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育休から復帰し、定時のみで働くようになった話!

育休復帰、そして定時のみで働く

2024年4月から7月、ほぼ定時のみで働いた。
育休取得前までは、それなりに残業したり、朝早く出勤したりしていた私が。

どういった変化で定時のみで働けるようになったか、
そして、1年間の育児休暇をとって、学校現場に復帰してからの仕事に対する考え方の変化などを今回の記事で紹介したい。


1年間の育児休暇を経て、4月から復帰!

2023年度、1年間育児休暇をとり、2024年4月から学級担任として仕事に復帰した。

ブランクがあって、いまいち仕事についていけない・・・

というものはなかった。

ただ、明らかに復帰前と復帰後では、自分の状況が変わっていた。

家に帰ると、1歳になったばかりの娘がいる。
そして、40代で母になった妻は、背中や腰などがすぐに痛くなる。

自分はすでに両親を亡くしており、妻の母も体調が悪いため、
娘の育児を、自分たちの両親にお願いすることも難しい。

しかも、私と妻2人で育児休暇をとったことで、
自分たちがワンオペをするのもあまり慣れていないし、
娘がワンオペで育児をしてもらうことに慣れていないという状況。

そんな中、妻はもう1年育児休暇を取得。私だけ4月から職場復帰。

ということで、妻の負担を少しでも軽くするべく、
そして、何より自分が娘と少しでも一緒に過ごしたいという想いから、
4月から定時退勤をするため、マイ働き方改革に取り組んだ。
さらに、朝の出勤もなんだかんだ育児を少しでもやっていると、出勤も定時になった。

復帰前の働き方

復帰前は、早く帰らなきゃとかなく、特に制限なく働いていた。
それこそ、小学校教師になったばかりの頃は、毎日夜遅くまで(時には日が変わるまで)働いていた。
その頃はそれが楽しかったし、一人暮らしだったので、家に帰ってからもこれといってやることはなかったので、それで良かった。

結婚後は、早く帰れるような働き方に変え、それからは、18時半に職場を出るようになった。それでも、遅くなる日もたまにあった。
朝は、7時~7時30分に出勤し、その日の準備をしたり教室を整えたりしていた。

とまあ、定時だけで働けるといいなぁと思いつつも、それなりに残業をしていた。

では、そんな自分がどうやったら定時のみで働けるようになったのか。

定時のみで働けるようになるために、最も大切なのは

ずばり、最も大切なことは、方法やスキルではなく、
考え方を変えること!

考え方の中で、最も大切な考え方、
それは・・・

「5時に帰るためには、5時に帰る」

この考え方に尽きるのだ。
当たり前じゃんと思われたかもしれないが、
この考え方こそ、最も大切なのである。

この言葉は、川人佑太さんの言葉。
坂本良晶さんの『さる先生の全部ギガでやろう!」(学陽書房)で紹介されていた言葉。

当たり前だが、実に的を得ている言葉。

学級担任の仕事って無限にやりたいことが出てくる仕事だ。
そして、授業に至ってはいくら準備をしてもこだわればこだわるほどに終わりがなくなっていく。

だからこそ、「5時に帰るのだ」と先に決めておき、それまでに終わらなかったものは、いさぎよく諦めることが必要なのだ。
いい意味であきらめも肝心。全てはできないのだ。
ここで自分は何を最も大切にしたいのかをはっきりさせていこう!

もちろん、この考え方だけで定時のみで働けるようになるわけではないが、
まずは、このマインドはもっているかを確認してみよう。

5時近くになって、
「もう少し、これだけは終わらせておこう」
「これはやっておくとスッキリするから、まあ30分くらい遅くなってもいいか」
なんて考えてはいないだろうか?

これこそ、帰りが遅くなる原因である。

とはいえ、それだけでは定時のみで帰れない、
定時で帰ったところで準備が間に合わなかったり、期限が過ぎたりで仕事が回らないこともあるのではないか・・・

そこで登場するのが、細々としたスキルなのである。
最も大切なマインドをもちながら、定時のみで働くための細々としたスキルを合わせてもつことが必要となってくるのだ。

定時で帰るためのスキル

(1)なぜ定時だけで働きたいのか目的を明確にすること

復帰前までは、目的があまかった。一応早く帰って家族との時間をとって、睡眠もしっかりとって、自分が笑顔で仕事をすることのために早く帰っていたが、別に定時で帰らずともそれができたので、ある程度の時間までは残業をしていた。
復帰後は、目的が明確になった。
自分や妻のためにも、我が子と一緒に過ごす時間を少しでも多くとり、お風呂に入れたりご飯を一緒に食べたり遊んだりがしたい。
家族とのかけがえのない時間が自分にとって最も大切な価値観であり、その実現のためには定時で帰る必要があると目的がすごく明確になったため、5時に帰れるようになったのだ。

