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2024年9月の読書まとめ+『世界の名著がすじがきでわかる 読んでおきたいベスト26』『日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典』感想

9月は、漫画は殆ど読めませんでしたが、先月に続き普段の読書傾向とは違う本をいくつか読み、いつもとは違う刺激を得た一か月でした。



三浦朱門編『世界の名著がすじがきでわかる 読んでおきたいベスト26』あ・うん,2004

三浦朱門がセレクトした世界の名著26冊のあらすじが、作者の簡単な紹介とともに記載されています。

選ばれている本は、読んだことが無くても名前だけは多くの人が訊いた事のある本ばかりでした。
自分は、作家単位なら作品を読んだことはあったり、映画化されたものを観たりしたことはあっても、紹介されている作品自体は読んだこと無いものばかりでした。
あらすじを読んで、『レ・ミゼラブル』『人形の家』『月と六ペンス』など何冊か読みたくなった作品があったのは収穫でした。

本書自体は、あらすじ自体は悪くないと思うのですが、作者や作品発表年に一部誤植があったり、作者紹介も短すぎるため分かり辛い部分があったのが残念でした。

 この本で読者は、自分の文学的教養はフランスに偏っているから、他国の文学によって補強しようと思うかもしれない。また、この本に紹介されている、学生時代に読んだ懐かしい作品を、大人になった今、また別な感慨があるかもしれない、と思う人もいよう。この本がそのように使われたなら、編者としての喜びは、これにすぎるものはない。

三浦朱門編『世界の名著がすじがきでわかる 読んでおきたいベスト26』あ・うん,2004, p.5
「はじめに」より

蛇蔵&海野凪子『日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典』幻冬舎, 2011

日本の古典文学を9人の偉人に焦点を当てて漫画とコラムで紹介しています。
どの作品も、いつかは触れたいと思っている作品もあるものの、中々読めていない作品ばかり。
本作では、古典作品の面白さのエッセンスが短い中で紹介されており、読むことで更に興味が増しました。

どの人物も今の時代に通じる人間味にあふれながら、後世にどんどん伝説が盛られて人間とは思えないエピソードがある人物もいたりと、紹介されるエピソードを読んでいると更なるエピソードも知りたくなってきます。

特に菅原孝標女、鴨長明、兼好の3人に惹かれたので、『更科日記』『方丈記』『徒然草』はしっかり読みたいと思います。
「ケンコウくん」の4コマも好き。




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