🇨🇿プラハベースボールウィーク⚾️見どころガイド
こんにちはMTMです。
今年で43回目の開催となるプラハベースボールウィーク(PBW)。今年度は日本代表が史上初めて参戦する事で、大会への注目度も過去最高となっており、日本対チェコの試合が行われる日のチケットは完売、その他の試合も売れ行きが8割を超えているという好調ぶりです。
さてさて今回の記事では手短ではありますが、出場する4チームを中心にプラハベースボールウィークの見どころを解説していこうと思います。
🇯🇵日本代表(大学代表)
プラハベースボールウィーク初参加となる日本代表チーム。プロのトップチームではなくアマチュアの大学代表という構成ですが、その戦力は出場チーム内でも頭一つ飛び抜けています。
若干チェコ側の報道が「"あの"日本代表がチェコにやって来る!」的なテンションで報道している印象があり、もしかしたら現地の人達が日本のプロ選手が来ると思っているかも、というちょっとした不安が…。しかしながら大会ではトッププロ顔負けのプレーによって私の杞憂を吹き飛ばしてくれるはずと期待しています。
後日参加するハーレムベースボールウィークで優勝する為にも、この大会で勢いに乗りたい所。
注目選手:西川史礁(青山学院大学)
当然大学の代表という事で、出場メンバー全員が注目選手なのは当たり前の話。主将の印出(早大)、中村(愛知工大)など、全員挙げたらキリがないのでここは春に欧州代表と戦った西川史礁を個人的イチオシの選手として挙げさせていただきます。
戦国東都屈指の強豪:青山学院大で4番を務め、力強いスイングを武器に23春と24春のMVPを獲得。欧州代表戦でも7打数3安打の大暴れで、守備ではセラッサの痛烈な打球をダイビングキャッチし、継投完全試合の立役者としてプロ顔負けの活躍を見せてくれました。
既に欧州野球を経験している西川。2度目のマッチアップではどのような活躍を見せてくれるのでしょう。
🇹🇼台湾代表(U23BWC培訓隊)
大学生&社会人を中心に、年齢によってU-18には出場できない高校生を加えたメンバーで挑む台湾代表チーム。
既に2024年度CPBLドラフトにて指名された選手も参加しており、実質的な構成としてはプロアマ混合という形に。
代表の動きは日本以上に早く、メンバーは5月中旬に発表。数週間のトレーニングを経てCPBL2軍と対戦→アメリカで現地の大学チームと対戦→プラハベースボール→ハーレムベースボールという中々なハードスケジュールになっております。
米大学との対戦結果は5戦全敗でした。
注目選手:張俊偉(穀保家商)チャンジュンウェイ
既にドラフト指名された選手では、黃子豪(台鋼2位)陸百華(富邦5位)伍立辰(中信2位)等がいますが、私の注目選手は高校生の張俊偉です。
アミ族の最速156km/h右腕は昨年のU-18大会にて、10回を投げ僅か1失点と大会準優勝に貢献。卒業後は海外にてプレーする事を目標にしていましたが、大会中ガールフレンドに対して性暴力を行った事が発覚。事件発覚後は猛省したものの、卒業した現在はフリーの状態。今回ある意味では就活という意味を込めての参加となりました。
不祥事こそあったもののその実力は世代No.1。大会で良いアピールをする事はできるでしょうか。
🇩🇪ドイツ代表
WBC本戦への出場こそ未だ無いものの、欧州内では高い実力を持つドイツ代表。
2023年のユーロでは準決勝に進出し、3位決定戦では欧州野球の絶対王者:オランダと対戦し、互角の勝負を繰り広げました。(🇩🇪5-6×🇳🇱)
今春にはお隣のフランスと親善試合を行い、それぞれ4-2と8-1でいずれも勝利しています。
今回のメンバーはその親善試合のメンバーに近い構成となっており、春の欧州代表に選ばれた選手も参加しています。チームとしての武器はガンガン次の塁を狙う積極走塁が特徴。
注目選手:Markus Solbach
(Bonn Capitals)マルクス・ソルバック
前述した欧州代表戦に選ばれた選手の一人。
