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⑨ 【第9章 希死念慮を止めた「生きがい」】夢見る社会人バンドマンが13年勤めた会社を「適応障害」発症で清々しく辞めてやった話

○第9章
希死念慮を止めた「生きがい」

本当にしんどいときの話だが、

「あれ?死んだ方が楽じゃね?」

こんなことを普通に考えている自分がいた。
しかも「あ!そうだ!」みたいな明るい気づき。

まぁでもすぐ落ちついてさ。
びっくりしたよね。

まぁ、でもどうせそのうち死ぬんだ。
ガン家系だしね。

なら死んでも元々。

「その前に好き勝手やってやろうじゃねえか!」

奮い立つ反面、ちょっと怖いと思った。

このように天啓を得て、犯罪を起こす人も多くいるのだろうから。

誰もが咎人になる可能性を持ってるんだ。
育ってきた環境は重要で、それに恵まれなかった人を非難する語彙を俺は知らない。

身内を殺められでもすれば違うけどさ。

俺の場合、
この世界にはあまりにも「宝物」が多過ぎた。


音楽、ラーメン、カレー
お酒、居酒屋、バー
映画、漫画
出逢ってきた最高のパートナーたち
大好きな仲間たち
ギター

これらが俺の

「生きがい」だ。


よし、俺はコイツらのために生きるんだ。
命懸けで戦うんだ。


翌週、遂に退職届を提出した。

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