良い写真ってなんだろう? 〜基礎編〜
「良い写真ってなんなんだろう?」
写真を始めてから考えることが多くなったこの疑問。
プロの人の写真を見ても、何も思わないことがあったり、友人が撮ったふとした写真に心打たれることもある。
今まで色々な場所で聞かれたであろうこの素朴な問いに対しての鈴木心さんの答えは「伝えたいことが伝わっていること」。
じゃあ、それができるにはどうすればいいのだろうというところで、まずは写真の基礎について教えてもらいました。
目で見たことを伝えるには、目の特性を知ること
鈴木さんにまず教えていただいたのは、以下の3つ。
❶ピント(あっ!と思った点)
❷視界(伝えたいものを最低限伝えられるフィールド)
❸水平垂直(人はどれだけ首を傾けても見たモノは垂直のまま)
写真の本などで最初に見る3点ですが、「カメラは人間の目を参考に作られているから、目の特性を知ることが大事」という視点で考えてみると、なぜこの3つが大事なのか分かりやすかったのでメモメモ。
①ピント
人の目は1点にしか焦点が合わないのと同じで、カメラも焦点を1つに絞ると他がボヤける。例えば、両手の人差し指を出してみて、右手の指紋だけを見ていると、左手はボヤけて見えるというのを同じ。
今まではF値を下げたことで出る「ボケ感」が楽しくて、何も考えずに多用していたのですが、写真はこの「ピントの深さ」で情報量を操作できるので、伝えたいことが何かを明確にして、どこにピントおくかしっかり考えることが大事、とのこと。
・ピントを深い(F値をあげる):細部まで見えるので、情報量多い。
・ヒントを浅い(F値を下げる):何を伝えたいか分かりやすいが、情報量が少ないため受け手が見る時間が少ないというデメリットも。
②視界(フレーミング)
視界はいわゆるファインダーを通した時に見える撮影範囲のこと。
写真を撮る時にあっ!と思ったことを、最低限伝えられるフィールドを自分で決めることが大事。この距離感が何を伝えたいかに連動します。
③水平垂直
人は首を傾けても、見ているモノ自体は傾かないので水平垂直を意識すること。
これは、実際にモノを見てみながら首を傾けてみると納得。
今まで見た写真で「何だろう、この写真?」という違和感が残ったのは、きまって傾いた写真だったなあと新たな発見でした。(多分それはそれで何か意図があるのだろうけど)
基礎をおさえて、伝えたいことを考える
この話を聞いた後に思い出したのは、英語を習った時のこと。
英語の基礎を理解していることが大前提。
だけどそれだけじゃ意味がなく、英語はあくまでツール。自分が何を主張したいか、何を伝えたいのかを持つことが大事ということ。
写真での「大前提」部分が、今回書いた3つだと思うのですが、この大前提をおさえてこそ、表現できるものがこの世の中にはたくさんあるのだと再認識しました。
伝えるには、技術と感情のどちらも大事で、どちらかが欠けていると人に伝える時にボヤけてしまうのだろうなあ、と自分の写真を見て反省。
これから写真を撮る時は、技術面はまずこの3点を意識すること。
だけど、その前に自分が何を伝えたいか、この写真で伝わるかどうかもこれからはしっかり考えていきたいと思います。
この記事は、写真バトル企画「さどまち、ぽんずと、すずきしん」で学んだことを自分なりにまとめたものです。企画の概要はこちらから👇
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