習作短歌 20191010
建築中のビルが見下ろす職場がいい バベルの塔になってほしいな
終バスの時間が全然覚えられないふりしている金曜の夜
最初からさよならだったわ、居心地の良い羊水が体臭になる
本日の死因は背中に貼ってある値付けシールが気になる自意識
静脈と垂直に赤のマッキーをまっすぐ引いたらもうすぐお風呂
ハイボールだってカクテルなんだから意味だってある(誕生らしい)
喪失の涙とくやし涙ならどっちが寝酒の氷に適すか
割れそうに死にたくなる日はベランダの枯れたペチキュア切り戻しする
悲しみにアサインされる僕たちのKPIを定義してくれ
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