過去に3Aでのプレー経験もある長身右腕で、現状ドイツのエースとして投げています。
140キロ中〜後半の4シームにカット、チェンジアップ、スライダーと多彩な球種を制球よく投げる本格派。
今シーズンのブンデスリーガでは圧倒的な投球をしており、8勝2敗で72イニングを投げ防御率は1.50、奪三振77 与四球10 whip0.81と圧倒しています。
仮に日本代表戦に先発すれば彼にとってはリベンジマッチ。ドイツのエース、その投球に是非注目。
🇨🇿チェコ代表
プラハベースボールウィークのホスト国にして、近年欧州内で急速に力を付けているチェコ共和国。
前回大会では🇦🇹🇳🇿🇺🇸(独立)との争いを制し2015年以来の優勝を記録しました。
今大会はチェコ史上最もハードな大会。主砲:マレク•フルプら米国組の不在は痛いものの、チェルベンカやサトリアといった代表常連メンバーに加えて、20代前半の若手有望株を多数揃え準備は万端。連覇へ挑みます。
注目選手:Lukáš Pacal(Trebic Nuclears)ルーカシュ・パカル
若干22歳にしてチェコエクストラリーガでトップクラスの成績を残す本格派投手。
エクストラリーガにはガンがない為正確な球速が確認する事ができませんが、リーグ屈指の速球を誇り、とにかく奪三振能力が高い投手です。5/10のコトラージュカ戦では7回13奪三振という圧巻の投球を披露しました。
現在エクストラリーガの投手warではリーグ5位の1.6。初のトップ代表で一体どのようなピッチングを披露してくれるのでしょうか。
チェコ代表の全選手の詳しい情報はチェコ野球ことウリムーさんの記事をご一読ください🙇
グループBについて
実はこの大会は先ほど挙げた4チームの他にも🇬🇷ギリシャ•🇸🇰スロバキア•🇭🇺ハンガリー•🇦🇹オーストリア•🇱🇹リトアニアの5カ国がグループBとして参加します。
ただしグループA•B間での戦いは無く、こちらは強化試合の意味合いが強いグループとなっています。
配信が無いのでおそらく試合結果のみの情報になると思われるのですが、是非こちらも注目していただきたい所。
私のイチオシはオーストリアの河西檀選手。
日本とオーストリアのハーフで、現在エクストラリーガでプレーする若手内野手。
長い手足を生かし、広角に鋭い打球を飛ばします。
日程
※時間は全て日本時間表記
1日目(日本時間7/6)
21:30 ドイツ🇩🇪-🇯🇵日本
26:00 チェコ🇨🇿-🇹🇼台湾
2日目(〃7/7)
21:30 日本🇯🇵-🇹🇼台湾
25:00 ホームランダービー(配信があるかは不明)
26:30 チェコ🇨🇿-🇩🇪ドイツ
3日目(〃7/8)
21:30 台湾🇹🇼-🇩🇪ドイツ
26:00 日本🇯🇵-🇨🇿チェコ
4日目(〃7/9)順位決定戦
21:30 3位決定戦 3位-4位
26:00 決勝戦 1位-2位
配信について
残念ながらプラハベースボールウィークは22年度よりマネタイズをしている為、無料での視聴は不可能となっております。
料金は1試合だけ見る場合が10ユーロ≒1700円程
エクストラリーグオールスター&PBW全試合パックが25ユーロ≒4300円程となっております。
ま、私は年間会員なのでチェコ関連の試合全部見れちゃうんですけどね〜^ ^✌️(お前らも入れ🫵)
配信のクオリティとしては、前回のPBWがこんな感じ↓
映像の画質は良く、画面はセンター側•バックネット裏•ランナーカメラの3種類でした。
ただ今回は国営での放送が決まっており、同じく国営放送となった欧州選手権と同じレベルになる可能性も。
また今年のチェコエクストラリーガオールスターでは球速表示が確認できました。
絶対にそうだとは言い切れませんが、もしかしたらプラハでも同様の配信環境で行われるかもしれません。
関連リンク
Czech Baseball TV
プラハベースボールウィーク ホームページ
エクストラリーガ スタッツサイト
大学日本代表 公式サイト
野球ブンデスリーガ スタッツサイト