24-78. わたしの居場所
思えば、昔からわたしは自分のことがあんまり好きではなくて、人のことを羨んでばかりいました。
あの人のこういうところが素敵だと思ったら、必死に真似てみて、違う自分になろうと努力していました。
転勤族で居場所がころころと変わっていたからこその、生存戦略だったのかもしれません。
私という人は『よくない』から、違う自分になってよくなりたかったのです。
『いい自分』はどこかにいるはずで、それを追い求めるように、人のことを観察していた気がします。
いつしか取り繕った自分の鎧は分厚いものになってしまって、自分というものが見えなくなり、苦しみました。
どんな人間なのか自分でもわからなくなりました。
人が思うことを察して動いてるうちに、「相手はこう思っているだろうな」と、その期待に応えなければならないと、思うようになりました。
わたしがやってあげなくちゃ。
そんなふうに思うようになっていたのです。
やってあげられない自分には価値がないと信じるようになり、もうこの居場所でできることはないと思うと、そこにいる自信がなくなり、去るようになりました。
それがわたしが会社をやめたいちばんの理由の一つだと、今では思います。
わたしは、ここにいていいの?
いつもそう思ってたなぁ。
子どもを育てていると、「ここにいなければならない」と強く思います。
「わたしはただ生きているだけでいい」と、そう思えるようになりました。
私の場合は子どもと一緒に生きることが、自分の生きる理由になったんだろうと思います。
子どものいる場所が、わたしの居場所。
でも、いつか子どもは巣立ちます。
いつか来たる子の巣立ちを応援するために、わたしは仕事をするのだろうと思います。
わたしの居場所は大切な人に紐づいています。
運営していたヨガスタジオはわたしが安心していられる場所でした。
ヨガとWLPで出会った方々は、わたしの居場所でもあるのです。
出会えて今もつながっている人たち…
奇跡だなと思います!
心の底から感謝の気持ちでいっぱいです。