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DJ芸人の『これだけは聴け!』オススメ洋邦楽新曲(6月1週目)〜ラウド中心になりました〜

皆さんお元気してますか?吉本新喜劇/FM大阪DJの桜井雅斗です。
先週の水曜日にFM大阪での隔週レギュラーの番組、マスターキーの、”生放送に最初から最後まで参加する”というお仕事がありまして。
いつもは5分ほどのコーナー出演だったので、本当に幸せを感じまして。やっぱりラジオから音楽愛を届け続けたいな、と。
ラジオって特別なんですよね。また出来ますように。

さて今週は、Twitterでも事前予告していた通り、大好きな、激しめなバンドのリリースだらけで。わけ隔てなく、『良い曲』をセレクトしてはいますが、さすがに激しいのが多いです。おいでよ、ラウドの沼

◎洋楽

ポスト・マローン I Like You(A Happier Song)ft.Doja Cat

出ましたポスト・マローン!ニューアルバム『Twelve Carat Toothache』。彼いわく「これまで録音した中で最高のアルバムだ」と語っていて。
 で、このインタビューで驚いたのが「部屋にこもりっきりで、幻覚性のあるマッシュルームを食べながらビートを作って『おぉ!こりゃやべぇ!』となってたよ」と答えていて。いや、日本じゃコンプラ過ぎ
ただまぁ、そのおかげもあって徹夜で一気に書き上げたそう。確かにかなりいいアルバムに仕上がっていました。

非常にソフトな音質の中に深すぎるベースライン。彼らしいですね。そしてDojaCatとのコラボという。
他にもThe WeekndやThe Kid LAROIだったりGunnna、Roddy Ricchといった豪華面々とのコラボ曲も収録されていて、一曲よりも、アルバムを通して聴くことをオススメします。

アヴリルラヴィーン Breakaway

新曲…というか、新録曲ですね。アヴリルラヴィーンの伝説の始まりとなったファーストアルバム「Let Go」がリリースされて6月4日で20周年ということを記念し、記念盤がリリースされました。19曲入りのこちらの中からの新録曲を。

それにしてもLet Goから20年…自分の20年と重ねてしまうんですが、本当にいろんな事もあったしあっという間だったなぁとも思うし、長かったなぁ、とも。これからも音楽とともに歩ければ、と。

Coming Up Roses Would You Ever

これは掘り出したな、という感じのいいバンドを見つけました。
シンガポールのオルタナバンド、カミングアップローゼズ。
このバンド名で検索をかけても、ほとんどが、違うアーティストの楽曲名として出てくる感じで。
しかしながらちゃんと情報もあり、YouTube公式も見つけました。

なんだこの柔らかく心地良いロックは…空気感もとっても良く、気づけばゆったりと流れる時の中、浸るように聴いていた。自分としても、こういったジャンルの音楽は深く通ってこなかったので、より新鮮に感じられたのだと思う。
 それにしても、まだこのMVも再生数が584回、チャンネル登録者が356人と、未掘削も未掘削。世界中に掘り当てられていただきたい。
ちなみに日本のバンドでいうと、きのこ帝国あたりも好きらしいという親日バンドです。

No Pressure Big Man

同じバンドサウンドながら、ガラっと色を変えていきましょう。3ピースのメロディックハードコア/ポップパンクバンド。セルフタイトルのアルバム『No Pressure』をリリース。
 もうね、1990年みたいな音なの。いや、これはめっちゃくちゃに褒め言葉で。3ピースのバンドといえば、という、古き良きサウンドを守っている感じ。多分『90年代後期にリリースされたアルバムだよ』って言われても疑わない。これぞ、エモさ

いやもうジャケット写真見てくださいよこれ。2022年リリースですよ?1994年、FAT WRECK CHORDSからリリースされたんじゃないんですよ。
あ〜良いわぁ。これはもう歴史的財産として保存されるべきサウンド。

Bury Tomorrow LIFE(Paradise Denied)

2006年結成のUKメタルコアバンド、ベリートゥモロー。
クリーンボーカル脱退なども経験したが、無事にメンバーが固まり6人組という大所帯で活動を再開している。

もう、どストレートのメタルコア。文句なしでライブ映えしそうな強い一曲。自然と拳を握ってしまう。

Counterparts Unwavering Vow

はいはいはいはいキタキタキタ!!!!!!ようこそラウドの沼へ!!!
もうね、今週は、ほぼ、この曲を紹介したかったから書いたと言っても過言ではないんです!
カナダのハードコア/メロディックハードコアのカウンターパーツが、ニューアルバムを10月にリリースすることを発表!いや遠いな!!!!まだまだ先じゃねぇか!!!年明けちまうぞ!!!!明けないけど!!!
11曲のトラック名まで明らかになっているのに、10月って…辛いよ。
でも、そんな嬉しいお知らせとともに、先行配信曲と、MVがリリース!

