Netflix『T・Pぼん』シーズン2(2024/全12話)紹介と感想
原作について
シーズン2は『コミック・トム』1980年5月号から1986年7月号まで不定期に連載された第2部・第3部の全21話から10話分がセレクトして映像化されています。
第2部からはリームに代わり、ユミ子が凡の相棒として登場します。
正隊員として頼りになる面もあるかと思えば抜けている所も変わらず残っている凡と、利発で頼りになるがTP初心者らしさもあるユミ子のコンビもハマっています。第1部以上に辛い歴史の事実に命をかけて向き合う姿が描かれており、未完に終わってしまったのが惜しいと思ってしまいます。
アニメ感想
シーズン1に続き、原作を現代風にリファインしてアニメ化していますが、第11話と第12話は本作オリジナルの物語となっており、本作の完結エピソードとして作られています。
また、原作では第1部のみの登場だったブヨヨンが、アニメでは引き続きレギュラーとして凡やユミ子の任務に同行しています。
原作ありのエピソードについては、シーズン1と同じく現代のアニメやシリーズとしての整合性を合わせるために変更箇所はありますが、基本的には原作のシナリオの流れやテーマを受け継いでいます。
そして、第10話の後半からオリジナルの物語が入りはじめ、最後はリームが絡むラストエピソードとなります。
〈ディメンションボール〉が引き起こす時空乱過流による騒動にT・P組織全体で立ち向かうエピソードが描かれることで、どれだけT・Pという仕事が危険なのかが改めて強く描かれます。
起こる出来事を見ながら『のび太の日本誕生』を思い出しました。
個人的には第3話の原作で描かれている衝撃的なシーンが変更されていて安心しながらも、ちょっと見てみたかったという悪い心も少しあったりします。
また、ユミ子の可愛さを改めて確認できたのも良かったです。
最終話で語られる、成長を感じる凡のナレーションが、今回のシリーズで描きたかったこと感じますし、それがこのシリーズの面白さなのだと思います。
シーズン1が楽しめた人なら、安心して楽しめる作品になっていました。
まだ、原作で映像化されていないエピソードも残っているので、続編にも期待したいです。
シリーズ概要
原作/藤子・F・不二雄『T・Pボン』
製作/ボンズ
監督/安藤真裕
シリーズ構成/柿原優子
メインライター/佐藤大
キャスト
並平凡/若山晃久
リーム/種﨑敦美
ブヨヨン/宮野真守
安川ユミ子/黒沢ともよ
白石鉄男/日笠陽子
白木陽子/白砂沙帆
柳沢/伊藤節生
シーズン1
01.消されてたまるか
02.見ならいT・P
03.ピラミッドの秘密
04.古代人太平洋を行く
05.魔女狩り
06.白竜のほえる山
07.暗黒の大迷宮
08.戦場の美少女
09.バカンスは恐竜に乗って
10.OK牧場の近所の決闘
11.マラトン大会戦
12.超空間の漂流者
シーズン2
01.通り魔殺人事件
02.チャク・モールのいけにえ
03.平家の落人
04.シュメールの少年
05.最初のアメリカ人
06.T・P隊員の犯罪
07.魔獣デルブ
08.トロイが亡びた日
09.死神の大軍
10.神の怒り
11.雨に沈む遺跡
12.タイムパトロールぼん
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