#310【静岡】鉄道満喫1DAY日帰り旅~中編~
ごきげんよう。Anneでございます。
Anneの岳南電車と大井川鐡道への想いから突然の決行となった静岡の鉄道満喫1DAY日帰り旅。今回は、その中編です。
まだまだ鉄道に乗り続けます。前編の復習は以下より!
復習もきちんと終えたところで、それでは出発しましょう!行きますよ~!
乗って、見上げて、見下ろして
長島ダムを後にした私たちは、ナオヤさんセリナさんおすすめの場所へ向かいます。ここね!と言われて車から降りた場所には、なんとも鮮やかな安全第一の柵と…
レインボーブリ……ブリ…?
少々気になりつつ、ちょっぴり急な坂道を下っていきます。
ほどなくして目の前に広がった景色を見て、思わずため息をつき、一番よく見渡せるところまで走り出してしまったのは無理もありません。
青空、森、そして橋の赤のコントラストがすがすがしいまでに美しい。
写真真ん中にある奥大井湖上駅と陸を繋ぐレインボーブリッジです。下に見えるのは接岨湖。先ほど訪れた長島ダムの、ダム湖なんだそうですよ。
この橋はどうなっているのかな?と、ちょこっとレンズさんに頑張ってもらって近づいてみると、どうやら線路と遊歩道が並列しているように見えるのですが…
タイミングの関係上、列車が走っている所は今回は目撃することはできませんでした。
しかし、それがまた旅の良いところ。
今回達成できなかった目的は、次の旅の目的や、ポイントにすればよいのです。またいつか必ず訪れるための言い訳、とも言えます。わざと、やり残しを発生させて、次に訪れる機会をうかがっている場所がいろんなところにあるのも、素敵じゃありませんか?
また訪れることができた暁には、この大パノラマ橋の上を列車が颯爽と走り抜けるのを見下ろし、更に、自分自身も列車であの橋を渡って、この場所を見上げてみたいな、と夢は膨らむばかりです。(しかも、歩いても渡れるんですって!高さ70mを徒歩で!)
落っこちていないレインボーブリッジの看板もありました。
コウさんもしっかり撮影してて、「気になりますよね‥‥!わかります…!」と、心の中で首がもげそうなくらいうなづいていました。
入り口そばの不動トンネルには何やら彫刻が施してあり、夜になったら踊りだしそうだなとか思ったり思わなかったり。
傾斜11%の勾配を、さわやかな緑の木々が光を受けて立ち並ぶ姿を見ながら上がっていきます。前回登場したアプト式電気機関車で押し上げてもらったのは90パーミル。パーセントに変換すると約9%だそうです。アプト式電気機関車以上に馬力を出さねば、登り切れなさそうです。頑張りますよ~!
SL列車との邂逅
さて。千頭駅へやってまいりました。
おや?戻ってきてしまったの?と、気が付いたそこのあなた。よくお気づきで!
そうなのです。先ほど訪れたダム側とは今度は別方面に進むため、こちらへ戻ってきたのです。
実は、アプト式は、井川駅までを繋ぐ「井川線」。
次に乗るのは、金谷駅までを繋ぐ「大井川本線」です。
ナオヤさんとはここでまた一旦お別れをして(地元でよく走る道だから!と、本当に細やかな送迎計画を立てて頂いて感激しました)、再び切符を買っていると、何やら大きな音が聞こえてきます。
ア・・・!!!!!!!!!!!!!!
大きな大きな汽笛の音を響かせ、蒸気をこれでもかと噴出させながら入線してきたのがこちらのSL。正真正銘、現役のSLです!!
とにかく、おっきい!漆黒!金色!美しい!これまた青空と山の緑が映える!蒸気と汽笛に身を震わせながら、これでもかと嘗め回すように撮影。
周りの他のお客さんも、SLを珍しそうに目を輝かせてスマホで写真を撮ったりしていて、なぜか勝手に胸がいっぱいになっていたAnneでした。
黄色いヘルメットの技師さん(でしょうか?)たちが、様々な個所を点検していました。
さて、別のホームに目をやると、そこに止まっていたのはELかわね路号。
こりゃまたシックなボディがたまりません。次はこっちにも乗りたいなあと、本当に一日じゃ足りない…!と痛感です。
また別のホームにはSLの客車が止まっており、どうやらテスト運行のようで乗客を乗せないからなのか、中に置かれていた「SL班」と書かれた工具箱のようなものが魅力的な青だったので、窓からパシャリ。
帰宅後に調べてみたのですが、SLの客車は旧型客車と呼ばれるものだそうで、あまりにも魅力的。旧国鉄時代である昭和初期から、大切に大切に乗り継がれているのは本当に素晴らしいことだと思います。
ELの客車と、SLの客車、どちらも黒いのはなぜかしら。教えてください、有識者様。
全く趣向の異なる一般車
さて。SLとELにひとしきりやんややんやしていたAnneとコウさんですが、次に乗るのは名称そのまま「普通車」である、7200系です。
記事執筆にあたり調べていて判明したのですが、こちらの7200系、もともと東急電鉄(神奈川県)で活躍していた車両で、その後青森の十和田観光電鉄を経て、同線の廃線をもって、こちらの大井川鐡道へやってきたとのこと。
ちょっぴり近しく感じてしまうのと、電車の車体って使い捨てに限らなくて、様々な場所を巡っていくの、ロマンがあるなって思ってしまいます。様々な事情があるとは思うのですけれども、ね。
列車の中間箇所にも乗務員室があり、どうしてだろう?と思っていたのですが、どうやら基本は二両編成運行ですが、イベントなどの際には一両でも運行ができるとのことでした。コンパクトながら優秀…!機器類のこの感じ、江ノ電ともちょっぴり似ていてニッコリしながら写真にたくさん納めてしまいました。
道中は川根温泉を通過したりして、ナオヤさんの待つ「家山」駅へ到着。
カーブミラーとおそろいのオレンジラインの列車をしっかり見送ってから、駅を後にします。でも、駅を後にするまでに、手書きの駅名看板や、時の流れを感じる標識を見たり、ホームを撮ったりしているのでなかなか前へ進みません。写真旅ですね、本当に。二人とも夢中でシャッターを切っていました。
運賃表を見ると、大井川本線のおおよそ中間あたりであることがわかります。木造の、夕暮れが似合いそうな、平屋の駅です。
駅舎の窓から、不思議なおさるさんがこちらを向いていました。
あっぱれあっぱれ~!