うわーーーーーーー!!!!!(語彙力崩壊)
もうとんでもないです。イントロのあの不協和音にも近いギターの音なんかもまさにカウンターパーツだし、31秒あたりからの音の構築が素晴らしすぎる。他のバンドを置いてけぼりにするほどの美メロ。これだよこれ。そのままサビに突入して、激しさと美しさを浴びせながらブレイクダウンへ。
ぶっ刺さる程に鋭いギターサウンドとタイト過ぎるドラムライン。もう本当に、ありがとう。生きている間にカウンターパーツに出会えてよかった。
で、まだ終わらないの。1:58あたりからのダークサイドへの転調。完全な闇落ちパートも、恐ろしさの中に妖艶さを残して去っていく感じ。もう一度言おう。ありがとう
 せっかくなのでカウンターパーツ、過去曲も聴いていってください。頼むから

イントロからスピード違反で捕まるレベル。開始5秒で射抜かれました。で、この曲もしっかり、美メロに転調するんですよ。どんなセンスしてるのよ。メロディックハードコア最高。
 彼らの大きな特徴として、このギターリフの美メロが、激しすぎるボーカルのシャウトを包んでるんですよ!これこそが彼らの良さ。
 ともすれば”いわゆるハードコアバンド”になってしまうところを、ギターのメロディがそうはさせないんです。本当に良いバンド。

なぜだろうか、このホームビデオ感も相まって、メロディの良さに泣きそうになるんです。だめだこれ。ちょっと全アルバム聞き返してきます!

ちなみに、このメロディックハードコア、日本で言うと僕はwaterweedだと思っています。美メロでありながら激しさを連れている。しかもレペゼン大阪アメ村のバンド。完璧か。(何が?)

waterweed Beyond the ocean

神イントロといえば、くらいのこの曲。激しさこそ抑えめではあるが、美メロで溢れている。
 そして、このnoteでは初出しなので、触れておきたいのが、waterweedは本当に紆余曲折あったバンドなんです。幸い僕はベースボーカルの大賀さんに仲良くしてもらっているんですが、出会う前はただのファンでしたし、その時waterweedは休止していて。メンバーの脱退が相次ぎ、大賀さん一人だけだったんです。
メンバーの編成も本当に流動的で。ベースを持たずにピンボーカルを経験した時代もあったり。それでも大賀さんは「バンドを辞めない、諦めない」って。当時Blogに書いてあったのを今でも覚えていて。
 で、その後4人編成でほぼ固まって再始動しだした…のに、そこからまた脱退を経験したり…と。その内情も聴いたこともあって、もう、泣けます。
でも、もちろん今でもバリバリ第一線のライブバンドです。仲間に恵まれているバンドだと思います。 

2007年リリースのこの曲から、伝説は始まりました
いやもう、イントロからどんなけカッコいいんですかって。ピロピロリフね。当時は大賀さんはシャウトとクリーントーン、一人で担当していたんです。
最近の楽曲ではシャウトはほとんどしなくなりましたが、ライブで披露する時はシャウトも健在、やはり鉄板で、死ぬほど盛り上がる曲。コロナ前はまさにこのMVのようになっていました。
 というかこのEP『killing the earth means our suicide』、スペースシャワーからリリースされていたんだ…そこも衝撃。で、このEPについても僕には語りたい物語があるんですが…今日はここまで。余談が過ぎました
 とにかく、メロディックハードコアっていいよね、というお話。

これ、EP全曲聴けるので、サブスクでもYouTubeでも、是非。

◎邦楽

MONGOL800 WANIMA 愛彌々

それでは邦楽パートです。
沖縄のモンパチと、熊本のWANIMAがコラボ!ありそうでなかったナイスコラボ!

