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⑦ 【第7章-転機④「失業手当!?」】夢見る社会人バンドマンが13年勤めた会社を「適応障害」発症で清々しく辞めてやった話

○第7章
転機④ 「失業手当!?」


前章の通り、俺は大魔王城から紙一重で生還した。
そして、己の心身状態が如何に異常であるか
確信を得ていた。

その週末、大学時代の同期と飲む約束があった。
心から気を許せる、信頼できる仲間達だ。

「助けてくれるかもしれない」

ほんの偶然だったのだが、
今思うとこれは「運命」と信じたいところだ。

大好きなお酒を飲みながら、
近況を全部話した。

すると、いとも容易く
軽く
それでいて優しく

「おお!辞めたほうがいいよ!!」

「悪化する前にすぐ辞めたほうがいい!」

「まず辞めよう!そこから考えよう!」

「全然なんとかなるよ!」


彼らもまた退職経験者であったり
デザイン会社やカフェを運営する社長であったりした。

そして、色々なことを教えてくれた。

「失業手当」

「再就職手当」


は??


友曰く、俺が13年に渡って納めて来た雇用保険料。これらを元手に賄われる制度であるという。

「自分が払ってきたものなんだから、困ったときは貰っていいんだよ!」


そんな仕組みがあったのか…

俺は本当に何も知らなかったのだ。


・・・・・・


まじかよ……

混沌のアレフガルドに
希望の光が差し込んだ。

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