ヨーロッパ小旅行 二度目のアテネ
5年ぶりのアテネ!
前回は、パルテノン神殿と博物館、アゴラなどの遺跡を一通り回ったので、今回は前回見逃した小さな博物館をまわり、おしゃべりを楽しみながらゆっくりお買い物を楽しみました。
二回目に丁度いい、ちょっとマニアックな見どころと、出会った素敵なブランド・お店、ごはんをご紹介します。
パルテノン神殿のひそかな見どころ
あの大きさ、迫力は二回目でも圧倒されるものがありました!
この5年の間に古代ギリシャ哲学を学ぶ機会もあったので、ここに生きたソクラテスとプラトンの生きざまに思いを馳せて、妄想の中から前回よりもぐっと胸に詰まるものを感じながらの観光でした。
パルテノン神殿に来られたらぜひ見ていただきたいのが、神殿正面(高台へ上ってきた場所の反対側)に掲示されたパネルの解説。
「本遺跡にもたらされた最も深刻な損害は、英国駐コンスタンティノープル大使トーマス・ブルース第七代エルギン伯爵が、神殿の構造の一部でもある最も偉大な彫刻部分を持ち去ったことである。・・・・・現在大英博物館に展示されている。」
いや、冷静に考えて、最も深刻な損害は1687年のヴェネツィア軍による砲撃でしょう。2000年の時を超えて尚利用されていた神殿が廃墟と化したのですから。この書きぶりに、ギリシアの、イギリスへの怒りとパルテノンの彫刻群返還への執念を感じずにはいられないのでした。
Atlantikos (地元客でにぎわうシーフードレストラン)
シーフードで評判のお店。
ミックスフライが10€程度。ムール貝のチーズサガナキも美味でした。
パンがついてくるので、女性二人だとこれで満腹です。
地元の人でにぎわっていて、オープンから30分以内に満席になってました!
National histrorical museum
トルコ統治時代の武器や装飾品、衣装なども展示されているのですが、一番の見どころは、レセプションの左右に展示された、第一次世界大戦以降のイズミル(スミルナ)奪還から放棄、ローザンヌ条約による住民強制交換に至るまでの顛末です。
ギリシャ語のパネルの裏に英語のパネルが隠れています。ギリシャの歴史をほとんど知らなかったのですが、トルコ統治下でギリシャ人は帝国内に溶け込んだ状態になっていて、イズミルがギリシャ人コミュニティのアイデンティティの中心地になっていたようです。20世紀初頭の、ギリシャの激動の時代がうかがい知れる、静かながら迫力ある展示でした。イズミル奪還からローザンヌ条約に至る経緯を予習していくと、わかりやすいと思います。
??? (ナッツ・伝統菓子・オリーブオイル)
アテネ中央市場横のお店。
店主のおじさんが右側の乾物屋、奥様と娘さん?が左側のちょっと明るめの女性向け伝統菓子・スイーツ、食品雑貨屋を営んでいます。
奥さんも旦那さんも本当に明るくて親切!ビスタチオが食べたことのないくらいおいしくてびっくりしました!あれこれ選んでいると、隣の伝統菓子のLoukoumiもたべさせてくれて、これがめちゃおいしかった(あまいけど)!
ローズの他に、レモンやマスティーハ、マルメロ、ザクロなどギリシャらしいフレーバーもあって、10個くらい詰めてもらっても2€もしない良心価格でした☆
50mlのミニリキュールもいくつか売っていて、これもお安かったです。
Googleに店舗の登録がないのですが、このお店のすぐ北側の角の二件です。
Fotini’s Deli
デリとありますが、お土産屋さんです。
二つの隣接したお店があり、北側は主にコスメ、南側で食品も含めた雑貨を扱っているみたいです。
こちらが取り扱っているBlue scentsというブランドがすごくいい!オーナーのご親戚が立ち上げたブランドだそうです。ギリシャゆかりの素材の香りを生かし、可能な限りナチュラルな素材にこだわったブランドだそう。迷いに迷ってザクロの香りのボディクリームを買いましたが、他の香りもどれもすごく素敵で買い占めたいくらいでした!
お値段もお土産屋さんで売っているほかのオリーブクリームなんかと変わらないので、自分用にもお土産にもお勧めです!
このお店のMariaさんがチャーミングで親切で本当に楽しいお買い物時間を過ごせました。又来たい!
o Gyros Pou Gyrevis
スブラキの名店!
ギュロもすごく美味しい。お肉が脂っこくないのにジュワっと旨みが感じられて、ヨーグルトソースもちょうどいい。いつも大混雑です。
また食べたい!
Aerides Plaka
最終日はちょっといい雰囲気で、と思って見つけたレストラン。グーグルの評価がとにかくよくて、期待していったら、期待通りでした!
タコのグリルが食べたいね、と話しながら向かったのですが、こちらのタコのグリルは大きな足2本がとっても美味しいレンズマメペーストの上に乗っていて、食べ応え十分の一皿でした!この日はそんなに空腹でなくて、タコのグリルと、ギリシャのペースト盛り合わせのふた皿だけで満腹になってしまったので、また伺って他のお料理も食べてみたいです。
プラカ地区の路地裏の内側に中庭のような広いスペースが広がっていて、ゆっくり落ち着いてテラスで食事を楽しむことができます。隠れ家レストラン、という感じ。お客さんも、落ち着いた方が多かった印象です。チラっとですが、ライトアップしたパルテノンも見えます☆三度目のアテネでもまた来たいな♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!