
活動報告①
こんにちは。第1回の活動報告です。
今回の活動では遠隔授業の双方向性に関する論文を読み、
①現在の学校の遠隔授業では十分に双方向性が生かされているか
②遠隔授業と通常授業との違い
についてGoogle Meetで議論を行いました。
①現在の学校の遠隔授業では十分に双方向性が生かされているか
始めに私たちの高校での遠隔授業を振り返りました。
私たちはコロナ渦の最中に高校に入学したため、高校生活はzoomのオンライン授業から始まりました。私の高校では2019年度入学生から1人1台iPadを支給されていました。そのためスムーズにオンライン授業が行われましたが、中学校の頃の同級生の話を聞くと、公立高校の中にはタブレット端末が支給されない高校も多く、家のパソコンやスマホでオンライン授業に参加するなど、学校や地域によって環境に差があるということが分かりました。
また、大学での遠隔授業について振り返りました。私たちの大学では県内の短期大学との同期型の遠隔授業があります。主に私たちの大学で教授が講義を行い、短大の学生がzoomで参加するというものです。
その授業の双方向性は、議論した内容を大学間で共有するところにあると思います。校種も違う、学部も違う学生と考えを共有することで自分たちにはない観点からの考えに触れることができ、深い学びに繋がります。
議論の結果、この授業の双方向性は不十分ではないかという結論に至りました。
この授業の双方向性をより担保するためのアイデアとして、大学間での議論の場を設けるということが挙がりました。普段関わることのない他大学の学生と話し合うことで、普段の友達同士の話し合いでは思いつかないような意見が出るのではないでしょうか。
次に非同期型のオンデマンド授業について考えました。
非同期型のオンデマンド授業でも、双方向性は不十分ではないかと思いました。正確に言うと、学生の意識によって双方向性の程度は変わるのではないかということです。
確かに授業自体に双方向性を持たせることは難しいと思いますが、「質問や意見があったらメールか何かで言ってね」と言っている先生方も多かったため、先生方はオンデマンド授業でも学生-先生間での双方向性を持たせようという努力はしていたのではないかと思いました。しかしながら先生方が言うようにメールを送る学生は少ないと思います。
このようなことから非同期型のオンデマンド授業の双方向性については改善の余地があるのではないかと考えました。
②遠隔授業と通常の授業の違いは?
上のオンデマンド授業と関連して、これまでの授業を振り返って、通常の対面の授業でも学生-教授間の双方向性はあまり見出せませんでした。
これも上記と同じように、先生方は学生の質問や意見を取り入れる姿勢は整っていると思うので、双方向性は学生の意欲と関連が大きいのではないかと考えました。
また、テーマと少し離れますが、学生の授業に臨む姿勢には、課題の有無や内容によって変わるのではないかと考えました。
オンデマンド授業でも授業内容をしっかり理解しなければ解けない小テストなどが課題に出されたら、集中して授業を聞いたり、分からないことがあったら質問のメールを送ったりすると思います。
また、対面授業でも自分には興味のない内容であったり、課題が出ないような授業だったら、授業に対する意欲は低くなるのではないかと考えました。
これらのことから遠隔授業と通常の対面授業とでは、特性に違いはありますが、学生の学習面から考えると、大きくは変わらないのではないかと考えました。
③まとめ
今回は第1回だったため、探り探りの活動でしたが、実りのある時間になったと思います。古い論文だったため、この時と現在の遠隔授業の違いについてより調べてみようと思いました。また、主題分類や傾向把握など調査方法についての知識もまだまだ浅いので、様々な論文を読んで理解を深めたいと思います。
次回の活動は11/12(火) 2限です。
資料
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjet/35/Suppl./35_KJ00007904714/_pdf/-char/ja
日本教育工学会論文誌 35(Svppl.)、65−68、201t 大学間遠隔講義シス テムを活用した複数の授業担当教員らによる遠隔授業実施の評価 森下孟 ・ 信州大学大学院総合工学系研究科 新村正明・信州大学e −Learningセンター