『蹴日本紀行 47都道府県フットボールのある風景』を紹介しよう!【OWLオムニバス】
2021年7月31日、OWL magazineにも連載頂いている宇都宮徹壱先生の最新刊が発売されました!
タイトルは『蹴日本紀行 47都道府県フットボールのある風景』。全国を取材した宇都宮先生初の「写真集」となっています。もちろん、写真だけではありません。47都道府県それぞれのサッカー、歴史、観光、そして地元メシ。さまざまな顔を持つ日本各地の「フットボールのある風景」をぜひ堪能してみてください。
こちらの本は全国の書店、Amazon等のECストアの他、公式オンラインストア『徹壱堂』からも購入できます。
本作は、noteでの連載が書籍化されました。そう、もうお分かりですね。OWL magazineでも連載されていた、『フットボールの白地図』が元となっています!
そこで今回のオムニバス記事では、新刊発売を記念してOWL magazineメンバーがそれぞれ本の紹介を書いてみました。
本の購入を迷っているそこのあなたも、既に何度も読みかえしているそこのあなたも、ぜひお読みください!
なお、本企画では、OWL magazineに寄稿しているメンバーだけでなく、読者を中心としたコミュニティOWL's Forestのメンバーも参加しています。
OWL's Forestでは、オムニバス記事への参加以外にもたくさん楽しい事があります!!メンバー間の交流はもちろん、ラジオ番組の制作・企画などにチャレンジする創作活動を行っています。出版企画の会議をのぞき見することもできます。
興味を持たれた方は、下のページをクリック!
旅人必携、これはサッカー旅に出たくなる写真集だ。
(キャプテンさかまき)
旅と写真というのは、いつの世も相性が良いものだ。数多の写真家が全国各地や異国を旅した様子を写真集としてまとめ、それを眺めることで我々は旅へ出る意欲を掻き立てられた。広告にしてもそうだ。毎年春夏冬に販売される青春18きっぷのポスターは、旅情あふれる鉄道写真で若き日の旅への情熱を再燃させられる。
プロの撮影する写真だけではない。旅先で撮影した写真を見返すと、忘れていた当時の記憶が掘り起こされてタイムスリップしたような気持ちになる。
写真には、人の心を動かす力があるのだ。
宇都宮徹壱先生の最新刊、『蹴日本紀行』を一言で言えば「サッカー旅に出たくなる写真集」だ。この本に納められた「サッカー」の写真は多彩だ。選手はもとより、スタジアムの内外、サポーターそしてマスコットに至るまで、これほどまでにサッカーのある風景を切り取った写真集を私は他に知らない。
特に、マスコットとサポーターとのふれあいやスタジアム外といったスナップ写真が秀逸だ。写真とは足で稼ぐもの。そう著名な写真家も言っていた。これだけ良い瞬間を写真に収めているということは、試合前後に相当歩き回っていることだろう。いや、これまで全国各地さまざまなサッカーチームを取材し紹介してきた宇都宮先生だ。スタジアムに近づいた時点で、「今日はスタジアムのこの辺りで面白い写真が撮れそうだ」という第六感が働く領域にまで到達しているのかもしれない。
自分の撮影した写真を見返して、私にもそんな勘が働くようになりたいと心から思う今日この頃だ。
この本にはもう一つの魅力がある。それは、写真集でありながらも豊富な文章量を兼ね備えていることだ。まるで魚と肉でメインディッシュが二つあるようなボリューム感。一粒で二度美味しいお得さに、旅行に飢えたあなたもきっと満足するはずだ。楽しみ方も人それぞれだろう。訪れたことのあるスタジアムの思い出に浸るもよし、未踏の県のサッカー事情を調べるもよし。食べ物に目がないならば、地元メシのコーナーだけ一気に読んでしまうなんて贅沢な楽しみ方もいいだろう。
最後に、この本はもしかするとサッカー遠征をあまり理解してくれない家族や恋人に読ませたみたら良いかもしれない。文章は少々マニアックだが、全国各地のスポーツがある風景と一緒に、観光地やグルメ情報が載っている。下手なガイドブックよりもこの本を一緒に眺めながら、「次の遠征先はここなんだよね……。」と呟いてみよう。、もしかすると一緒に遠征へと赴くきっかけになるかもしれない。
