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【中学受験】「不合格だった」「撤退したい」そんな人に。カナダで子育てする私が中受について言いたかった、いくつかのこと(1)

割引あり

私自身はここしばらく海外で子育てをしているのですが、日本にいる知人・友人の子どもさんは、中学受験を目指していたり、現在私立中学校(高校)に通っている方が少なくありません。

中学受験を今まさにがんばっているお友達もいます。精いっぱい、普段の力が出せるように心から祈っています。

低学年でなんとなく塾に通い始めると「後に引けなくなってしまう」中学受験の世界。
知らぬ間にエスカレートし(頻度も授業の難易度も塾代も)、レールにのって突っ走ってしまいがち。私も途中までその世界を覗いていたので少しわかります。

子どもが小学校2~3年生の頃に習い事感覚で踏み込みがちな中学受験。しかし、学年があがるにつれて「ちょっとちがう」とわが子の中受の適性に違和感をおぼえてくることって、多々あります。

でも、途中で降りづらいのが「中受」。沼にはまってしまう。

適性のない中でがんばっても、神童と呼ばれる天才児の子ががんばっても、ほんの12歳の子どもに「不合格」が突きつけられることがあり得る厳しい世界。勝負の日は体調管理の難しい真冬のさなか。当日になにが起こるかわからない日の一発勝負。

その一発勝負で連戦し、望みの結果が出ないことだって当然ありうる。そんなとき、ものすごい絶望感に苛まれ、自分で自分を責めるママや受験生がいることを考えると心が張り裂けそうになります。もしかしたら、第三者や身内から責められてしまう人もあるかもしれません。

私立中学こそ絶対正義で絶対正解!
……
という価値観で突き進む中学受験の世界なのでしょうが……果たしてそうでしょうか?

日本の私立校に通う子ども、国内の公立校から有名大学に進学する子、海外で教育を受ける子ども。
世界のいろいろな国で、いろいろなかたちで教育を受ける、いろいろ子どもたちが、私の身の回りにいます。
彼ら・彼女らを、一定期間みてきました。ときには取材として話をきかせてもらいました。

そして言えることは、「中受」で「合格」がでなかったからってこの世の終わりでも何でもない。勉強に打ち込んだ期間とその努力は、素晴らしいAcademic Journeyの通過点だし、その旅はまだまだ続きます(なんなら一生続くべきものかもしれない)。
そこからまた、どこにだって行けます。

そう心から思える人が増えたらいいのに、という願いを込めて、この記事を書いています。

もし中学受験がうまくいかなくて、そして視野が狭くなってしまっていて、撤退したいけどできなくて、志望校の合格も出なくて、どうしようもなく焦燥し、落ち込みそうになる方に読んでほしいです。

中学受験をされる方なら私立中学のいいところはすでに十分にご存じだと思いますので、「そうでもない部分」について、私が何年もかけて観察してきた例からいくつかの話をしたいと思います。

「中学受験がすべて」というというのは視野狭窄だな、って気づいて、気持ちの落ち着きを得られることを願っています。

筆者は中学受験経験者ではないです。大切な友人がいままさに中受に向けてがんばっているので他人事ではなく、不快な思いをさせる目的で書いていることはひと文字もありません。
しかし、私立中学の「いい面でない方の面」をたくさん書いており、一部学校名なども出していますので(後日削除可能性あり)、なんらかの不適切さがあるかもしれません。この先は有料記事となっておりますので、ご購入を控えていただくとお目に入りません。

何かあれば記事削除の可能性もありますが、記事を削除してもご購入した方はお読みいただけます。ご興味がある方はお早めのご購読をおすすめいたします。

5400字を超えてしまったので、いくつかの記事に分けて書きます。今回は、目次内の■の項目が記載されています。◇はサワリのみ書いてあり、詳細は(2)に続きます。



■私立中学も別にいいことばっかりじゃないですよ、という証拠がマレーシアに


・マレーシアに来る子って、留学前にどんな学校に通っていた子だと思いますか?

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