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『おしどり探偵』(1983~1984)「霧の中の男」「鉄壁のアリバイ」紹介と感想
第7話「霧の中の男」
原作:「霧の中の男」
ドラマシリーズでは原作と違い名探偵なりきりについての言及がホームズ以外は全体的に少なくなっていますが、本作品は原作通り神父姿のトミーにブラウン神父の名前も登場しています。
滝口順平さんの名演が光るバルジャーも事件に絡むようになり、事件前には霧の中の幽霊の話も入りミステリアスな雰囲気の熟成も怠りなく仕込んでいます。
地元を離れての事件のためアルバートがいないのは残念ですが、シリーズ短編でも完成度の高い一編を謎解きミステリーとして忠実に映像化しており、お気に入りの一本です。
スタッフ
脚本/ジェラルド・サヴォリイ
監督/クリストファー・ホドソン
ゲスト
ハニコット夫人/アン・ストーリー・ブラス(京田尚子)
バルジャー・エストコート/コンスタンティン・グレゴリー(滝口順平)
巡査/クリス・ジョンソン(矢田稔)
第8話「鉄壁のアリバイ」
原作:「アリバイ崩し」
本シリーズでなければ許されない物語である本作も、しっかりドラマ化されています。
原作のままだと一本のドラマとして映像化しづらいと判断されたのか、メイントリックはそのままに大きな改変が施されています。
モンティの出番が少し増え、この事件を依頼する説得力のあるキャラクターがよりパワーアップしていました。
また、オチに繋げるために原作以上にアリバイ崩しミステリーの空気を作っているのも良い所です。
事件の背景が原作よりもシリアス気味になっているため、原作の気楽さが無くなりメイントリックを受け入れるのが難しくなったととるか、メイントリックが納得できなくても行動の裏にあるサスペンスが増して面白くなったととるか、賛否が分かれそうな一編です。
スタッフ
脚本/デヴィッド・バトラー
監督/クリストファー・ホドソン
ゲスト
モンティ・ジョーンズ/ティム・ミーツ(堀 勝之祐)
ユーナ・ドレイク/アンナ・ニグ(増山江威子)
ピーター・ル・マルシャン/マイケル・ジェイズ(野島昭生)
ドラマ概要
題名:Agatha Christie's Partners in Crime
製作:LWT/イギリス/1983~1984年
話数:SPドラマ+全10話
時間:51分
レギュラーキャスト
タペンス/フランセスカ・アニス(田島令子)
トミー/ジェームズ・ワーウィック(佐々木功/家中 宏)
アルバート/リース・ディンズデール(中尾隆聖)
マリオット警部/アーサー・コックス(水島鉄夫)
エピソードリスト
SP.秘密機関
01.桃色真珠紛失の謎
02.謎を知ってるチョコレート
03.サニングデールの怪事件
04.牧師の娘
05.キングで勝負
06.大使の靴
07.霧の中の男
08.鉄壁のアリバイ
09.婚約者失踪の謎
10.かくれ造幣局の謎
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