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医療ソーシャルワークの現場で「社会福祉士は何する人?」と聞かれたら【Xいいね100考察#11】

みなさんこんにちはKeiです。

救命救急センターが設置されている病院で医療ソーシャルワーカー(以下MSW)として働いている社会福祉士7年目で、毎月5,000PV以上のソーシャルワーク関連のブログX (フォロワー1,400人以上)等を発信しています。

社会福祉士取得後、最速で認定医療ソーシャルワーカーと救急認定ソーシャルワーカーを取得しました。
この記事は私がXで発信したポストで「いいね100以上のポストを深掘り」します。

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今回は以下のポストを深掘りしていきます。


社会福祉士は「福祉の選択肢を一緒に考える人」

医療ソーシャルワークの現場では、他の医療専門職から「ソーシャルワーカー(社会福祉士って)って何する人なの?」と質問をしばしば受けます。
ソーシャルワーカー(以下SW)を知らない方々に説明してきた中で、個人的にリアクションのよかったフレーズは「福祉の選択肢を一緒に考える人」です。

補足するのであれば、SWはあくまでもサポート役で「クライエントの知識では想像できていない選択肢を提案できる」といったところでしょうか。
「A案、B案、C案のどれですか?」といった選択肢ではなく「クライエントはどうしたいのか」に対して福祉のプロ目線でクライエントが考えていなかったような「こんな選択肢もあるのか」を状況に応じて提供することもSWの役割なのではないかと考えています。

「こんな選択肢もあるのか!」を提供できた体験談

私の体験談を例にして解説します。

退院後に「お風呂が大変」との理由で自宅での入浴を手伝ってもらうためにヘルパーを依頼することを考えていた患者さんの奥様がいました。
奥様としては「お風呂が大変」
患者さん自身は「奥様に迷惑をかけたくない」
とのことでしたが、背に腹はかえられぬとのことでヘルパーを使うとのことでした。

奥様のニーズは「お風呂に入れる負担を減らしたい」なのでヘルパーでなくデイサービスでも要件を満たすことができます。
MSWよりデイサービスを利用する選択肢もあること提案すると、患者さんも奥様も「デイサービスでお風呂に入れることを知らなかった」との返答が返ってきました。

奥様は「入浴の負担」「自宅に他人をいれる後ろめたさ」から解放され、患者さんは「奥様に迷惑をかけたくない」という気持ちがデイサービスで全てスタッフがやることで解消されました。

ニーズの先にある「ベネフィット」を理解する

「ほんの少しだけ」クライエントの期待を超えていけることがプロであるソーシャルワーカーの役割です。

「お風呂に入れる負担を減らしたい」というニーズの裏に隠れているもの(ベネフィット)を探すことが重要です。

奥様のベネフィットは「自宅に他人を入れるのは気を使う」でした。「入浴の負担」の裏には自宅に他人を入れるため、頻繁に掃除するのが面倒との本音が隠れていました。

ヘルパーではなくデイサービスを利用することになり、頻繁に掃除をしなくてもよいことがわかった奥様は「SWさんに教えてもらえて助かったわ〜」とご満悦でした。
ベネフィットに関しては以下の記事でも解説しています。

認定医療ソーシャルワーカーはベネフィットを理解して支援している

認定医療ソーシャルワーカーの求められる11の力量に患者アドボケイト能力があります。
ベネフィットは、患者アドボケイト能力の担保において、極めて重要な概念です。
アドボカシー、ソーシャルマーケティング等の概念単体では莫大な知識量を要するため、ゴールが明確にならず挫折してしまうことが少なくありません。
アドボカシー、ソーシャルマーケティング等を一定量理解していることを証明をするために、認定医療ソーシャルワーカーの取得を目指すことは、ひとつの手段として有効です。

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