明るくて、キヨサクさんの渋い声とケンタさんのハイトーンとのハモリもかなり良い。
 …なんですけど、もう、頼むから、読めるタイトルにして欲しい。初見殺し過ぎる。。検索したくても、なんて打てばいいのかすらわからないんだもの。ちなみに『あいやいや』と読むそうです。もちろん変換しても出てきません。アーティストとしてのこだわりなどもあるので仕方ないんですが、、なんか、良い曲なだけに余計にモヤっとしてしまいました。素直な気持ち。

裸体 君の声

大阪のバンド、裸体。なんつーバンド名だ!って思うのは最初だけ。
曲を聴けば、なんつー良いバンドだ!に変わるはず。
どうやらニューアルバムが5年ぶりに出来るそうで、そこからの先行配信曲としてMVがリリースされました。

歌詞も、実際にあった出来事からインスピレーションを受けたようで。
それにしてもギターリフも、ベースラインも、ドラムのタイトさも、本当に裸体は技巧派でありながら聴きやすくまとめてくれる、最高のバンドだと思う。
もう一曲、僕の大好きな一曲を聴いて欲しいです。是非。

ちょっとまって、11年前って…もうそんなに経っていたのか…というのと、一切色褪せずに良い曲であり続けているし、今でも裸体の代表的な一曲。
『明日、君に話そう。嬉しかったんだ。悲しかったんだ。』
ーあなたにとっての、”君”は、誰?

Vision of Fatima Phosphorescence

バズーカナンバーを。
出ました出ました出ました、京都が、関西が誇るカオティックハードコアの金字塔、Vision of Fatima!!!
待ちに待った新曲が6月15日にリリースされるんですが、それに先駆けてMVが先行リリース。

全てを壊せ。そんな勢いの最高の楽曲。なによりMVとしての”作品感”が素晴らしい。こちらはベースのKatoさん自らが監督、企画、編集、CG、全てを担当。(変態過ぎる
Katoさんはライブカメラマンもやっていたりと、大忙しの中、本当に情熱を注いでこのMVを作り上げたことが伝わる。ブレイクダウン前のベースの6音すら抱きしめたい
というかブレイクダウンが恐ろしい。アウトロ約1分半をフルで使い切るこのおぞましいブレイクダウンパート。ライブで見たい。。。
 
 というか、”Phosphorescence”ってなにかね。初めて見た英単語。『フォスフォレッセンス』と読むんでしょう。意味は”リン光”。
”リン光”ってなにかね。初めてみた日本語。日本語なの?「リンコウ」と読むそうで、めちゃくちゃ砕いて言うと『蛍光』の類だそうで。物質が放つ光という感じです。ファーティマで賢くなれましたね。
ん…?”ファーティマってなにかね。”…なにかねエンドレス。
 そしてこの機会なのでファーティマの過去曲もご紹介。

この、もろくて、でも切なくて、”助けてくれないか”と勝手に解釈してしまうサウンドに、一瞬で虜になったんです。
しかしこの街なかでの撮影、周りが稀有な目で見ている感じも良い。そりゃ見るよね
 ちなみにコラボしているのはAzamiの前ボーカルのShionさん。このnoteでも以前に紹介したが、現在は石井純平さんが加入して、新曲をリリースしています。

せっかくなので再掲します。なんのせっかく?いや、せっかくでしょ。最高でしょ。

DEXCORE THE LIGHT

名古屋発のヴィジュアル系メタルコアバンド、デクスコア。
本当に正直に言うと、僕はヴィジュアル系はまったく通ってこず、かなり疎くて。Janne Da Arcはアルバム全部死ぬほど聴いたんですが、それ以外は全くと言っていいほどで。
なのでデクスコアもノーマークではあったんですが、5月末に公開されたMVを見て、聴いて、レベルの高さに感動したので紹介します。

す、凄まじ過ぎる。ヴィジュアル系特有のボーカルワークより、シャウト、デスボイスパートの方が多いくらい。演奏面においてもめちゃくちゃにメタル。スピード感最高…今まですいませんでした、今後しっかりチェックさせていただきます、そんな自戒の念を込めて紹介しました。



