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映画を観たよの記録 #4

最近、毎週末に1〜2本ずつ映画を観ています。気になったものを手当たり次第に観るので、ジャンルは雑多な感じになる傾向があります。

『天使にラブソングを』

実は初見の作品。あんなにも有名なのに。
最初はグダグダだった聖歌隊が、ウーピー・ゴールドバーグ演じる主人公が指揮者として入ることで「歌うって楽しいぃぃー!!」になっていく様子が、めちゃくちゃ好き。チームでやる楽しさ、みたいなのが存分に描かれていて、観ていたら目頭が熱くなった。

『破戒』

明治時代の信州が舞台の、部落差別を巡る物語。
間宮祥太朗さん演じる主人公の、内に秘めた苦しみや葛藤の描写が心に迫った。終始静かで暗めな展開なので、主人公の教え子たちや、スマイルよしたかさん演じる寺の小坊主の笑顔が癒し要素。よしたかさんは言葉を発さない役なので、表情だけで十分に華を添えていてすごいなと思った。個人的には名脇役MVPだった。

作中では「差別をされる側」の視点で描かれるので、自分たちの尊厳や差別の撤廃を訴える活動家が出てくる。その訴えじたいは至極当たり前のことだし、必要なことだと思う。でもその活動家は自身の政敵(厳密に言うと自身が支持している政治家の政敵)に対して、相手と対話することなく一方的に「あなたはこうだ」と決めつけ、糾弾し、結果的に演説会から排除した。そこには、「自分は差別される側」「相手は差別する側」という認識があったように見えた。一人の人間として話をすれば、相手の妻が被差別部落の出身だと分かったかもしれないのに。社会の改革について手を取り合うこともできたかもしれないのに。

結局、活動家がやったことは「差別する側」の人たちと同じで、相手との溝を深めただけだったのだと思う。それなのに、「やってやった」感を出している活動家やその支持者たちを見て、モヤモヤとした気持ちを抱いてしまった。今まで虐げられていたという、鬱屈した気持ちがそうさせていたのだろうけど、でも。

それと対比するかのように、主人公の教え子たちの素直さが美しくも眩しく、この子どもたちの一人でも多くが、差別をしない大人に成長してくれたらと願わずにはいられなかった。

『怪物』

母親・教師・子ども、この3人の視点から、物語の中で生じた誤解やすれ違いが紐解かれてゆく。一見すると子どもとの心の距離が近いように見える母親や教師なのだけれど、彼ら大人たちの何気ない一言や価値観の発露が、子どもが口と心を閉ざすきっかけになってしまうのだなと痛感した。

作中の舞台となっている町の描写が、大人パートの時はよくある地方のベッドタウンって感じなのに、子どもパートになると自然の豊かさが強調され、鮮やかで明るい色味に包まれている。特に、少年たちーーつまり湊と依里が二人で過ごしている時間。これはそのまま、それぞれの視点担当者の目から見た世界の色なんだろうなって思った。

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

ついに杜王町どころか日本を飛び出し、ルーヴル美術館へと取材に行く露伴先生。謎の「黒い絵」に秘められた因縁を巡る物語っていう、いつもより壮大な展開で面白かった。物理武器で戦う露伴先生、というちょっと珍しい姿が見れたし、担当の泉クンが相変わらず無邪気でかわいくて最強だった。ただ、露伴青年時代や「黒い絵」などの過去パートが思っていた以上に長かったので、「今の」露伴先生をもっと観たかったなぁとちょっと消化不良な感じになってしまった…。

改めて、サブスクで好きな時に好きな場所で映画を観れるって、本当にありがたいことだなぁと実感しています。このサービスのおかげで、様々なジャンルの映画作品を観る機会が増えたと思います。毎週末に映画を観る生活、よすぎる。習慣にしていきたいです。

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