キャプテンさかまき
JFL所属、東京武蔵野ユナイテッドFCのサポーター。趣味はカメラ。OWL magazineで旅記事を連載中。
主な執筆記事:『旅も人生も、選択の連続。三重で学んだ五つの教訓。』
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宇都宮徹壱板長特製幕の内弁当
(さとうかずみ@むぎちゃ)
楽しみにしていた書籍が届いた。
個人的に好きなサイズ感と重み。
パラパラ…と。全体をひと舐め。
以前にもこのOWLmagazineで宇都宮徹壱先生の新刊発売時、今回のようにオムニバス題材で取り上げた際にも書かせていただいたが、 先生の作品を読ませていただく際には、
「まえがき」は勿論、「あとがき」が楽しみでさらっと先に読む。
次に、「写真家」宇都宮徹壱先生を楽しむ。
写真多め。
それだけで嬉しい。
47の扉となる写真。
一発で「好き」と思ったのは、福岡県の「ギラヴァンツ北九州の女子サポーターさん」とbabyちゃんとギランを切り取った1枚がインパクトと愛がダダ漏れていた。
それに、 宇都宮先生本の写真の楽しみ方のひとつとして、「知ってるヤツ」、サポーター仲間などを探す。
必ずと言っていいほど、知り合いが写りこんでいるのを発見できる。
今回も、居る、居る。
知る人ぞ知る名物サポーター 「ロック総統」閣下は もう、宇都宮先生のこの手の本には、キャラクター的準レギュラーかと思いきや、今回はちっさく挿絵的にいらっしゃるのみ。
そして。
いよいよ。本文。
まずは、自分の住む「栃木県」を読む。
『「ランキング最下位」が、不当に思える魅力的な県』と紹介してくださっている。
ありがとうございます。
で、ようやっと、目次に戻り、№1北海道 から読み進める。
全体的にサラサラと読みやすい。一気に読破できる。
どの県もサクッ短く纏められている。
しかししっかり心くすぐる内容。
あそこも行きたいここも行きたいと、宇都宮先生の足跡をなぞってみたくなる。
コンパクトながらその土地の歴史、グルメ情報に、オススメプチ観光案内。サッカー事情からスタジアムと交通事情。
宇都宮徹壱板長特製幕の内弁当みたいなサッカー濃いめの47都道府県ガイド本だ。
箸休め。 コラムがまた良い。
沼の入り口、案内看板みたい。
公共交通機関の話、
『陸上兼用スタジアムは決して「敵」ではない』、
「土着的なサポーター」…
中でもこの3つは、たまりません。お奨めします。
内容はあえて触れない。
わたし的宇都宮徹壱特製幕の内弁当の楽しみ方を並べただけ。
ぜひ、手に取って読んでいただきたい。楽しんでいただきたい。
それぞれの楽しみ方、お弁当箱のどのおかずから手をつけるか、どう味わうか、多様に広がる本だと思う。
そして、読み終わった貴方は、今、大っぴらに旅に行けない思いを、この本に馳せるだけでは済まなくなる。
旅にでる準備を企てたくなる…
その先の「行動」を起こしたくなるワクワクが生まれる本である。
まずは…
ラーメンが食べたくなるのは、覚悟した方がいい。
忠告しておく。
さとうかずみ@むぎちゃ
ヴィアティン三重、栃木SC、そして船山貴之のサポーター。OWL magazine代表の中村慎太郎に「サッカー界には彼女を表現する語彙がない。」と言わしめた。
主な執筆記事:『サッカー旅の正装、レプリカユニフォームの正しい使い方』
ここからは、有料公開にさせていただきます。
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執筆陣には、OWL magzine代表の中村慎太郎、ノンフィクションライターの宇都宮徹壱さんの他、川崎フロンターレや鹿島アントラーズ、名古屋グランパス、北海道コンサドーレ札幌、V・ファーレン長崎、東京武蔵野ユナイテッドFCなどなど全国各地のサポーターが勢ぞろいです。
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