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ブランディングと向き合い、そこから得た仮説


はじめましてみなさん、こんにちは。
株式会社クラウドワークス、アートディレクターの多田野です。

ブランディングを担当しています。弊社のブランディングにかかわり、もうすぐ2年です。達人になると言われる1万時間を、ブランディングで経験するまで、あと6000時間くらいです。

このnoteはブランディングと向き合い、そこから得たわたしの仮説を記事にしました。

仮説の元になっているもの
・グローバルブランド(IKEA)で働いていたときの私の記憶
・国際的なブランドコンサルであるインターブランドの専門書など
・クラウドワークスでの、ブランディングについての議論


1. ブランディングは総力戦


仮説に入る前に、前提となるわたしのブランド論について、お話させてください。わたしはブランディングを、社員全員の総力戦だと考えています。

ブランディングには、たくさんの定義や手法があり、様々なブランド論が存在します。詳しい紹介は避けますが、あくまでその一つとしてご理解いただけると幸いです。

・はじめに

ブランディングは、「機能や品質が均衡している」市場で、競合よりも優位に立つために投資されやすいです。

・生活消費材、ファッション、飲食の市場など
(例)スタバ

これは消費者のある傾向を示しています。

消費者がある機能を求め、類似機能を持つ商品を何点か発見したとします。それらの「機能的価値」が均衡している場合、消費者は「情緒的価値」を求めて購買行動を行うというものです。

・情緒的価値

消費者に好まれる情緒的価値は、多様です。

・デザイン、ストーリー、社会貢献性、パーソナリティ(ブランドの擬人化)など
(例)ナイキパタゴニアallbirds、note

これらの情緒的価値を創出している手法、それらを総括して、それがブランディングだと、わたしは捉えています。

・わたしのブランド論

わたしのブランド論は「会社や商品など、対象の情緒的価値を高めるために、発信や顧客体験など、ユーザーと接するあらゆる場面で、ブランドらしい主義を体現する」というものです。

そのためには、ブランド専門の部署だけではなく、社員の方、1人1人の力を借りなければならないと考えています。

・事例
IKEAはまさしく「総力戦」を行う組織でした。Appleのようにカッコいい訳ではないですが、投入広告費が少ない割に、ものすごい訪問者の数を獲得していました。それは全方位なブランド体現によるもので、ストアの外観から始まり、スタッフの言葉遣い、お客さま自身で商品をとるセルフサービス主義、商品のコンセプト、あらゆる場面で行われています。


2. 総力戦の総大将(リーダー)が必要

社員みなさんの協力を得られたとして、つぎはリーダーが必要になってきます。私はそれを、人が担うべきとは現時点では考えていません。

ベストな存在として、会社や事業などのビジョンがあると思っています。

「ブランドらしい主義を体現する」ためには、「ブランドらしい主義」が必要です。ビジョンが、ブランドらしい主義へ導く、あらゆるタッチポイントの案内役になると考えています。

ビジョンが社員のみなさんをあるべき方向に引っ張り、
それをブランド・オーナーもしくはブランド・リーダー、あるいはブランド・マネージャーなり、人がサポートしていけば良いと思っています。


3. ブランディングと向き合い、そこから得た仮説


ビジョンという一つの理想に向きあい、社員のみなさんがビジョンに則り、悩み、励まし合い、前進することが、

そもそもブランディングなのではないかと、わたしは考えています。

ここでいうBになります。
AとBはプロセスが違いますが、結果は近いものが出てくると捉えています

・Aのプロセス
ブランド戦略として、イメージアップのために、計画を練る
例)ブランドの社会貢献性を発信するために、NPOを支援する

・Bのプロセス
ビジョンを目指して、なにかできないか模索し、アイディアをだす
例)ビジョンの実現について同僚と話し合い、ビジョンとシナジーのあるNPOが話題になり、そのNPOと協力しあう

ビジョンを目指して、社員のみなさんひとりひとりが前進していく。

その原動力に何が必要なのか想像してみたのですが、それはもはや「社会への愛」のようなものではないかと。

「愛社精神」なども原動力になりうると思うのですが、正直、あらゆる組織でそれを再現するのは難しいと思います。方法論として無いかなと。ほかには「売り上げ目標」なども原動力の候補だと思いますが、ブランディングという中長期スパンの効果判別が難しいアプローチは選択しがたいですし、上述のAのようなプロセスになると思うのですが、トップダウン型でマネジメントコストが高い印象があります。

「ブランディングの原動力は、愛である」

これが、「ブランディングと向き合い、そこから得た仮説」です。

自然流入数増加、離脱率低下、採用希望者増加、株価上昇など。
ビジネスに多様な効果をもたらすブランディングという手法は、愛が原動力なのではないか。

って、我ながら何を言っているんだとは思いますが...


まとめ

1. ブランディングは総力戦
2. 総力戦のリーダーは、ビジョン
3. ブランディングの原動力は、愛

仮説をお話しした訳ですが、まだその先を考えておりません。これから仮説の検証をしていこうと思います。

ここまでご拝読いただき、ありがとうございました。

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