絵本感想『もう ぬげない』『おすしのさかな』
ヨシタケシンスケ『もう ぬげない』ブロンズ新社, 2015
服が脱げない男の子の印象的な姿から始まる本作も、ヨシタケシンスケさんのユーモアと多角的な視点、優しさが表現されていました。
服が脱げないままで生きていこうと決心し、想像する将来の姿は面白さと同時に、自分の思い通りにならない事でも受け入れて見ると世界が広がること、そしてその視点を持つことの大切さが描かれていると思いました。
最後まで笑いに溢れている絵本になるので、笑顔になりたい時にはオススメの一作です。
監修/川澄 健(東京すしアカデミー) サンシャイン国際水族館、写真/古島 万理子 ほか、イラスト/中沢正人『おすしのさかな』ひさかたチャイルド, 2010
本作は沢山の海の恵みから作られているお寿司について、生き物が生活している様子から、加工されお寿司になるまでを豊富な写真で紹介する絵本です。
食べるという行為は、他の命を頂くこと。
それを身近なお寿司を題材に教えてくれます。
はじめは写真と大文字で書かれた内容を楽しんで、漢字が読めるようになったら小さい文字で書かれてる詳細な解説を読むことで、年齢に合わせて理解が深まるようになっています。
解説は大人が読む時のガイドとしても使える内容になっているので、親子で食について考える機会にもなると思いました。
「うみの めぐみに、ありがとう!」という気持ちを忘れずに、これからも美味しくお寿司食べて行きたいと思いました。