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不妊治療の経験談

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不妊治療を経験した私が思ったことや、今考えていることをまとめています。
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#子なし夫婦

不妊治療を経て伝えたいこと

不妊治療はよく言われるように、経済的にも精神的にも肉体的にも負担が大きい。それについて体験したことを書いておこうと思う。世の中の情報は、不妊治療の成功体験ばっかりだけど、子供を授からずに不妊治療を終えても楽しい日常を過ごせるよって伝えたい。もう何年も前の事で、ざっくりとしか思い出せないが、誰かの気持ちに寄り添えればと思う。 ※これは不妊治療が健康保険適用外だった頃の私の体験談になります。 経済的負担不妊治療が保険適用外なものが多いので、窓口で支払う金額は全額自己負担で、1回

オメデタ報告を喜べなかった日々

振り返ると、子供が欲しくて不妊治療をしていた時期は、人の妊娠や出産の報告を聞くのが嫌で、敏感になっていました。 喜んでみせないといけないと思うのですが、もう一人の自分(本心)が邪魔をするのでした。 そんな時、「私って心が狭いなぁ」とか「人のことで喜べないなんて、嫌な人間になってしまった」とか考えて、苦しかったです。 そんな私の苦しみをよそに、周りからは容赦なくオメデタ報告が入りました。 そして、出産祝いを買いに百貨店のベビー用品売り場へ行くのが、本当に嫌な時がありました。

不妊治療中の夫の気持ち

先日ふと気になって、夫に不妊治療をしていた当時の気持ちを聞いてみました。私が辛かった思いなどはよく夫に言っていましたが、夫からあまり聞いたことがなかったような?と思いまして。 私:「あのさぁ、不妊治療の時さぁ、どう思ってた?」 夫:「何が?」 私:「不妊治療さぁ、辛かった?」 夫:「別に、俺は辛くはなかったよ。」 私:「本当?辛くなかったんだ。(そう言えば昔もそう言ってたような…。)」 夫:「でも、普通に治療続けてたらある日いきなり○○(私の名)が泣き出してさ。『もう採卵や