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【自転車旅行記】2013年夏① 宮城 ~多賀城、松島など~(8/13~8/14)

いつもお読み頂きありがとうございます!

2013年、東日本大震災の津波被害が甚大だった宮城、岩手の三陸海岸を自転車で旅しました。

その時の旅行記を書きます。
被災地の写真を貼ってますので、つらい方は閲覧をお控えください。

2005年からコツコツと続けている自転車旅行の記録を作成しています。全47都道府県を制覇しています。是非お楽しみください。
マガジンにまとめています。詳しい説明はこちら

* * *

東日本大震災の2年半後。。三陸の海岸線を旅し、多くのことを感じました。

基本情報

期間:2013年8/13~8/14
距離:100.7km
獲得標高:1,044m
コース概要:仙台ー多賀城ー塩竈ー利府ー松島ー石巻ー女川(宮城)
形式・人数:グループ旅行(3人)

コース全体

詳細コース

*記憶をもとに作成。実際に走行したルートと完全には一致していません。

8/13 仙台ー利府

行程:(輪行)仙台ー多賀城ー塩竈ー利府
宿泊地:ホテル浦嶋荘

2011年の東日本大震災があり、そこから既に少し年月は経っているものの、被災地のために自分なりに何かできないか思いこの旅行を企画しました。

被災地も復興に向けて経済をどんどん回していかなくてはならないという状況の中、自転車旅行をすることで僅かながらお金を落とすことが出来ると思ったからです。

被災した地域を自分の目で見ることで何か感じるものがあるはずと思ったのもきっかけの1つでした。

出発地は仙台です。
駅前の雰囲気はやはり都会ですね〜。

仙台駅西口

今回の旅チャリ装備です。

全日宿に泊まるのでライトな装備

仙台といえば杜の都。
ケヤキ並木が美しいです。

定禅寺通り

少し建築が好きなので伊東豊雄の代表作、せんだいメディアテークを見に行きました。ビルを貫く不規則な柱が特徴。

せんだいメディアテーク

大きな街といえば大体お城があるものです。伊達氏の居城、仙台城(青葉城)に向かいます。

仙台城の本丸石垣

本丸から気持ちの良い景色が望めます。
仙台城は国の史跡になっています。

本丸から眺める仙台市街

伊達政宗公もおります。

兜の三日月がかっこいい

折角なので仙台近辺の文化財建造物を巡ります。
まずは大崎八幡宮です。

風格のある鳥居と参道

長床、修験者の休憩所みたいな感じの使われ方をするようです。

大崎八幡宮 長床(重要文化財

そして、こちらは国宝の拝殿。
奥の石の間、本殿も国宝で、1607年の建立です。
イベントの準備中のようであまり近づけず。。

大崎八幡宮 拝殿(国宝)

続いては仙台東照宮に行きます。
東照宮って意外と色々な所にありますね。

仙台東照宮 隋神門(重要文化財)

拝殿。1935年に焼失し、1964年に再建されたもの。

仙台東照宮 拝殿

奥には重要文化財の本殿が見えます。

仙台東照宮 本殿(重要文化財)

東に向かいます。東北っぽい田園風景も見えてきます。
ちなみに左側の線路の先にはJRの新幹線総合車両センターという車両整備工場があります。

水田と東北新幹線

多賀城に来ました。
古代(奈良〜平安時代)に国府が置かれており、東北の中心地でした。
国の特別史跡です。

多賀城跡
かつての多賀城の政庁模型

今はかつての建造物の土台だけが残ってます。

かつて政庁があった場所

最後に、陸奥国一宮の鹽竈神社を訪れました。

鹽竈神社 鳥居(重要文化財)
長い階段。。

この日も酷暑でしたがヒーヒー言いながら階段を登り、ようやく門が見えてきました。

鹽竈神社 隋神門(重要文化財)

そして、メインの社殿は残念ながら修復期間中でした。
文化財詣あるあるです。いつか再訪したいものです。

鹽竈神社 左右宮拝殿(重要文化財)

こちらも重文の別宮。

鹽竈神社 別宮拝殿(重要文化財)

