ソーシャルワーカーの実践と運要素は表裏一体
当記事は「ソーシャルワークって運要素の占める割合が大きいよね」というテーマについて考察します。
みなさんこんにちはKeiです。
私は、救命救急センターが設置されている病院で医療ソーシャルワーカーとして働いている社会福祉士7年目です。
社会福祉士取得後、最速で認定医療ソーシャルワーカーと救急認定ソーシャルワーカーを取得しました。
毎月5,000PV以上のソーシャルワーク関連のブログやX (フォロワー1,500人以上)などを発信しています。
「運が9割」を前提に実践すると心がラクになる
社会福祉士として働いて7年目を迎えています。
多くのソーシャルワーカーの先輩方からノウハウを学び、スーパービジョンを受け、最速で認定医療ソーシャルワーカーと救急認定ソーシャルワーカーを取得しました。
MSWの職能団体が推奨するラダーに沿って研鑽を積んだキャリアです。
よく言えば「忠実」、悪く言えば「教科書通りでつまらない」といったところです。
今までのキャリアは「タイミング」「環境」といった運要素が大きいことが否定できません。
福祉系の大学に進学したこと
社会福祉士に合格したこと
病院に就職できたこと
熱意あるソーシャルワーカーの先輩方に出会えたこと
職場環境に恵まれたこと
これらはすべて「運」です。
「行動」で「運」を引き寄せたことは間違いありませんが、そもそも「運」があったこともまた、確かです。
「あなたのソーシャルワーカー人生を再現できますか?」と問われたら「無理です」と即答します。運なので。
以上のことを踏まえて、本日の内容です。
医療ソーシャルワークの運(タイミング)要素
MSWの中心業務である退院支援を例にとっても運要素は大きいです。
退院支援を要するクライエントに出会う可能性
KeiがMSWとしてかかわる可能性
クライエントがMSWの介入を必要としている可能性
すべて「運」です。例を挙げたらキリがありません。
上記の記事で考察しましたが、病院に入院する約20%の患者さんが入退院支援加算を算定(退院支援を要するか篩にかけられる)されており、MSWが介入するような心理・社会的支援を要する患者さんに出会うことも「運」です。
転院を希望された病院のベッドが空いていた
倍率の高い介護施設に入所できた
担当した患者さんの自宅がゴミ屋敷だった
救急搬送された患者さんが貧困家庭だった
上記のような、ケースは退院支援において少なくありません。確実に「運」が絡んできます。
「運」は“おみくじ”や“パチンコ”と同じように抽選であることは間違いないのですが、無作為に抽選しているわけではありません。
的を得たアセセメントができているMSWの中から抽選しており、アセスメントが不十分なMSWには抽選券は与えられません。
クライエントの潜在化・顕在化したニーズに対して、アセスメントでクライエントの自己実現に至る可能性を引き上げていきます。
アセスメントを言語化すると以下の通りです。
詰まるところ、運要素を少しでも減らすためにアセスメントが重要になります。
ソーシャルワーカーは環境にこだわれ
私はソーシャルワーカーが成長する1番の要素は「環境」だと考えています。
「環境」も「運」です。
「たまたま入職した職場が、ソーシャルワークに力を入れる管理者だった」みたいなことです。
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