Case1. 人生に教科書はない!
今回は、私たちが日頃からお世話になっているマイケルさん(仮名、60代前半)にお話しを伺いました!
明るく陽気で、知的好奇心の旺盛なマイケルさん。いつも自身の体験をもとにした様々なお話で、たくさんのワクワクと刺激をくださいます。
そんなマイケルさんに、今までの人生のいろいろなエピソードを語っていただき、その中から私たちが見出した ”マイケルさんのOwn Style” をPick Upしました。
Own style1 嫌いなものもいつかは武器に
マイケルさんは、やりたいと思っていたことができず、半強制的に興味がなかった分野にいくことになったことがあったという。古典的な風習や根本的なことに対して納得できず、周囲からの扱いにも疑問をもつなど、様々なことが重なり、その分野を ”嫌い” と感じながらも毎日を過ごしていた。
しかしその後 さまざまな縁を経て、異分野の世界に飛び込むことになった。そこで仲間から新鮮な意見をもらったり、自分は何を学んできたのかと振り返ったりする中で、今まで ”嫌い” だったことこそがこれからは自分の武器になるのだと気がついた。
外へ出て環境が変わったことで、改めて自身の分野の面白さや可能性を感じたそうだ。
Own style2 怒ってくれる人を大切に
マイケルさんが師に言われたという、言葉がある。
-その人の知らないところでその人の悪口や批判はするな-
そう言ったのは、マイケルさんが ”教育とはこういうものだ” ということを教わった師だった。とても厳しかったが、怒ることにはちゃんと理由がある先生だったという。
他にも 別の先生からは、プロジェクトマネージメントや申請書の書き方などを、散々怒られながら教わったそうだ。(マイケルさんが「恩師」と思う方々のエピソードには、全て ”怒られながら” という言葉が入る)
怒ってくれる人、叱ってくれる人は大事にしたい。なぜならば、要らないやつには怒らない、怒ってくれるということは期待しているからだ、という。お客様のクレームもそう、期待を裏切ったからこそのクレームだと彼は考えるそうだ。
Own style 3 縁は、全力で楽しむ
現在マイケルさんは、サラリーマンでいうと幹部のようなポジションにあり、ともすると他の人から羨ましく思われるようなポジションを務めている。ではガツガツと布石を打って、現在の高いポジションを勝ち取ったのか?というと、そうではなかった。
マイケルさんのキャリアの分岐点を振り返ってみると、そこには偶然とも呼ぶべき「縁」の存在があった。重要なのは、ただ縁に流されるだけではない、ということだ。マイケルさんは、その縁を全力で楽しんでいたのだ。
だからこそ、馴染みのない新天地でも次第に信頼を得ることができたのだろう。そして気がついた頃にはその偶然の縁が、自身のキャリアを下支えしていたのだ。
Own style 4 自分の「不得意」を受け入れる
マイケルさんは自分の不得意なことを、「私は~が苦手だからさ!」と自然に受け入れている。不得意なことを無理にどうにかしようとするのではなく、逆に「自分がすべきことは何か?自分だからこそできることは?」と考えて実行していた。例えるならば「自分はフォワードのようなドリブルはできないけれど、後ろの司令塔には向いてそうだからキーパーをやろう!」というような考え方だった。
そんなマイケルさんだからこそ、周囲は親しみを感じるし、「こういう仕事はあの人が適任だろう!」と仕事を任されているのかもしれない。
Own style 5 逆境こそ楽しい
ずっと同じところにいると飽きてしまうというマイケルさん。同じところでも、どんどん新しいことが降ってくるほうが好きなタイプらしい。彼は「逆境のほうが楽しい」と語った。
高校時代は、サッカー部のゴールキーパーだった。彼の考えるゴールキーパーとは、危機的なことがあったら防ぐ、フォワードのようなプレイヤーではない、全体を見ることが多く、暇なときは危ない!そういう緊張感を保つポジション。
そう考えると、仕事においても自分は今まで ”ゴールキーパー” であることが多かったという。
あの人の一冊|ローマ人の物語Ⅰ
登場人物の思いや経験を追体験するのが楽しい、と様々な小説を勧めてくださった。
特に歴史小説が好きだが、中でも塩野七生さんの作品はほとんど全作品を読破したという。幼少期のヨーロッパ滞在で、世界史におけるローマの存在の大きさを感じたからかもしれない、と話していた。
その他のオススメ
・Half of a Yellow Sun(邦題:半分のぼった黄色い太陽)
・A Thousand Splendid Suns(邦題:千の輝く太陽)
・The Call of the Wild(邦題:野性の呼び声)
・The TIme Machine(邦題:タイムマシン)
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