#249【神奈川】インスタントカメラと共に江ノ電沿いを全部歩いてみました
ごきげんよう。Anneでございます。
春先にはなりますが。
今までやろうと思っていてやっていなかったことにひょんなことから、挑戦する機会がありました。
今回は、その「挑戦」について、お話しようかな、と思います。
その「やろうと思っていてやっていなかったこと」とは…
”江ノ電沿線をすべて歩ききる”
ということ
江ノ電…それは、神奈川県藤沢市と鎌倉市をつなぐ路面電車。
Anneのnoteを読んでいただいている皆様には、おなじみかもしれませんね。
路線の途中には日本一長いとされる道路走行箇所がある他、民家の横をすれすれで通り過ぎたかと思いきや、海沿いをぐんぐん突き進んだり、更には数多くの作品の舞台となった景色があったりと、何かとパワーのある路線なのであります。
そして、その総走行距離は「約10キロ」‥‥
あ、そうだ、江ノ電歩いてみよう!
と、突然思い立ったAnneは、その距離を調べることなく歩き始めたのでした‥‥。
江ノ島までは1時間ほどですし
タイトル通りなのです。
よく訪れる藤沢の駅からてくてく歩き始めて、様々寄り道をしつつ、江ノ電江ノ島駅を通り過ぎて海岸まで到着するのには大体1時間ほど。(かなり寄り道をしていますよ)
それから考えると、鎌倉まで着くのにはおおよそ3,4時間ほどだろう、というのが私の見込みでありました。
今回は、とある理由からポケットにインスタントカメラを忍ばせ、壮大なる大冒険へ足を踏み出したのです…。
まずは藤沢駅へ入線していく江ノ電と出会いました。
お散歩した日はちょうど曇り空でしたが、青空だと綺麗なコントラストなのですけれど、ね。
江ノ電藤沢駅と言えば、デパートの二階にその改札口、ホームがあります。
出発した江ノ電は、なんとビルの中からぴゅーっと!まさに颯爽と駆け出していきます。
そんな、地上二階の高さから緩やかに(しかしそれなりに急傾斜の部類に感じます)地上レベルまで下がり、次の駅、石上駅へ向かいます。
地上駅のホーム外から眺めると、檻に入ったかのような江ノ電が。
沿線の緑も綺麗な季節でした。
沿線は踏切のない歩行者横断通路も多く点在します。
そんな箇所には、大きなミラーがあったり、なかったり。
藤沢から先、柳小路を抜け、この辺の沿線は住宅街がメイン。
家の目の前を、毎日江ノ電が駆け抜ける生活って、いったいどのようなものでしょうか。
今日ばかりは、私も江ノ電の気持ちで(?)ぐんぐんと歩き続けます。
鵠沼駅までやってまいりました!
鵠沼駅から鎌倉側に進むには、大きな川「境川」を超える橋を渡ります。
残念ながら、人間用道路は併設されていないため、一旦この日は川沿いを進むこととします。
江ノ電また後でね…!
江ノ電沿線って言っていたのに「川沿いを歩く」~Reprise~
さて。Anneの旅記事をいつも読んでいただいている方は、ん‥‥?川沿い…?と、懐かしいワードに反応されたかもしれません。
そう、前に江ノ島までをてくてく歩いていたことがありましたね。
一体全体どれだけ歩けば気が済むのだ…?
と、思うかもしれませんが。それだけ様々な道から、江ノ島方面へ抜けることができる、ということです。全て同じ道ではないのです。びっくり!
こんな不思議な公園があったり
整列したおさえが並べられたブルーシートも、ちょっぴり感光してしまった「和」な感じの植物も。
なんだかじっくり眺めてみたくなるのです。それを、少しずつコンパクトカメラに収めて、皆様へのお裾分けの準備をして。
踏切と何かの実を見かけた際には、再び曇り空であることを恨めしく思いましたが、それもまたいいか、と、思えるのは足元の水たまりのリフレクションに気付いたからこそ。
普段だったらちょっぴり憂鬱な水たまりのぬかるみも、風がやむのを待てば「向こう側の世界」を見せてくれます。
なんてお話しながら歩いている間に、皆大好き江ノ電江ノ島駅を通り過ぎてすぐの路面走行区間へたどり着きました!
ぷおんぷおんと警笛を鳴らしながら、そこのけそこのけ江ノ電通る♪と進む様を見られるのはこの走行区間のだいご味。外から見るのもわくわくしますが、この区間を乗車しつつ外を眺める、というのもなかなかスリリングでおススメです。
車が多い季節などは、うまく江ノ電が通り抜けられずに、遅延が発生することもありますが、通るぞ!通るぞ!気を付けて!と進んでいくのを見るのは、てっちゃんならずとも、ドキドキしてしまうこと、請け合いです◎
そんな路面走行区間の街並みは、ちょっぴり空気感が一昔前に巻き戻ったような雰囲気。
江ノ電でぎゅい~んと通り過ぎるもよし、ゆるりとお散歩しつつ、見知らぬ路地へ足を踏み入れてみるもよし。(場所によっては私有地であったり、住民以外の立ち入りを禁じている場所もありますので、くれぐれも観光地である以前に誰かの生活する場所なのである、ということをお忘れなく‥‥!)