休憩とお土産には美味がかかせない!
こちらはナオヤさんおすすめのカフェ!
寿園CAFEといい、写真を見てもわかるように、ライダーの方もたくさん立ち寄るカフェの様子。おすすめのコーヒー、抹茶ラテを頂きました。
本当に天気の良い一日だったので、身体に美味しいドリンクが染みわたります。
そして、何を隠そうこちらのCAFEは、寿園さんという、お茶屋さんによるカフェ!つまり、お茶も美味しい。コーヒーも、炭火焙煎で美味しい。
なんと贅沢なのでしょうか。。。地産地消。。。
そして目の前には先ほど千頭駅でも見かけたELさんがやってきました。
列車見ながらの休憩、絶景です。
更に、春になるとこの家山駅付近には、「桜トンネル」なるものがあり、そちらもとても盛り上がるのだそう!
春にも、訪れなければいけない理由ができてしまいましたね…!
芋虫さんのようなクリームグリーンが印象的なこの列車も普通車。
21000系は南海高野線で、急行・特急として活躍していたんだとか。おでこに一灯の列車っていいですよね、レトロでかわいくて。シンプルイズベストです。シンプルな中にも、特急としてスピードを出すための工夫がフォルムになっているんだと思います。おそらく。
お茶とコーヒーで一息ついて、しっかりお土産にお茶も購入した後、ナオヤさんにいざなわれたのは更なる美食スポット。
マルイエ醤油川根本家さん!
ナオヤさん曰く、「味噌は絶対にここ!」だそうで、この日もお家用にしっかりと購入されていました。
一歩足を踏み入れれば、おいしそうなお味噌、お醤油…!冷蔵庫には何やらベーコンもあったりして、気になる気になるの大渋滞!
お味噌は断念しましたが、しっかりお醤油スプレーとみそ味ベーコンを購入。美味であったことは、いうまでもありません。
次はお味噌も手に入れたい。。。
改札のない駅のポテンシャルを最大限に知る
こういうところは、誰でもふらっと立ち寄れるので、思い思いに時を過ごしてよいのだと思います。
次に案内してもらったのは、「福用」駅。なんだか縁起がよさそうな駅名です。
駅名のフォントだけを集めた本なんかもあるんだよなあと看板を見つめながら思い出しましたが、ここ福用駅ではコウさん、ナオヤさんと三人でプチ撮影会を開きました。
本当は白ワンピースに麦わら帽子をかぶった女の子に旅行鞄持っててもらいたいよね~!なんて言いながら、今回はコウさんに夏休みのけだるげな夕暮れ時を演出していただきました。
無邪気な笑顔がおさめられてなんだか嬉しい夏のワンシーンでした。
あっ、SL、ここにもくるんだ・・・・と、足元に記されているSLの文字を見て、ここで出会えたらどんなに素敵だろうか、と、線路を遠く見つめながら思ったのでした。
と、今回はここまで!
この時はまだ、この後に起こるびっくりな奇跡なんて全く知りもせずに、夕暮れに向かいゆく夏空のもと写真撮影に明け暮れていました。
さて次回、やっとこさこの度の旅のきっかけでもある岳南電車さんと対面します。一体どんな線なのか?奇跡とはなんなのか?
お楽しみに!
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静岡の魅力、気が付いちゃいました?更に静岡沼へ沈むには!
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Location:
静岡県
大井川鐡道 沿線
寿園CAFE
マルイエ醤油川根本家
MyPartner(Camera):SONY α7iii / TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6
Photo&Text:Anne
Special Thanks:Naoya Masuda , Ko Okamoto , Serina Sakaguchi
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