SHADOWS A Ghost Of Walls

続いてもラウドナンバー、SHADOWS!!こちらも筆者の大好きなバンド。
(というかそもそも大好きなバンドと曲しか紹介してませんが)
ボーカルと、ギター2人という3人組で、ライブではベースとドラムにサポートを置いています。
 もうね、本当にカッコいいので絶対にチェックしてください。

ギターのリフも、重ね方も、鋭いヘヴィな音も、本当にカッコいい。。
で、HiroさんのハイトーンとKazukiさん、Takahiroさん2人のシャウトよ。
そしてこの曲の構成は恐らくSHADOWSが1番得意としている流れ。過去曲にも顕著に出ているんですが、そんなの関係ねぇよ、かっけぇものはかっけぇよ

参考までに載せておくと、このように。構成こそ一緒ですが、シンプルにリフもコード進行もめちゃくちゃ良い。この曲本当に好き。
ラストに向かってのシンガロングパートとか、そこからリフ突入してラストサビでの広がり方で泣きそうになる。エンディング感
ただのラウドバンドじゃないって、はっきり言い切れる、そのメロディセンス。
 そしてまぁ、今更の話ですが、SHADOWSといえば、FACTのメンバーが、解散後に結成したバンドです。そう。FACT。日本に超巨大なラウドブームを作り上げたバンドですね。最重要バンドだと思います。

ちなみに、前述したwaterweedと同時期に活動していたこともあり、『西のwaterweed、東のFACT』と呼ばれていました。マジで。
そんなFACT、10周年のタイミングでメジャーデビュー&海外デビューを果たすという。

この、能面MVは本当に、本当に衝撃的。サウンドと共に日本中を震撼させました。僕も当時、友達に鼻息荒く『ヤバいバンドがいた!!!』って言ってまわってました。
 で、ここからFACTの話もしたいんですが、長くなりすぎてしまう。。一曲だけ、バラードを紹介させてください。

ね。Hiroさん達が、いかに美メロメーカーなのかがわかるかと思います。日本のラウドシーンの火付け役。さすがです。
というかこのアルバム『WITNESS』が僕の中でFACTの完成形です。是非。

今週は良いバンドのリリースが多すぎるってば。
たまには良いですよね。わがままに紹介させていただきます。

SPARK!!SOUND!!SHOW!! YELLOW

というわけで続いては大阪出身のカオティックポップハードコアヒップホップバンド、スサシ。形容出来ないです、彼らの音楽は。

どこから切り取ればいいの。っていう。で、どこを切り取ってもスサシらしいという。無敵。

 実は僕は、スサシの最初期からファンなんです。古参ぶらせてください
ベースのちよちゃんとは、バンドマンではなく、共通の友人を通じて出会って飲んでいて。そこからバンドを知って、カッコいいやん…みたいな。
 当時はアメ村のライブハウス、新神楽か火影ばかり出ていて、それでも足繁く通っていました。
 今の成長っぷり、スター性を見ると、本当に泣きそうになるんです。これまた長くなりますね。。ほんと、客はほぼおらず、それでもハチャメチャでおバカなライブとMCで、服装なんかも短パンTシャツという、若さ満点でした。最初期はキーボードはいなかったですからね。
 ボーカルのユウキ君もギターを持って、ツインギターの4人組編成でした。

これ!!!!!!絶対消されてると思ったら、公式が残してた。
サムネイルになっているのが火影です。編成も今と違う。けど、Fメロくらいまである構成と、ライブでの暴れっぷりは今と変わらず。最高。ずっと、バカ過ぎ!!!って思いながら見てました。
 未だにずっと仲良くしてくれてて嬉しい。もっとデカくなるバンドです。

終わりに

ラウド中心になってしまいましたが、裏を返すと…この一週間、刺さったポップスが少なかったんです。もちろん、僕個人的に、ね。そういう週もありますよね。その分ラウド界隈が大当たりだっただけで。
 ラウドでいうと他にも、HAILROSEという、東京出身の、エレクトロとメタルコアを融合させたバンドもニューシングルを出したりしていたんですが、少々デス・グロウルボイスが強すぎて、聴く人をかなり選んでしまうなと感じてしまったので、興味のある方は調べて聴いてみてください。
 海外勢もMiss May IだったりMemphis~あたりも新譜をリリースしていますので、音楽を掘り起こす作業、楽しいのでやってみてください。

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