⑩ 【第10章 申し出とエール】夢見る社会人バンドマンが13年勤めた会社を「適応障害」発症で清々しく辞めてやった話

○第10章
申し出とエール


退職届の提出。

もちろん止められたが、もう人間として赦し難いクソ野郎共と同じ空気を吸いたくねえ

「給料が倍になっても辞めますねー!」

退職を決めて、気分は軽かった。
笑って言えるほど、意志は堅かった。

その頃には適応障害の診断書も得ていた。
最短で引継ぎを行い、稼働37日の有休消化後に正式退職と相成った。

(※しかし大魔王はまだ社長に伝えてないらしい。人事編成の時期だから査定落ちるんだろね。保身クズめが)

社内には気の合う仲間たちも居たので、
声をかけて回った。

「この息苦しい場所にはもう居られない」
「俺は自分らしく生きるために辞める。そして夢を叶えるために頑張るからさ」



なんと、そしたらさ
これ、ほんとに嬉しかったんだけど、
みんな口を揃えて言ってくれたんだ。

「こんな会社にいるのは勿体ない人だと思ってましたよ」
「なんかその方がしっくり来る気がする」
「さみしいけど、応援したい気持ちが勝つ」


まじかよお前ら。

本当にありがとう。
俺は俺の運命を信じることにしたぜ。


そして残されたみんなが俺と同じような思いをしてほしくない。
奴らには最後っ屁に「呪い」をかけていくからな!!

クックック…

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