(2)段取りをして前倒しで仕事を進めていく

学級の子どもが帰ってからの時間はとても貴重だ。
子どもが下校して、自分の作業の時間に入れるのは16時。
定時退勤の時間まで1時間しかない。
しかも、会議等がある日は、1時間すらない日もある。
その中で、いかにやるべきことを進めていくか。
朝起きてすぐ、その日にやるべきことを明確に書き出しておくのだ。
その際、できるだけ学期末まで見通して、何をいつまでにすべきかを把握しておくこと。
「16時。さあ作業を始めるぞ」という時間になったら、
迷わずやることがわかっているくらい明確にしておくこと。
「何をやろっかな」って少しでも頭をよぎってしまったら、明確さ不足だ。
もちろん計画はくずれるものだ。突発的にやるべきことが入ってくることは多い。くずれたら、再び段取りをし直す。
それでも間に合うように、外から決められた締め切りではなく、もっと早くに自分で締め切りを設定するのだ。
すると、前倒しでできるだけでなく、自分がやると決めたことをやることができるという自己肯定感が上がるというオマケ付きである。

(3)整理整頓を心がける

先ほどの(2)で述べた通り、やろうと思った時にすぐにできるようにするためには、机の上を整えておく必要がある。
やろうと思った時に、探し物をしたり、作業スペースがせまかったりすると、それだけで時間ロスだ。
すぐにやりたいことができるようにスッキリとした机上にいつでもしておくようにしよう。
私自身、すぐに机上が乱れてしまうので、まだまだ机上をきれいに保てる仕組みをつくるべく奮闘中だ。

(4)食事、睡眠、運動で心身のエネルギーを高めておく

これは基本中の基本かもしれない。
エネルギー不足だと、子どもたちが下校して16時。
やっとこれから仕事をするぞ・・・
・・・
あれ?もう何もできない・・・
心身ともに疲れている・・・

そんな状態になってしまう。
または、すぐに病気にかかってしまい、仕事どころではなくなる。

そんな状態にできるだけならずに、16時以降もまだエネルギーが残っている状態にしたい。

さらに言うと、私はただ定時に帰りたいわけではない。
定時で帰って、我が子と楽しく遊びたい。妻と楽しく会話をしたいのだ。
帰った後すらエネルギーを残しておく必要がある。

高いエネルギー状態を夕方まで毎日保っておくためには、
1に食事、2に睡眠、3に運動である。

体に良い物を食べ、
しっかりと睡眠をとり
適度な運動をする。
(睡眠は小さな子がいる場合、コントロールが難しいところがありますが・・・)

これがエネルギーを高く保つために必要なことだ。
今からほんの少しずつでも改善をしていくことをおすすめしたい。

実際どうしたかはまた別記事にして紹介する。

(5)学級を安定させる

これも必要である。
今学期、私は少し失敗したところがある。
そうすると、子どもたちのトラブルで、保護者に電話をすることになる。
とはいえ、保護者と電話をしたいにも、5時までに電話に出られないご家庭もある。すると、もう定時では帰れなくなる。
(すでに私が帰ってしまった後など、様々な場面で学年の先生にはお世話になりました。ありがとう!)

私は、子どもたちが問題を起こさないような学級を目指していない。
そりゃ考え方のちがう30人が集まって1日生活をしていたら、多少の問題が起きるのは当然のことだと思っている。
大切なのは問題が起きてから、自分たちで良い方向に向けて動き出せるかどうかだ。
だからこそ、私の考える安定した学級は、問題が起きない学級ではなく、
問題が起きても良い方向に向けすぐに動き出せる学級である。

そういった学級経営に日々取り組んでいる。

この自分の実践の詳細は別の記事で取り上げることにする。

反省点「定時で働くことにこだわりすぎて・・・」

定時で働くことがあくまでも、ある目的を達成するための手段であることをしっかりと心がけよう。
私の場合、
「我が子と過ごす時間を大切にしたい。妻の笑顔のため。それがひいては私自身が大切にしたい価値観であり、幸せである。そして、自分自身が幸せを感じていれば、学級の子どもたちにも良い影響がある」と考えている。

この目的を達成するために、定時退勤をしているのだ。
その目的意識をしっかりと意識できている時は大丈夫だった。

ただ、目的を忘れ、定時退勤すること自体が目的になってしまうと、あまりよろしくない。
私もある時期、定時退勤自体が目的となってしまっていた。

定時退勤自体が目的となると、仕事がつまらなくなってしまうのだ。
定時退勤するために、少しでも空いた時間は事務作業を進めよう。
教室で子どもたちと話している時でさえ、今進められるものはないか?

と、目の前の子どもたちのことではなく、効率的に何かを進めていこうとばかり考えてしまっていた。
それだと、そもそも何のために仕事をしているのか、わからなくなってしまう。

目の前の子どもたちと楽しく過ごすことが何より学級担任をしていて楽しい時間なはずなのに。
定時退勤をすることで、自分が大切にしたい家族を大切にでき、それができることで充実感を感じ、満たされた状態で、学級の子どもたちに笑顔でかかわることで、学級の子どもたちも笑顔になれる。

そんな働き方がしたいのだ。

さて、今回はここまで。

育児休暇を経て、1学期間を乗り越える時に、
うまくいったことや
自身の改善点、
働き方改革と言われているが学校現場での課題等、様々なことが見えてきた。

それはまた、別の記事にして書き記したいと思う。

ここまで読んでくれた方々、
本当にありがとうございます。

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