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サブ3への道~彩湖マラソンの振り返り
私の目標は45歳までにサブ3。タイムリミットはあと10か月。10月の札幌マラソン(ハーフ)では1時間23分台ということで、サブ3が見えました。
周りからも「サブ3は確実だね!」とか言われていたので、今回はスポーツメイトラン彩湖マラソン大会(以下、彩湖マラソン)でしっかりサブ3を達成したいと思っていました。
しかし、結果は以下の通り、3時間1分42秒で未達。
![](https://assets.st-note.com/img/1667745873833-lGOeDsbWEi.jpg?width=1200)
とても残念ではありましたが、当日自分の出せる力は全て出し切れたので、結果は結果として受け止め、次に繋げて行きたいと思っています。
さて、今回はこの彩湖マラソンのレースを振返りたいと思います。
コースの紹介
まず、今回のコースは、埼玉県戸田市にある彩湖という人工の(?)湖の周りを周回するコースです。
![](https://assets.st-note.com/img/1667743355333-sOKwh3GT2g.png?width=1200)
1周5kmでコースが作られており、スタート後、2.195kmを一旦走り(スタートから1.0975km地点まで行き、折り返して一旦スタートに戻ってくる)、そこから8周回するというコースです。1周の中には2か所、12~3m程のアップダウンがあり、中々タフなコース設定となっています。
石井コーチからのアドバイス
前日にいつものごとく石井コーチからLINEが来ました。
『今回はレースですが、気持ちは【単独42キロ走でサブ3達成チャレンジ】です。決して簡単なチャレンジではないですが、積み上げてきましたので、あとは気持ちを楽に。レース当日は中盤ぐらいから集中、前半は寝てるぐらいの気持ちかなと。実際走ってみないとコースのアップダウンのダメージがどれくらいくるかわかりませんが、必ず後半脚にくるイメージしておくことが大切です。それで前半から中盤までの走りを脚を使わないように省エネする事ができると思います。ペースが一定である必要はありません。強度を一定に保つことが大切です。
そして私の方から、「仮に集団走ができる状況の場合、どのくらいのペースなら一緒に行くべきか?」という問いに対し、4分10~15くらいならついていくべき。また、遅い場合なら4分20くらいまでですが、ハーフまでが限界かなと。
今思うと全ての答えはここにあったかなと思いました。
レース実況
1周目(スタート~7.195km)
午前9時半、参加者が1列になりスタート。私は最前列に位置しトップでスタート。最初の1kmは4分12秒。後方から1名に抜かされ2位でスタート地点(2.195km地点)を通過。
落ち着け、落ち着けと言い聞かせながら、1周目がスタート。2回の土手のアップダウンを越えたくらいで、トップに立ちました。後ろに何名いたかは定かではありませんが、数名の集団になっていたと思います。
この時、「嫌だなぁ」「誰か前に行ってくれないかな」とか思いながら走っていました。
しかも、1周目は、4’16 – 4’19 – 4’12 – 4’19 – 4’13 というラップで、気を抜くと4分15秒を下回り、そこで少しペースを上げるという走りをしてしまいました。
2周目(7.195km~12.195km)
この区間の1kmペースは、4’18 – 4’15 – 4’06 – 4’15 – 4’11。
2周目に入っても誰も私の前に行く気配がなく10km通過。10km通過のラップが4分6秒。「しまった。速い!」今思うと、上りと下りで足を使っていたので、ペースが上がっていました。
このタイミングで後ろに着いていた方に話しかけ、今日の目標タイムを聞くと、「今日はサブ3くらいで」という返答だったので、自分より速い方と判断し「是非、前に行ってください!」促しました。
そうすると快く、前に行ってくれたので、これで何とか一安心。しかし、ここまでのレースの進め方が全てでした。
3周目(12.195km~17.195km)
この区間の1kmペースは、4’12 – 4’11 – 4’06 – 4’09 – 4’10。
この辺からトップ集団は3人に絞られ、かつ、30kmのランナーも合流し、4名で集団をつくるカタチになりました。私は体力温存を図るべく、常に4番目でレースを進めました。
若干速いペースでしたが、心拍は155くらいで安定していたので、気にせずついていきました。
この辺も今思うと少し速かったのかもしれません。1秒2秒離されても、チカラを使わない走りをするべきでした。
4周目(17.195km~22.195km)
この区間の1kmペースは、4’13 – 4’13 – 4’06 – 4’13 – 4’14。
20km前後から集団のペースが上がり、4分6秒。このまま着いていくと、後半持たないのでは?と不安になり、ここで無理に着いていくことを諦め、単独走に切り替えました。
5周目(22.195km~27.195km)
この区間の1kmペースは、4’19 – 4’14 – 4’15 – 4’15 – 4’15。
