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TomoPoetry、天からの果実をひろう。

部屋は漆黒 扉のそとも 世界のスタート あるいは きみのあたらしいいのち スーパーのシーツに かたちをつくっている 地図をちぎりしめると その陰を 野獣がはしり クリームソーダがこぼれる 星空へ しずかにかおりがのぼる きみの呼吸の波 記憶と わすれゆく 海月が浮かんでいる宇宙 目が覚めると 文字にしかならない果実と かおりだけの 宇宙の 海 わたしには 登ることしかできない 夜 その闇に 足は 次におろす空白を見つけることができない 金色の果実が 階段を埋めている そのとなりをわたしは 星と星のあいだを あゆむ 頬をながれる 果実のあいだを落ちてくる言葉 虹の粉末になった肉体 金色に印刷した記憶 空を 時間の刃が 削っていく ながれる言葉を掬う 苦痛ではない だれの声 完熟する果実 どこのかおり 本郷の並樹をながれる足音 過去のきみ まだ 歩まないきみ 階段をながれていく さらさら いちだん いちだん 音階はのぼっていく 今日の午後 一段に 尻をおろす そこから先 木管楽器の音色となって きみはのぼっていく

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