海です!
住宅地、川、路面走行区間と進んでまいりましたが、やっとこさ海が見えてまいりました!ここからは、海を眺め、潮風を身に受けながら深呼吸しつつ進みます。まだまだ、沿線の旅は道半ばです。
皆大好き鎌倉高校前をゆっくりと歩き去って、真っ白な海を眺めながら歩を進めます。
この黒砂を見て、どのあたりなのかわかったあなたは素晴らしい…!
稲村ケ崎周辺の砂浜は、砂鉄が混ざっている黒砂なのです。歴史的な地も多くあり、天然温泉まで湧き上がっている稲村ケ崎にはまだまだ知られざる魅力がたくさんあるのかも、しれませんね。
引き続き、海岸沿いを歩きます。何ならまたすこし江ノ電のルートからは遠ざかりました。少しの間、お別れをして海の波の音をもっとたっぷり聞きながら歩くこととしましょう。
大きなテトラポッドを臨みながら歩くことができるのがこのあたりの「すき」ポイントです。
由比ガ浜から車道沿いに入り、だんだん鎌倉の風が近づきつつあることに心躍らせながら。Anneが幼い時分より、何なら家族がAnneくらいの時分より営業をしているギルドを見つけました。
ここでは、カラフルなキーホルダーにオリジナルの絵柄や名前を掘ったりしてもらえる場所。先代の頃の品物を持っている方もいるのではないでしょうか。お店の中の雰囲気もとても独特なので、いつか紹介をしたいものです。
ここまでくれば本当にあと一息。
江ノ電とも再開を果たし、鎌倉駅へ入線していく様子を座って休憩しつつ眺めます。
おわりとはじまりの地。鎌倉
ここ数年の間に、雰囲気がちょっぴりスタイリッシュになった?御成通りを懐かしく歩きます。
角に古くからあった駄菓子屋さんは、いつの間にやらその歴史に幕を下ろしておりました。最後にもう一度買いたかったな。煙が出る不思議なシートを。なんて思いを馳せながら、ここまで来たらもう一息!と若宮大路まで脚を延ばしてラストショットを納めます。
そう!なんと、写真の後ろに常に存在していた不思議な色の帯の意味は
緑:FUJIFILMの写ルンです
黄:KodakのFunSaver
(FunSaverの丁度良いページなくてリンクなしでごめんなさいね…)
を、それぞれ使用して撮影していた!ということなのでした。
それを踏まえてぜひもう一度写真を眺めて頂くと、また楽しんでいただける、かも!
文字は、撮影した際の私向いていた方向。
二台のカメラを使用するタイミングについてはなるべく感覚を開けず、ほぼ同じ位置から、別の方向で印象が変わるように撮影していたのでした。
曇り空だったことから、これが青空だったらな~!な、タイミングはたくさんありましたが、とはいえ曇り空もまたよいもので、フラットな印象な写真で約10キロ、約4時間の旅を記録することができたのではないでしょうか。
インスタントカメラと、旅は相性がよいです。
インスタントカメラと、お散歩も、相性が良いと私は思います。
なぜなら、写真好き特有の、もう一枚、もうちょっと、このアングルでも…!と、一つの場所で多くの時間を過ごすということがなくなるから。
もちろん、撮影旅行であれば、そのプロセスは必要ですが。
のんびりふらっと歩きたい時には、その場で見返すことができず、枚数も限られているインスタントカメラがかえって好都合なのでは、と改めて思った全線歩破の旅でありました。
なかなか楽しかったですし、まだまだ見足りないところが沢山あるので、次はスカッと晴れて、風の心地よい時にリベンジ、できたらいいなあと短冊にお願い事、しておきましょうか!
FunSaverが一枚はみ出て、納めることのできた春を呼ぶ花を添えて。
※Anneは特殊な訓練を受けて‥‥は、いませんが、普段より長距離を歩くことを趣味としております。真似をしていきなり全線歩こうとすると、足に負担がかかり、次の日以降に大変なことになるかもしれませんので、ご自身の足に合った運動靴を履き、適宜疲れ具合により江ノ電やその他交通機関を利用する判断をしながら、楽しいお散歩時間をお過ごしくださいませ※
今回の撮影作品は「写真喫茶エス」サロンにて開かれた「写ルンです展」の際に出展した作品を一部抜粋した上で文章を綴ったものです。
-----------------------------------------------------------------------------
フィルムカメラ、流行っているから手に取ってみる。という理由でもよいと思います。始まりのきっかけは、なんだって、ね。
Location:
神奈川県藤沢市・鎌倉市
江ノ島電鉄沿線
MyPartner(Camera):FUJIFILM 写ルンです・Kodak Funsaver
Photo&Text:Anne
#MとW #mtow
#写真 #お散歩 #noteカメラ部 #旅 #鎌倉 #湘南
#旅と写真と文章と #この街がすき #カメラのたのしみ方
#江ノ電 #フィルムカメラ