日常
また思い出した、いちばん最低な日のこと。
いつまでも忘れられない先輩の目、
深い溜め息は夜中まで続いた。
僕はどこかを見つめて、胸の辺りが痛むのを堪えた。
思い描いてみた、いちばん最期の日のこと。
いつまでも忘れられないあの時の目が
深い深い夜の中で浮かんだ。
僕はどこかを見つめて、誰もいない部屋で息絶えた。
もっと遠い記憶の中、か弱いあの子は側にいた気がする。
いつまでも夜の闇の中、停滞は僕だけの傍にいる。
あの子が僕を置いて行く、その為に僕の言葉があったなら、
まあ、それでもいいや
もし覚えてなくても、まあいいや
君の目があの目じゃなければ、いいや
僕はどこかを見つめて、誰もいない部屋で、胸の痛みが絶えるまで、堪えた。
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