アリストテレス
私が尊敬する人物の一人が、アリストテレスです。
(尊敬する人が多すぎて、誰が一番? という質問は、回答が困難です。w)
アリストテレスは、「哲学」を「知を愛する」とし、広く学問全般をその対象範囲にしました。
「現在の哲学」が、形而上学、倫理学、論理学を主体にしているのに対し、「アリストテレスの哲学」は、政治学、天文学、物理学、生物学、気象学、演劇学、詩学等々、多岐にわたる知的活動そのものを指しています。
数学や化学等も、本来は、哲学の中に含まれるものでした。
いわば、分派した格好ですね。
アリストテレスは、「万学の祖」と呼ばれ、その研究範囲はとてつもなく広いものがあります。
現在の学問の源流をたどれば、アリストテレスが関与したことがあるものばかりになるといってもおかしくないぐらいです。
アリストテレスで有名なのが、アレキサンダー大王(アレクサンドロスと呼ぶぶこともある)ですね。
アレキサンダー大王は、
「高貴に生きることはアリストテレスから学んだ」
と語ったほどで、アリストテレスを最高の師として尊敬しています。
アレキサンダー大王の側近たちもアリストテレスの薫陶を受けて育った人物で、アリストテレスの師匠としのて手腕の凄さも感じられます。
二人の交流は、アレキサンダーが若くして亡くなるまで続きました。
アリストテレスは、アレキサンダーからの希望を受け、「王道論」や「植民論」を書き著して贈っています。
アレキサンダーは、征服した土地の動物や植物を送り、アリストテレスの研究をサポートしています。
動物学の体系化を成し遂げたアリストテレスの裏側には、アレキサンダーの援助があったのですね。
いずれにしても、アリストテレス及び、その思想を受け継いだ人たちの知的活動範囲は広すぎましたので、専門ごとに分派していく格好になり、現在に至っています。
多くの哲学者・思想家に影響を与えた功績は絶大と感じています。
その知見のいくつかには誤りも見つかっていますが、そもそもは紀元前の人物であり、我々現代人のような科学技術の発達、情報量や質の不足があったにもかかわらず、ここまでの考察が出来たことに対し、称賛と敬意を払うのは当然かなと個人的には思っております。
アリストテレスがどういう研究をしたのか、についての考察については、時間的余裕があれば、書き著してみたいという欲求はあります。
が、現状は、そういう余裕もなさそうなので、とりあえず、私に強い影響を与えた優れた人物として、尊敬するアリストテレスを紹介してみました。
超有名人なので、知らない人の方が少ないと思いますが、「ニコマコス倫理学」とか
「形而上学」とか
非常に面白いので、哲学に興味のある方は、推薦しておきます。
というか、哲学に興味があれば、この辺りは読んでますよね。