しかも、小っ恥ずかしくもある。
そんな横着と小さなプライドが、相手と向き合うチャンスを逃してく。
わかっているんだけど、こちらからのアクションは腹が立つ。
『アンタだって、悪いとこあるんだからね!』
あちらがアクションを起こすべき。
このmust思考が、自分の正しさを助長する。
そんなとき、自慢の想像力を発揮する。
このまま、あまり痛くない虫歯を放置した結果どうなるか。
完全に痛い虫歯になり、長く辛い治療になる。
虫歯なら、想像ができる。
これを『夫婦ケンカ』に当てはめたらどうなるか。
想像してゾッとした。
ちょっとしたケンカや小競り合い。
面倒くささと、プライドを優先した結果、長く辛い未来が待ってるとしたら…。
想像を膨らませて、その望まない未来を手で仰ぎ、消し去った。
そして、その後すぐに私は携帯を手に取った。
『今日、遅い?』
どんな未来を生きたいか。
どんな夫婦でいたいのか。
私は、どうしたいのか。
あまり痛くない虫歯も、治療してきてよかったように、
夫婦の亀裂も小さなうちに、直してく。
そこで邪魔になる面倒くささとプライドは、私は傍に置いておくことにした。
どうしたいか。
これはいつだって、自分が決めていけるのだ。