ぬくぬくシバイヌせいかつ
鳥がさえずる穏やかな朝。鋭い太陽光線が地面を、空気を、体を焼き始める。空は明瞭な青色へと変化する。シバイヌは椅子の近くで伏せている。ソファに座ってスマートフォンでザッピングを行うわたしと目が合うシバイヌ。シバイヌはわたしをしばらく見つめながらゆっくり、ゆっくりと体を傾けはじめる。ある傾きに達したとき、糸がきれたようにストンと地面に倒れ横たわった。と、同時にフーーーッと息を吐く。わたしはスマートフォンをソファに置きシバイヌににじり寄る。シバイヌはすでに目をつむり眠りの世界へ入ろ