見出し画像

アクセシビリティスペシャリストとしてSmartHRに入社しました。

こんにちは!今月からSmartHRで働いているアクセシビリティスペシャリストのmaihaです。アクセシビリティスペシャリストというポジション、世間ではまだ一般的ではないと思います。そんなアクセシビリティスペシャリストがSmartHRでどんな仕事をしているのか、私がどうして専門家としてアクセシビリティに取り組もうと思ったのかをこの記事に書きました。

アクセシビリティスペシャリストとは

アクセシビリティスペシャリストはSmartHRの製品のアクセシビリティに責任を持ちます。開発チームと協働して製品のアクセシビリティを向上し、SmartHR製品を使えない人を一人でも減らすのがミッションです。

https://open.talentio.com/r/1/c/smarthr/pages/68110

これはSmartHRのアクセシビリティスペシャリスト求人ページに書かれている説明です。SmartHRではアクセシビリティスペシャリストが先頭に立ち、アクセシビリティ向上をみんなでモリモリ進めています。

アクセシビリティマスター養成講座

アクセシビリティスペシャリストの取り組みのひとつに2022年から始まった「アクセシビリティマスター養成講座」というものがあります。開発チームのメンバーの中から、アクセシビリティに特に興味のある人たちが自発的にこの養成講座に参加しています。講座でアクセシビリティ向上の基礎知識や各チームの改善事例を学び、それをチームで実践することで、プロダクトの改善につなげています。

リリースノートによると、2022年のSmartHRの基本機能に関するリリースのうち、アクセシビリティ向上に関連するリリースは52件あったようです🎉 2023年は始まったばかりですが、すでに数件のアクセシビリティ改善がリリースされています!

小さな改善をコツコツ継続するのってとても大事なことですよね。

社内外問わず活動しています!

SmartHRのアクセシビリティスペシャリストはアクセシビリティ向上のためなら社内外問わず活動します。例えば、昨年はmasuP9さんとmaverickさんが三重県鈴鹿市の鈴鹿工業高等専門学校へアクセシビリティの授業をしに行きました。(私は行ってません。)

SmartHRのアクセシビリティスペシャリストは、SmartHRのサービスはもちろん、業界や社会全体のアクセシビリティを向上していこうと考えています。

所属は「プログレッシブデザイングループ」

プログレッシブデザイングループはSmartHRのユーザーの多様性を受け入れる製品を開発していくために設立された組織で、社内では略して「プログレ」と呼ばれています。

「やさしさ」禁止!SmartHRのプログレッシブデザイン宣言

アクセシビリティスペシャリストはプログレッシブデザイングループに所属しています。プログレはアクセシビリティの向上と多言語対応の取り組みをしていますが、現在と未来のSmartHRユーザーの多様性を考えると、他にももっとできることがあると思います。エッジユーザーのことを知り何ができるか考え、変化を起こしていける可能性がプログレにはあります。とってもイケてるグループですよね。

なぜアクセシビリティスペシャリストを選んだのか

私は前職までフロントエンドエンジニアとして働いていたので、フロントエンドエンジニアの立場からアクセシビリティ向上に取り組もうとしてきました。

いわゆるウォーターフォールモデルに近い開発方法では、下流工程で参加するフロントエンドエンジニアができるアクセシビリティの改善は限られます。力及ばず、向上するどころか、むしろアクセシビリティを低下させたウェブコンテンツを世に送ったこともあります。不本意でした。

こんな状況をなんとかするためには、もっと多くの人と一緒になってアクセシビリティに取り組む必要があると思いました。どうしたら周りを巻き込んで取り組めるだろうかと悩むうちに「アクセシビリティ向上に取り組みやすい体制・環境づくり」の必要性を感じ、そのためにチャレンジしてみたいと思うようになりました。

SmartHRのアクセシビリティスペシャリストの仕事は、そんな私にぴったりでした。SmartHRのアクセシビリティスペシャリストが目指す「みんなが自立してアクセシビリティ向上に取り組める」状態が社内に、そして社外にまで広がれば、誰もが当たり前にウェブのアクセシビリティ向上に取り組む未来を実現できると思います。そしてそれは、すべての人のための未来のウェブに繋がっているはずです。夢がある素敵な仕事ですね。

フロントエンドエンジニアとして働いていたころ、私のメインタスクは機能の開発・改善やバグの解消でした。その傍ら、空き時間を使ってやっていたアクセシビリティ向上の取り組みについて「誰にも頼まれていないのに」「メインタスクは他にあるのに」なんて後ろめたく思うこともありました。これからは堂々と自分の仕事として取り組むことができます。本当に嬉しいです。

働いてみて

とにかく最高なのはアクセシビリティ向上に積極的な仲間がいることです。

現在アクセシビリティスペシャリストは私を入れて3名ですが、アクセシビリティスペシャリスト以外のみんなもアクセシビリティに前向きです。プロジェクト、チーム、グループ、職種に関係なく、いろんな人がアクセシビリティ向上に取り組んでいます。会社で他のグループの人に挨拶をすると「アクセシビリティ興味あるんです!今度話聞かせて下さい!」なんて嬉しい声をかけてもらうことも。

SmartHRは、一人ひとりが製品や組織をよくしようとする気持ちがかなり強い組織だと思います。そんな組織だからこそ、製品をよくする取り組みの1つであるアクセシビリティ向上に全体で取り組めるのだと思います。

こんな最高の環境でハッピーな会社員生活を送っておりますが、楽しむだけではなく「アクセシビリティスペシャリスト」の業務としてしっかり成果を出さなければなりません。アクセシビリティ向上を企業や製品の価値にするためにどんなことができるか。簡単なことではありませんが、どんなことができるか考えるだけでとってもワクワクします!

一緒にアクセシビリティやっていきましょう!

SmartHRでは只今、一緒にアクセシビリティ向上に取り組む仲間を募集しております。

  • 事業会社でアクセシビリティ向上をリードしていきたい方

  • アクセシビリティのテストに参加してみたい方

  • アクセシビリティ向上に興味のある障害当事者の方

このような方がいらっしゃいましたら、ぜひ募集内容をごらんください!採用関係なく、アクセシビリティ向上について熱く語り合いたい方、ウェブアクセシビリティ向上に興味のある障害当事者の方や関係者の方とも繋がりたいなーと思っています。特にこれといって何か用意しているわけではありませんがお気軽に私のTwitterへいらしてください。お話しましょう。

ではまた〜。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?