【自転車旅行記】2007年夏② 北海道 ~曇天の道央編~(8/5~8/9)
いつもお読み頂きありがとうございます!
今日も自転車旅行記を書いていきたいと思います。
先日のnoteで、酷暑の本州を走り切り、いよいよフェリーで北海道に渡ります。
ちなみに、北海道には北海道遺産というくくりがあります。
2001年に北海道が主体となり開始したプロジェクトで、世界遺産の北海道版ですね。なかなか見ごたえのある場所がピックアップされているので、旅行記の中でも随時触れていこうと思います。
2005年からコツコツと続けている自転車旅行の記録を作成しています。全47都道府県を制覇しています。是非お楽しみください。
*マガジンにまとめています。詳しい説明はこちら
*北海道のツーリングに関してはこちら
*よろしければ2007年夏①もご覧ください
*北海道の番外編記事はこちらとこちら
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2007年、学生最後の夏、ワンダーランド北海道の自転車旅行について書いていきたいと思います。
基本情報
期間:2007年8/5~8/9
距離:389.1km
獲得標高:8,991m
コース概要:小樽ー余市ー積丹半島ーニセコー洞爺湖ー室蘭ー苫小牧(北海道)
形式・人数:自転車部夏合宿(プレ企画)・ソロツーリング
コース全体:
詳細コース:
*記憶をもとに作成。実際に走行したルートと完全には一致していません。
いよいよ、北海道上陸。しかしなかなか天気に恵まれません。太陽はどこだ~!
8/5 新潟ー小樽
行程:(フェリー)新潟ー小樽
宿泊地:フェリー
新潟から小樽まではフェリーで向かいます。
フェリーの場合は輪行しなくてよいので何だか楽だし、船内でくつろげるので鉄道旅行より身体的負担が少なく助かります。
ちなみに関東エリアから北海道へフェリーへ渡る場合、大洗~苫小牧が王道ではあるものの、ここはなかなかの人気路線です。当時、特に夏は予約を取るのは激戦だった記憶があります。
一方、新潟~小樽間は若干予約が取り易いかと思います。
船旅は約18時間。本州縦断で消耗した体力を養います。(写真:フェリーの旅)
8/6 小樽ー積丹半島
行程:小樽ー余市ー積丹半島
宿泊地:前浜海水浴場キャンプ場(風呂:温泉竜神荘)
フェリーは朝4:30に小樽港に着きました。いよいよ北海道上陸です。
小樽着というのが助かります。いきなり北海道有数の観光地を巡れるわけですから。
しかし朝が早すぎます。小樽随一の観光地、小樽運河には誰もいませんでした。(写真:早朝の小樽運河)
当然お店等もやっていませんが、観光開始です。
小樽は、札幌の海の玄関口として早くから発展をしました。北海道で初めて敷かれた鉄道は小樽(手宮)ー札幌間(手宮線)だったのです。しかし、この線は1985年に廃線となっています。廃線跡が市内に残ってました。(写真:旧手宮線)
旧手宮線関連の遺産は大事に保管されていて、北海道遺産に選定されています。
さて、開拓期、小樽は北海道経済の中心でした。こちらは日本銀行旧小樽支店。かつて近辺には金融機関が立ち並び「北のウォール街」と呼ばれていたそうな。(写真:日本銀行旧小樽支店)
こちらは旧日本郵船小樽支店。立派です。北海道の海運の要だった名残です。(写真:旧日本郵船小樽支店(重要文化財))
さて、小樽を後にして余市へ向かいます。
余市も色々あります。
まずは旧下ヨイチ運上家。運上家とは、江戸時代、松前藩が蝦夷地を支配した際、交易の拠点とした施設です。渋さMAXですね~。運上家がきれいな形で残っているのは道内でこちらのみ。重要文化財、国の史跡です。(写真:旧下ヨイチ運上家(重要文化財))
続いて、似た建物ですがちょっと違う旧余市福原漁場。かつて空前の豊漁であった北海道のニシン漁。そのニシン漁の拠点となった場所です。こちらも国の史跡です。(写真:旧余市福原漁場)
積丹半島近辺は、かつてニシン漁で栄えたそうです。しかし、いまやニシンは北海道では幻と言われるほど獲れなくなったそうです。一体どこへ消えたのやら。
そして、ニッカウヰスキー余市蒸留所。朝ドラでも皆様ご存じ竹鶴政孝が理想を追い求めて作った蒸留所です。北海道遺産にも選定されています。(写真:ニッカウヰスキー余市蒸留所正門、乾燥塔、第一貯蔵庫、蒸留塔)
