【自転車旅行記】2006年夏① 秋田・岩手編 ~川原毛地獄、栗駒山など~(8/12~8/14)
子供の出産もあり、自転車旅行記作成が半月ほど滞っていました。
今日から再開。2006年夏の旅行について書いていきたいと思います。
この時の自転車旅行期間は1ヶ月弱。3~4日ずつに分けて書くつもりで、8回のシリーズとなります。少しずつ書き上げようと思いますので、どうぞお付き合いください。
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2006年夏、舞台は東北、2回目の夏の自転車旅行について書いていきたいと思います。
自分で自転車旅行(合宿プレ企画)を企画、自転車部の合宿、合宿アフター企画も含めてトータル25日間の行程でした。
基本情報
期間:2006年8/12~8/14
距離:103.7km
獲得標高:2,285m
コース概要:湯沢ー川原毛地獄ー栗駒山ー厳美渓ー平泉(秋田・岩手)
形式・人数:自転車部夏合宿(プレ企画)・グループ(3名)
コース全体:
詳細コース:
*記憶をもとに作成。実際に走行したルートと完全には一致していません。
険しい地形が続く東北地方の旅。旅の初っ端から奥羽山脈を東西に突っ切ります。
8/12 湯沢ー桁倉沼
行程:(輪行)湯沢ー川原毛地獄ー桁倉沼
宿泊地:木地山高原キャンプ場(風呂:泥湯温泉奥山旅館)
輪行で秋田の湯沢(奥羽本線三関駅)まで移動。いよいよ東北自転車旅行のスタートです。
まずは、2日かけて秋田から岩手へ栗駒山(栗駒峠)を越えます。
この栗駒山が結構厳しい峠越えでした。今となっては、なぜ旅の初っ端からこんなにきつい峠越えのコースとしたのかと思います。少し無計画だったかもしれません。
自転車部に入部したばかりの1年生女子も旅のメンバーにいましたので、無茶させたなと少し反省してしまうレベルです。(写真:ひたすらきつい登坂)
一帯は火山活動の激しいエリアで、この日のメイン見所は川原毛地獄という噴気地帯。
なぜ地獄というかというと、火山活動によってまるで地獄のような様相となっているためです(後程写真あり)。
川原毛地獄の前に三途川渓谷という谷を通過します。まるで三途の川を越えていく気分です。(写真:三途川渓谷)
そして、厳しい登坂を乗り越え、前方に噴気立ち上る地帯が。。
火山活動によってできた荒涼とした山肌が見えてきました。川原毛地獄です。(写真:川原毛地獄)
雰囲気満点、迫力あります。ここは、日本三大地獄(霊地)でもあり、ゆざわジオパークでもあります。
ストリートビューも貼っておきます。(ストリートビュー:川原毛地獄)
川原毛地獄には、滝そのものが温泉という全国でも珍しい「滝の湯」があります。
上流で湧出する温泉が沢の水と合流し、20mの高さからダイナミックに流れ落ちてきます。滝つぼや渓流はすべて天然の露天風呂になっているという日本でも屈指の湯の滝です。(写真:川原毛大湯滝)
この日は沢の水が多かったのか、若干ぬるめ。でも天然の打たせ湯、最高でした。
川原毛地獄の近くには秘境の温泉地、泥湯温泉があります。
山深くて何もないエリアに突如旅館が現れたのでびっくりしちゃいました。この日はここの奥山旅館という所で入浴を済ませました。日本秘湯を守る会の会員でした。レトロな雰囲気に大満足。(写真:泥湯温泉)
この辺りは地熱発電所等もあったり、大地のパワーをめちゃめちゃ感じました。たくさんの火山の恩恵があって楽しめます。
8/13 桁倉沼ー真湯温泉
行程:桁倉沼ー小安峡ー栗駒山ー真湯温泉
宿泊地:真湯野営場(風呂:真湯温泉)
この日も火山のパワー感じる系のスポット、小安峡へ。こちらもゆざわジオパーク、かつ栗駒国定公園のエリアでもあります。(写真:小安峡)
この渓谷、周りの岩肌からガンガンに熱湯(温泉)と蒸気が出ている大噴湯が名物。(写真:大噴湯、岩の割れ目から噴き出す蒸気)
98℃の蒸気だそうです。
まさに激アツのスポットですね。
ストリートビューも貼ります。(ストリートビュー:大噴湯)
その後、栗駒峠を目指し、再びの厳しい登坂。本当に力を使い果たしてしまう程でした。(写真:栗駒峠の登坂)
そして、汗ダラダラのベタベタになりながら栗駒峠(標高1627m)に到着。とにかく眺めは最高でした。それまでの辛さが吹っ飛びます。(写真:栗駒峠からの眺め)
栗駒峠は栗駒国定公園のエリアで栗駒山麓ジオパーク、岩手との県境です。
この後、栗駒峠からの下り道の路面が悪くて結構怖かったです。
8/14 真湯温泉ー平泉
行程:真湯温泉ー厳美渓ー平泉
宿泊地:金鶏山山麗キャンプ場(風呂:平泉町内)
この日は、平泉方面に向かってひたすら下り。
途中、厳美渓という渓谷に寄りました。国の名勝、天然記念物に指定されています。不思議な岩の浸食のされ方が印象的でした。(写真:厳美渓(国指定名勝、天然記念物))
そして平泉に到着。ここで旅のメンバーが追加合流してきました。(写真:平泉駅)
翌日は金ぴかの中尊寺金色堂へ訪れる予定。それを控え、みんな気持ちが高まってきているようでした。
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このnoteを書くにあたって、当時泊まったキャンプ場を調べていたら、3ヶ所中2ヶ所が閉鎖されてました。
地方のキャンプ場なんて経営が難しいでしょうから仕方ないんですかね。思い出の場所がなくなってしまっているのは寂しいもんです。
それでは!
*カバー写真:小安峡の木漏れ日(秋田)