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『おしどり探偵』(1983~1984)「サニングデールの怪事件」「牧師の娘」 紹介と感想
第3話「サニングデールの怪事件」
原作:「サニングデールの謎」
原作通り事件関係者との接触はありませんが、ABCショップは最初だけで、中盤からは実際の事件現場へ二人が足を運ぶ展開になっています。
また、ドリス・エバンスのパートも映像として詳細に描かれています。
原作が持つ、ディスカッションを重ねながら既に起きた事件の真相に近づく面白みが再現されながら、ホテルで楽しそうに過ごすトミーとタペンスという日常パートも楽しめます。
事件の構造的にもサスペンス感は薄いですが、事件自体は難しくはありませんが真相に近づいていく面白みがあるため、シリーズらしい緩い日常パートが好きな人は楽しめる話です。
スタッフ
脚本/ジョナサン・ヘイルズ
監督/トニー・ワームビィ
ゲスト
ドリス・エバンス/エミリー・ムーア(宗形智子)
ホラビー・ジュニア/デニス・リル(仲村秀生)
ホラビー・シニア/エドウィン・ブラウン(村松康雄)
第4話「牧師の娘」
原作:「牧師の娘」「レッドハウス」
原作では館についてからは、怪しい二人組は殆ど出番がなくあっさり宝を見つけてしまいますが、ドラマ版は二人組の活躍を強化しており、主人公組と犯人組との対決感が演出されているため、全体的なサスペンスが強まっています。
また、アルバートに良い出番が加わっており、アルバート好きも必見のエピソードになっています。
ドラマ版は原作の映画好きという設定を膨らませてアルバートの出番を増やしており、それが面白さに繋がっています。
原作の時点でコミカルでシリーズらしいエピソードでしたが、ドラマによる肉付けで一本の物語として満足度が高まっています。
本シリーズでもお気に入りの一本です。
スタッフ
脚本/ポール・アネット
監督/ポール・アネット
ゲスト
モニカ・ディーン/ジェーン・ブッカー(小山茉美)
クロケット/パム・セント・クレメント(片岡富枝)
パートリッジ/ジェフリー・ドリュー(西川幾雄)
ドラマ概要
題名:Agatha Christie's Partners in Crime
製作:LWT/イギリス/1983~1984年
話数:SPドラマ+全10話
時間:51分
レギュラーキャスト
タペンス/フランセスカ・アニス(田島令子)
トミー/ジェームズ・ワーウィック(佐々木功/家中 宏)
アルバート/リース・ディンズデール(中尾隆聖)
マリオット警部/アーサー・コックス(水島鉄夫)
エピソードリスト
SP.秘密機関
01.桃色真珠紛失の謎
02.謎を知ってるチョコレート
03.サニングデールの怪事件
04.牧師の娘
05.キングで勝負
06.大使の靴
07.霧の中の男
08.鉄壁のアリバイ
09.婚約者失踪の謎
10.かくれ造幣局の謎