いずれもも国登録有形文化財です。
現役の蒸留所ですからね。こんなオシャレなところで作られたウィスキー、いいですね~。
竹鶴政孝と妻リタが暮らしていた家もありました。こちらも国登録有形文化財です。(写真:竹鶴政孝旧宅)
さて、あとは積丹半島をぐるっと巡ります。
島武意海岸です。断崖絶壁の積丹半島のオアシス的な波打ち際。(写真:島武意海岸)
そして、カムイブルーと呼ばれる美しい海の景色で有名な神威岬。
しかーし!メッチャ霧。。(写真:霧で神威岬が見えない。。)
凄く楽しみにしていたのに。。悲しすぎる。
こういう事あります。また来ればいいんです。せめてストリートビュー貼っておきます。(ストリートビュー:カムイブルーの神威岬)
ちなみに辺りはニセコ積丹小樽海岸国定公園のエリアで、積丹半島は北海道遺産でもあります。
積丹半島のキャンプ場まで走って、この日はフィニッシュ。
8/7 積丹半島ー留寿都
行程:積丹半島ーニセコー留寿都
宿泊地:道の駅230ルスツ(風呂:まっかり温泉)
カムイブルーを拝めない悲しみを背に積丹半島を後にし、ニセコエリアに入っていきます。峠です。
ニセコパノラマラインという道内有数の絶景ドライブコースなはずが、今日も霧。。(写真:霧のニセコパノラマライン)
仕方なく、黙々と登ります。
途中、湿原がありました。そして、秘湖、神仙沼へ行きます。この辺りでは一番美しい沼とのこと。こちらもニセコ積丹小樽海岸国定公園のエリアです。(写真:神仙沼へ向かう木道と神仙沼)
霧は大分おさまりました。広い湿原を眺めます。(写真:神仙沼付近の原生林と湿原)
ニセコパノラマラインの最高所を越えて、下る道を眺めます。この時が一番うれしいです。楽しい楽しい下り坂の始まりです。(写真:チセヌプリ峠からの眺め)
下り切ったところ。羊蹄山、曇りで見れなかったなぁ~。(写真:羊蹄山(百名山)の裾野だけ)
この日は留寿都まで走りました。
8/8 留寿都ー室蘭
行程:留寿都ー洞爺湖ー有珠山ー室蘭
宿泊地:道の駅みたら室蘭付近(風呂:室蘭温泉ゆらら)
この日はまず洞爺湖を目指します。
この時は洞爺湖サミットの1年前でしたから、なんだか盛り上がってました。
洞爺湖はカルデラ湖で、周辺は火山活動が活発なエリア。支笏洞爺国立公園に指定されていて、洞爺湖有珠山ジオパークでもあります。(写真:洞爺湖)
ドーナツの穴に相当する真ん中の島が見えます。結構水が綺麗ですね~。
洞爺湖周辺の火山スポットと言えば、昭和新山と有珠山。
昭和新山は1943年から1945年の火山活動によって、何もない平地に突如形成された398mの山です。(写真:昭和新山(特別天然記念物))
そのお向かいにある有珠山(737m)は近年でも活発に活動している火山です。そのわりにはロープウェイで上まで登れます。(写真:有珠山から見た洞爺湖(雲のタレコミ具合凄い))
遠くに火口も見えます。(写真:有珠山銀沼大火口)
太平洋も見えます。(写真:アルトリ岬を望む)
この後、室蘭まで走りました。(写真:旧室蘭駅(国の登録有形文化財))
8/9 室蘭ー苫小牧
行程:室蘭ー登別ー苫小牧
宿泊地:沼ノ端駅近辺(風呂:記憶なし)
室蘭の見所は地球岬でしょう。水平線が丸く見えます。(写真:朝の地球岬)
虹もかかってました。(写真:地球岬からみた虹)
母恋駅という素敵な名前の駅もあります。(写真:母恋駅(室蘭本線))
さて、登別温泉に向かいます。
登別温泉のシンボルと言えば鬼。(写真:観光客を出迎える鬼)
そして地獄谷です。火山の爆裂火口跡で、登別温泉の源泉でもあります。(写真:登別温泉地獄谷)
まさに地獄ですね。
こちらは大湯沼です。最深部は水温130度もあるそうです。。大地のパワー凄っ!(写真:登別温泉大湯沼)
登別温泉も北海道遺産です。
地獄谷脇の遊歩道をストリートビューで歩けるようなので貼っておきます。(ストリートビュー:登別温泉、地獄谷脇の遊歩道)
この日は苫小牧まで走って終了です。
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かなり長文になってしまいました!
最後までお読み頂き、感謝です!
よろしければ「スキ」をお願いします。
それでは!
*カバー写真:積丹岬から見る断崖(北海道)