この周回は単独走とはいえ、前方にトップ集団が見える状況でしたし、まだチカラは残っていました。ラップも安定しており、上手く走れていましたが・・・しかし、すべては6周目以降から・・・
6周目(27.195km~32.195km)
この区間の1kmペースは、4’18 – 4’17 – 4’22 – 4’23 – 4’25。
6周目のスタートからは、実業団女子の選手が集団走(ジョグ)をしていて、そこに1km程ついていきました。しかし、監督さんが「4分25」と言ったので、少し遅いと思い集団を追い越していくことにしました。
そして、変化はまさに30km以降。。。
アップダウンがキツく感じるようになりました。少しずつカラダの反応が悪くなっていきペースも落ち始めました。
ここまでエネルギージェルを10km、20kmと補給してきて、30km地点でも補給しましたが、ペースの維持は困難になってきました。
徐々に落ちていくペースに対し、何かできることはないかと探っていましたが、どうすることもできず。
7周目(32.195km~37.195km)
この区間の1kmペースは、4’25 – 4’26 – 4’34 – 4’27 – 4’38。
ラスト10kmは本当にキツかった。カラダの反応があきらかに悪く。完全に北海道マラソンの後半と同じ状況でした。土手の上りが思うように足が上がらず、下りもスピードに乗れず、挙句の果てには、給水を失敗する。
7周目通過時点で、2時間39分。「サブ3をするには、次の1周を21分か・・・厳しいな。」とはいえ、1km何分ペースで走らないといけないか?そんなことは計算する余裕もなかったので、まだサブ3は行けるのではと期待をもって走っていました。
8周目(37.195km~42.195km)
この区間の1kmペースは、4’38 – 4’29 – 4’43 – 4’26 – 4’30。
1kmのペースがもはや4分15秒からは程遠い。4分30秒台、4分40秒台をたたき出し、万事休す。
40km通過で2時間51分53秒。ここからキロ4切って走れればワンチャンある?なんてことを思いながら・・・。しかし、そんなスピードでは走れない自分がいるのもわかっていました。
とにかく、ラスト悪あがきはしました。
ラスト200メートル持てる力を振り絞りラストスパート。
結果は、当初お伝えした通り、3時間1分42秒。全体3位でゴールしました。一応、3位ということで表彰がてら写真をパシャリ!
この後、足の各所が攣りまして、15分ほど一人で悶絶しておりました(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1667745677560-6gIFu45zF3.jpg?width=1200)
悶絶終了後、結果を石井コーチに報告し、こんな返答をもらいました。
良い練習になりましたね!
入りの10キロが全てかなと。追いかける展開に持ち込みたかったですね。ラストは仕方ないと思いますが、あと5キロ垂れ始めるのが遅いと、かなり精神的に楽で持ち堪えたかもしれません。いずれにせよ全ては経験なんでもっと序盤は後半にむけてエネルギーを温存するイメージをもって30キロを迎えるようにできるといいと思います。とはいえ、序盤10キロをサブスリー狙いならこのラップより落とすのはちと辛いので、現状の精一杯の走りが出来たのではと感じます。たらればですが、展開的にやはり10キロ無理なく追いかけながら走ったらかなりエネルギーを温存できたかなと思うのですが、前が少し早いペースで行くかもしれませんしこればっかりは何とも言えないかなと。
(中略)
本当に些細なエネルギーの出し方のロスで30キロ以降のカラダの動きに影響を及ぼします。たぶん身をもって今回体現されたと思うので、1月までしっかり狙うレースペースをカラダに染み込ませていきましょう!今後の30キロペース走は室内で実施しますが、ターゲットは4分10秒で行きます。そのためにもミドルペースのさらなる向上、LT値の向上を狙ってペースアップしていくしかありません。やる事はたくさんあります。山中さんはただただ故障しないように全力でついてきてください(笑)
まとめ
結果的にサブ3はできませんでしたが、今回は学びが多かったレースだったと思っています。前日の石井コーチからのアドバイス通り、「前半は寝ているくらいの気持ち」「アップダウンのダメージが必ず後半に来る」ということは文字としては理解していましたが、実感としてつかめていなかったと今だから思えます。
なので、前半少し頑張ってしまった自分に反省の念もあります。
一方で、トップ集団で走る経験は中々できるわけでもなく、前半だけですがレース展開を楽しめました。
その分、レース中、色々考えることがあり、その意味でもエネルギー消費は多かった気がします。その結果、30キロをもっと楽に通過しているはずが、30kmで一杯一杯となりペースダウンに繋がっていってしまいました。
何事も経験ですね!そして、失敗するから楽しいな!と、年をとったから思えるのか?ランニングが好きだからなのか?その辺よくわかりませんが、今はそんな風に考えながら、来年1月の勝田全国マラソンに向けて準備し、次回、サブ3の報告ができたらいいなと思っています。
かなり長い文章になってしまいまいたが、最後までお読みいただきありがとうございました。