美意識の低い私がビューティーワールドジャパンに行って打ちのめされた話
東京にあるPR・ブランディング会社の代表取締役、有村理沙(以下、りさ)と申します。現在、京都 嵐山のホテルのためのコンセプトシャンプー「母と娘のシャンプー "Ms. and Mrs."」を開発中です!
みなさん、Beautyworld Japan(以下、BWJ)というイベントをご存知でしょうか?化粧品、ネイル、美容機器、ヘア、スパ等ビューティに関する最新の製品、サービス、情報、技術が国内外から一堂に集う総合ビューティ見本市です。
京都にあるホテルのオリジナルシャンプーを開発中の私。会う人会う人に
「0→1でシャンプーを作ります!作り方はわかりません!でも絶対最高のシャンプーを作ります!やり方はわかりませんけどなんとかします!!何でもいいのでアドバイスいただけませんか?!涙」
と相談していると、ビューティワールドジャパンという美の祭典があり、その招待状をくれるという友人が現れました。
正直私の美容偏差値は3くらい・・・そんな私が勉強とリサーチのために美の祭典に行く日が来るとは!緊急事態宣言前の開催だったので、東京ビックサイトまで行ってきました。
1) 美の祭典ってどんな感じ?
こちらが東京ビックサイトです。私はもともとコンサートプロデューサーだったので、ビックサイトといえばライブのイメージだったのですが、実は色々なイベントをやっているんですね。フードテック関係(フード×テクノロジー)のビジネスをしているクライアントさんがいるのですが、フランチャイズのイベントなんかもやっているらしいです。
(右端:リュック&スニーカーで歩き回る気満々の私)
こんな感じで美しいブースがたくさんあります。
今回は2年ぶりの開催ということで、出展者:509社・来場者:36,852名だそうです。今回私は素敵なシャンプーがあったら買いたいな〜と思って行ったのですが、見て回った限りシャンプーを取り扱っている出展者はほとんどありませんでした。
2) 売れるものと売りたいものの違い
ただダイエット器具やサプリ・酵素、数え切れないほどのまつげ(マツエク市場ってすごいんですね)の会社がひしめきあって、圧倒されました・・・。
ここからは完全に私の個人的な意見ですが、BWJのブースは洗練されたものより、いかに目立つか!いかにわかりやすいか!を重視しているところが多いように感じました。最初は「私だったらもっとおしゃれな世界観を創るけどなぁ」なんて思っていたのですが、よく考えたらここに来るのは一般顧客ではなく美容業界でビジネスをしている方が中心でしょうし、500社以上の中から足を運んでもらうにはいかに目立つかが大事なのかもしれません。
また商品をとってみても、ダイエット関連であればおしゃれなものよりは「1週間でドカンとマイナス○○キロ!」というようなインパクトあるパッケージが多かったですね。「有名インスタグラマーも愛用!」というス○マ感たっぷりなパンフレットをもらうと違和感を感じてしまう私でしたが、なるほど【売れるものと売りたいものは違う】ということなのかもしれないですね。
ちなみに創業約100年を誇る世界中のプロフェッショナルが愛用するアメリカのバリカン・トリマーブランド、WAHL(ウォール)さんのブースはとてもかっこよかった・・・。(めちゃくちゃ真剣に見とれている私)
モデルを使って実演されていたのですが、スタッフさん・モデル・ブースの世界観のバランスが最高でした。素敵すぎてバリカンを購入するはずもないのに、二度も足を運んでしまいましたが、2回とも人だかりができていました。う〜ん、やっぱりブランディングって大事だな。
3) 美容業界は深い!この世界のビジネスは青天井なのかもしれない
今回BWJを歩きながら感じたことは「美容商材って適正価格がないといえばないんだな」ということ。
例えば料理であれば、「カレー1皿なら大体これくらい」「ケーキ1個なら大体何百円」みたいな適正価格があり、それを高単価で売りたいなら場所やサービス・さらに良い食材などで付加価値をつけていきます。しかし痩せる酵素であれば、痩せるために一人がいくら払うかに適正価格があまりなく、痩せるためならいくらでも払う。ハリを与える美容液であれば、少しでも美しくなるためならいくらでも払う。という人が一定数いるわけで、言ってしまえば商品の価格は自由自在。
あとは売る場所によっても大きく変わってきますよね。たとえばECサイトで売るのか、単価の高い高級エステで売るのか・・・。後者であれば必然的に高単価で売っても顧客層的に購入されるでしょう。
な〜んてことを考えながら、完全に圧倒されてビックサイトを後にしたのでした。
ビジネスをしていく上で、売上を上げることは当然必要です。赤字であればビジネスを続けていくことができませんし、売上をお客様に還元することができませんから。
しかし私は今回のシャンプーを作るにあたり
・売れるものを作って売るのか
・こだわりぬいて作ったシャンプーで母と娘に喜んでほしいのか
どちらだっけ?と改めて考えました。そしてその答えは考える必要もないほど明確に後者でした。
ビジネスに正解はありませんし、やってみて初めて見えてくることがほとんどです。ましてや私はシャンプーを作るのは初めてで、わからないことだらけ。でも今の気持ちを記しておきたくて、今回はこんな記事を書いてみました。
招待してくれた友人、ありがとう!
そして付き合ってくれた友人もありがとう!
引き続き最高のシャンプーのために気合を入れて頑張りますので、応援していただけたら嬉しいです♪
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▶︎SNSで出会った女社長2人が、出会ったその日にオリジナルプロダクトをつくる事になったワケ
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