結局この日は城跡2つと神社3つも巡ってしまって、お腹いっぱいのコースでした。

8/14 利府ー女川

行程:利府ー松島ー石巻ー女川
宿泊地:ホテル エルファロ

この日は日本三景の1つ、松島へ向かいます。

まずは宿の近くの展望台に登って松島の島々を見ます。
この多島美が松島の魅力です。松島湾には大小260もの島があるそうです。

双観山展望台より

松島四大観という松島の絶景が楽しめるスポットがあります。
その名の通り4地点あるそうですが、それぞれに名前が付けられているそうです。まずは「幽観」を見に行きます。ネーミングが漫画のラスボスっぽくてかっこいいです。

扇谷から眺める幽観

松島の中心地に来ました。

日本三景の碑です。宮島も行っているので、あとは天橋立を残すのみ。
松島は国の特別名勝でもあります。

松島に来た気分が高まる

松島のシンボル、五大堂です。

瑞巌寺 五大堂(重要文化財)

美しい眺めですが、夏だとちょっとモヤっぽいですね。

五大堂から眺める松島

瑞巌寺という松島の古刹に伺います。

瑞巌寺へ

境内の中に洞窟群があります。
亡き人の供養の場となっています。

国宝の本堂ですが、、なんと修復中。
これはショック!

瑞巌寺 本堂(国宝)

瑞巌寺、もう1つの国宝である庫裡です。いわゆる台所ですね。
1609年の建立と言われてます。

瑞巌寺 庫裡(国宝)

内部にも入れます。
伊達政宗公の位牌がありました。

政宗公の威光を感じる

こちらも伊達家ゆかりの霊廟です。
意匠が美しい。。

陽徳院御霊屋(重要文化財)

仙台といえば牛タン。
たまにはグルメの写真も載せておきます。

プリプリでうまい!

続いては先ほどの松島四大観の「麗観」に来ました。
松島四大観は高い所にあるので登るのが大変です。

扇谷から眺める麗観

東日本大震災では松島にも津波が押し寄せましたが、建造物を破壊するまでの威力ではなく、貴重な景観や文化財への被害はそこまで大きくなかったようです。

実際にあまり被災の爪痕を感じられることはなく、少しホッとしました。
東北随一の観光地としてこれからも輝いてほしいですね。

松島を後にして、野蒜というエリアに来ました。
こちらは震災や津波の爪痕が強く残ってました。

無惨な東名駅
仙石線の線路は津波で捲りあがったため撤去された

野蒜地区では最大で10m近い津波が押し寄せたそうです。既に震災から2年以上経っていても、その恐ろしさは間近に感じられました。

かつては住宅があっただろうエリア
いまだに残骸が
堤防も津波に壊されたよう

さて、奥松島というエリアがありまして、そこにある松島を対岸から見れる松島四大観にも寄ります。「壮観」です。

大高森から眺める壮観

その近くでパンクしました。

チューブ交換中

石巻に移動します。
石巻に縁のある漫画家、石ノ森章太郎のサイボーグ009がお出迎えです。

サイボーグ009こと島村ジョー

石ノ森萬画館にも寄ります。
こちらも震災(津波)の被害を受けたようでしたが、この時には既に復活してて結構賑わってました。

UFOっぽい石ノ森萬画

夕暮れ、海を見ながら走ります。
今は穏やかな海ですが、時に牙をむくんですね。

国道398号を走る

女川に来ました。
グッとくる看板がありました。

力強さを感じた

女川も震災の傷跡が深かったです。

鉄筋コンクリートの建物もこんななるのか、、

街の中心だった低地部は更地にされ、今後公園等の公共施設になるそうです。住宅地は津波の届かない山側に整備されるとのこと。

かつては街の中心だった

この日は女川で泊まりました。
翌日からは三陸海岸を走って行きます。

* * *

高校生の頃、松島を彼女とデートしたことがあります。
その思い出の地がめちゃくちゃにはなってなくて良かったなぁと思ったのを覚えてます。

以上

最後までお読み頂き、感謝です!
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それでは!

*カバー写真:石巻線と万石浦(宮城)

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