個性に出会う旅~るんびにい美術館~
るんびにい美術館
るんびにい美術館へ再びの旅。
岩手県花巻市内にある『るんびにい美術館』を約半年ぶりに訪れました。
前回は会えなかったアトリエの利用者さんですが、今回はその利用者さんに会うことが目的です。
無事に会うことが出来ました。
10時オープンとのことですが、待てなくてそれよりも早い時間に到着してしまいました。
るんびにい美術館の外観の写真を撮ったりして、オープンを待っていましたが、5分前に入館させてもらいました。
オノデラ1世展
企画展は『オノデラ1世展』です。
オノデラさんの作品は、骸骨が描かれていたり、魚に足があったり。
不思議というか、ちょっと怖さを感じる作品もありました。
変化があって面白いという言い方もできますね。
オノデラ1世さんが書かれているらしきブログを見つけて、読んでみました。
画像らしきものも貼られていますが、残念ながらわたしの環境では見られません。
こんなことが書かれています。
常に死を意識して生きているんだ。
それは同時に、生きることへの感謝になっています。
アトリエ見学
アトリエにいるのは、光林会の入所施設やグループホームを利用している方などの創作グループ「こころと色の工房 まゆ~ら」のみなさんだそうです。
SNSへの写真の掲載がNGとのことですが、わたしの作文で何かが伝われば幸いです。
アトリエ見学はとても有意義なものだったので、ぜひとも体感するために訪れてほしい場所です。
もちろんわたしも、また見学に訪れます。
ラジオ体操・朝礼
開館と同時に利用者さんたちが2階へあがっていきました。
ラジオ体操から始めるそうです。
「まだラジオ体操・朝礼をしています」
と言われましたが、それも見てみたいと思ったので、さっそく2階へあがります。
わたしがアトリエに入ったときには、朝礼が終わろうかというタイミングでした。
散歩
朝礼が終わった後は、制作に入るひともいましたが、近くの公園に散歩に出かけるひとたちも。
わたしが入室すると、握手を求めてくれるひともいたし、背中や肩を掻いてくれという方もいました。
わたしを見ながら絵を描いてくれた方もいましたよ。
歓迎してくれたのかなぁ。
制作
10人弱いた利用者さんの半分ほどが、散歩に出かけていきましたので、残った利用者さんの制作を見させてもらいました。
白い糸を淡々と織り続ける方。
ホント、淡々と続けていました。
後ろから見ていても、話しかけても意に介さず、ただひたすら淡々と。
そういう作業が得意な方っていますよね。
わたしもそういう作業が大好きです。
制作にあたる方に、強い拘りを持っている方がいました。
細かいことなんだけど、それが出来ていないと嫌だという。
そういう個性が強いのが特徴のひとつかな。
散歩から帰ってきた利用者さんも、その日の作業や制作に取り組みます。
わたしを見ながら絵を描いてくれた方に、似顔絵を描いてもらったら、メガネやその日被っていたものなど、特徴をとらえてくれていました。
そして、先ほど描いてくれた絵も同じなんですよね。
ってことは、さっきも似顔絵書いてくれていたんですよ。
とても嬉しいです。
制作というより、作業なんでしょうね。
楽しいこと、やりたいことをしている。
ある方は、商品に描かれた絵が自分のものだと気付いて、ポケットに入れて大切に持ち帰ったそうです。
その方を前に話を聞いて、どんな気分だったんだろうなんて想像しちゃいました。
個性な
カメラを向けるとピースをしてくれるひと、ここを掻いて(触って)欲しいとねだるひと、淡々と描き続けているけど、時々わたしを気にするひと。
たくさんの個性が集まっていることが感じられる場所です。
個性を出しているひとたちの真逆、わたしたちは個性を封じ込め、隠しながら生きているんじゃないかとも思いました。
御礼
お忙しい中対応していただいた担当者のみなさま、利用者のみなさまのおかげで楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
また訪問する機会を楽しみにしています。
では。