「Crush atm」は壊れたATM機にあらず。大人は使用禁止!Z世代の最新SNS用語8選
さて、さっそくタイトルの「Crush atm」の意味の回収から。
「Crush atm」は、若者風に言えば
「今の好きピは?」
って意味です。
今日は、若者がよく使うSNS用語などをご紹介。
大人同士ではなかなか使わないかもしれないですが、学校の先生が生徒の様子を説明するときに使ったりすることはありますので、インターママや海外文化に興味があるなら知っておいて損はありません。
英語のSNSをチェックするときや、バイリンガルの我が子のスマホをチラ見したときなどに、役立ててくださいね。
📒Crush atm 今の好きピは?
Crush(クラッシュ)は、「好き」という意味で、若者たちの間で(学校の先生などにもw)よく使われています。
(どちらかというと、主に片思いや、まだ付き合っている状態になっていない人のことを指す)
「atm」は「at the moment」の略で、「現在」や「今」を意味します。
合わせると、「現在の好きな人」や「今、気になっている人」という意味になる、というわけ。
📒Salty 塩対応
日本語でも、態度や対応などが「しょっぱい」「塩」ということがありますが、英語でも似たようなニュアンスで使われています。怒ったり、苛立ったりする様子のことをSaltyといいます。
「Why are you so salty? It was just a joke.」
(なんでそんなに塩対応? ただの冗談だったのに。)
なんて風に使います。
📒Flex SNSで自慢すること
誇示すること、特にSNSで自慢することをFlexといいます。
もともとは「曲げる」という意味の「Flex」がなせ「自慢」になるかというと、絵文字にもなっている「腕を曲げて力こぶを見せる」あのイメージ。
「He's just trying to flex with his new car.」
(彼は新しい車を見せびらかそうとしているだけだ。)
なんて風に使われます。
📒Slay 見事にキメる
Slayは元々は「(強敵や伝説の生きものなどを)殺す」という意味ですが(『鬼滅の刃』の英語版が『Damon Slayer』ですね)、何かを見事に達成する様子を表す際に用いられます。
日本語でも「キュン死する」とか「萌え死ぬ」とか、よすぎるものに「死」を関連してあらわすことありますよね。英語でもDying(死ぬほど〜)という一般的な表現もありますが。
「She slayed that performance!」
(彼女のパフォーマンス、完璧にキマってた!)
のように使えますし、単に掛け声や感嘆詞として「Slaaaaaaayyyyy(スレーーーーイイ)」と言ったりもしています。(オンラインゲームやスポーツの試合でキメたときとか、女友達がイケてるファッションで現れたときとか)
📒Simp 言いなりのバカ(主に恋愛において)
Simpは 「Simpleton」(単純な人)から短縮された言葉ですが、若者の間では主に恋愛において、彼氏や彼女、または好きな人の言うことを過度に聞いたり、相手に過度に合わせたり、自分の時間・お金、または尊厳を犠牲にしても構わないと思っているような振る舞いをする人を意味します。
献身的に尽くすと「Simp」扱いされちゃうのが若者の恋愛の厳しい現実。好きになったら何でもしてあげたい!って思っちゃう「恋に恋する年代」の人は気を付けてね。
「You're being a simp if you do everything she asks without thinking of yourself.」
(彼女の言うことなら何でも考えずにやってしまうなら、それはシンプになってるよ)
📒Spill the Tea ゴシップや秘密を広める
「tea」(お茶)がゴシップや秘密の情報を意味します。LGBTQ+コミュニティで使われていた用語が一般化した、とも「Truth(真実)」の「T」からきている、ともいわれます。
「Come on, spill the tea. What happened at the party last night?」
(さあ、情報を教えて。昨晩のパーティーで何があったの?)
のように使います。
また、そのゴシップネタやニュースのことを「The tea」ということもあるので、「お茶の話かな?」と思ったら違った、なんてことが起こります。
📒Snack イケメン
「おやつ」や「軽食」の意味から転じて、見た目が魅力的な人をします。
「Did you see him? He's such a snack!」
(彼見た?めちゃくちゃかっこいいよね!)
これも、「おやつの話かな?」と思っていた恋バナだった、なんてことが起こります。
📒No Cap マジで!
「cap」は「嘘」や「誇張」を意味するスラング。「No cap」は「嘘じゃない」「本気で言ってる」という意味になります。Z世代がよく使っていますね。
帽子がない!わけではないのですね。
「This is the best movie of the year, no cap.」
(これは今年最高の映画だよ、マジで。)
日本語の「マジで」と同じように、ちょっと付け加えるだけで使えるので便利です。
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大人はなかなか使わないですが、若者スラングを通して若者の価値観が見えてくるのがおもしろいですよね。
言葉は生きているのでまた意味や用法が変わっていくかもしれませんが、しばらくは使えそうですよ。
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