なぜ要介護高齢者の体操に笑いが必要なのか?
体操するときに、笑いはありますか?
「体操をするときに、笑いなんてない」
そうだと思います。
体を動かすのに、笑いはいりませんから。
毎朝、近所の公園でラジオ体操をしています。
みなさん、マジメに、真剣にやってます。
笑ってやってる人なんていません。
体操は、マジメに、真剣にするもの。
笑ってするもんじゃない。
そう思っていました。
でも、それは間違ってました。
体操は、笑って、楽しんでしたほうがいい。
そう確信しています。
どうして、そんな話をするのか。
それは、ボクが実際に現場で経験しているからです。
ボクの現場は、介護施設です。
対象者は要介護レベルのシニア。
そこで、「体操をしましょう」なんて言ってもダメ。
誰も体操してくれません。
何もしないか。
居眠するか。
でも、笑いがあれば、体操をしてもらえます。
それを証明するこんな出来事がありました。
ボクが体操の説明をして、「わかりましたか?」と聞きました。
そうしたら、「・・・」。
まさかの、反応なし。
ドテっ!
ボクは思わずズッコケてしまいました。
すると、その瞬間に、笑いが起きたのです。
そして、なんと、そのあと体操をする人が増えたのです。
さらに、笑いが起きた後は、居眠りする人も減ります。
体操に笑いは絶大な効果があります。
正しさよりも楽しさを優先する。
ボクの体操の理念です。