フランス留学 ワイン日記
フランス留学中にのんだワインをひたすら書きとめる備忘録
Gros-plant-du-pays-nantais 2022
Folles Blanch 2023/10/19 3€強
フランス南西部のロワール地方、Nanteaisで生産される珍しい葡萄を使ったワイン。フィロキセアを接ぎ木で生き延びたブドウ。収量がおおいことから、別名gros-plant。
檸檬のような酸が特徴で、貝類や前菜によく合うワイン。
実際にグラスにあけてみると、ほとんど透明!わずかにグリーンがかってるかな?というくらい。口に含んでみると、確かに檸檬のような強めの酸は感じるけれども、まさにフルーツのようなさっぱりする酸で、それ以外は結構穏やかにまとまって優しい印象も。特に、アルコールのツンとした感じがほとんどないので、酸+アルコールの鼻に刺す刺激がとても苦手な私にも、とても飲みやすい酸の効いたワインでした。
たまたま家にあったオイルサーディンのヴィネガー和えと合わせてみたら、さっぱりしてよかった。でも、それ以上にパテドカンパーニュとコルシニョンのサンドイッチが一番しっくりきた。パテドカンパーニュの重さを感じずに後味がさっぱりする感じ。
Quincy 2022
Sauvignon 2023/10/24 12€
サンジェルマンデプレの小さなNICOLASにて購入。ブータンブランに合わせたいと伝えたらこちらが出てきた。ロワールのワインで、サンセールに似ているそう。
しかーし。そんなに似ていない。ソーヴィニヨンを使っているのでその点では共通するけれども、あのエレガントで繊細、薫り高い優雅さはない。同じような香りはすれども、味わいは硬く、石灰質の舌触りが気になる。これはワインのクオリティの問題だと思うけれども酸味とアルコール感がバラバラでちぐはぐな印象。しんどい。飲んだ後、気持ち悪くはならないけどえらくぐったり疲れる。要するにまぁまぁ整ったほうのテーブルワイン。
少なくともこのニコラ、もうないな。
ムフタールのアルノーの直営店でファミリーの一員のムッシュが饒舌にシャンパンの味わいとマリアージュについて語り続けた豊かさとは雲泥の違い。フランスに来たらテーブルワインもおいしいのかと思いきや、そんなに甘くないことを学びました。
Apremont 2021
Jacquère 2023/10/28 6€強
ニコラでの失敗を経て、安くで買うなら土着品種を攻めようと方針転換。SAVOIEワインを探して、当地でメジャーなジャケーレをチョイス。
結果、Gros-plant-du-pays-nantaisに続き、当たりの選択。この値段だし、ワインとして高級な仕上がりでは全くないけれども、手をかけられていない分、葡萄の個性がそのまま残った素朴な味わい。一般に「バナナのような」と表現される、ねっとりと甘そうな香りに対して、口に含むと、フレッシュでも綺麗でもない、素朴な果実の酸味を最初に感じ、その奥に、甘みやほろ苦い後味も残る。ペイナントと同じく、イタリアやギリシャの街中で飲むハウスワインのスタイルに似ている。地中海沿岸の巷のワインほど完熟果実の甘さはなく、すっぱみの強い葡萄ジュースで素直に作った果実酒、という感じ。やはり、テーブルワインはこういうのに限る。世界に流通するワインというよりも、葡萄で作った果実酒、という趣き。無理にコントロールしようとせず、その土地で育った葡萄の果実をそのままお酒にした、シンプルな味わい。両方とも酸味はつよいけれども、果汁の酸っぱさであって、全然嫌じゃない。飲んでもしんどくならないし、頭もいたくない。
フランスで、テーブルワインにするなら世界マーケットとかかわっていないこういう土着品種のローカルワインか?と、仮説が見え始めた一本でした。
MONDEUSE 2021 6ユーロ程度?
土着品種mondeuseのワイン。
酸が目立つ。そんなに嫌な酸でもないけれどよくもない。ただ、赤身の牛ステーキと合わせた時は見違えるようなバランスの良い感覚で飲める。
フランスの毎日の料理に合わせるには良いのかも。とはあえ、美味しいわけでもなく。
スーパーで買うことを諦めて、ニコラ以外の小規模の専門店でお手頃なのを選んでもらおうかな。
理想のロゼ!
Saint Maloの人気店、Liion d’orでグラス6€のカベルネダンジュ。
アンジュー地方はロゼが有名と言うことで、日本でも飲んだことはあったのだけど、こんなフルーティーなものに当たることはなかった。
名物のムール貝のマリニエールと一緒に楽しみました。
フルーティーなので、互いに求め合うマリアージュではなかったものの、それぞれ単品でちゃんと美味しいので全く問題なし。
塩気がきついムール貝の味を時々ふんわり甘いフルーティーな味でリフレッシュしてくれて、100個ほどの山盛りのムール貝完食できました✨
Bugey Cerdon BIo
一番好きなスパークリングの一つ。
Savoirのワインで、ガメイとプールサールのブレンド。綺麗でフルーティーな甘さでアルコール低め。このワインは8.5%でした。アルコールに強くない女子に最適なスパークリング。
楽しくおいしかったです。
Vouvray 2022 Marc Bredif
シュナンブラン100%。ロワール渓谷沿い、トゥールのすぐ東に位置するヴーヴレイ。
シュナンブランには、もう少し酸も立ち、かつトロピカルなイメージもあったのだけど、青リンゴのような爽やかな酸味とぶどうのフルーティーさを残したとても美味しいワインでした。
一時はボルドーを凌ぐ産地、と言われたこともあり、現在もスパークリングワインはシャンパンに匹敵するクオリティとか。また是非飲んでみたい。
Chateau de Camarsac 2018 Thierry Lurton
これは美味しかった!メルローとカベルネのブレンド。
アタックは穏やかで、まだフルーティーさも残しつつ、程よくまろやかにまとまって味が溶け合っている感じ。飲んだ口当たりもとても滑らか。
こんな赤のデイリーワインがあったら最高なのに!と思うようなお味。何とも喧嘩せず邪魔もせず、間違いない一本です!
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