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吉宗評判記 暴れん坊将軍 第1話「春一番!江戸の明星」(1978)紹介と感想

全832話と大川橋蔵版銭形平次に次ぐ話数を誇り、今年17年振りに『新・暴れん坊将軍』として復活も果たした現代の日本を代表する娯楽時代劇の1つ『暴れん坊将軍』(吉宗の出番だけで言えば『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』があるので14年振り)。
筆者はシリーズを歯抜けに何十話程度しか見てないのですが、今回の新作を良い機会として第1シーズンの第1話から少しずつ見ていこうかなと思いました。


あらすじ

紀州藩主だった徳川吉宗は、七代将軍・家継が亡くなったため八代将軍となるため江戸へと向かった。
江戸城へと向かう途中、直訴状を持った少女・お千代が吉宗の駕籠へ飛び出し、お千代を庇った め組の頭・辰五郎共々斬られそうになるが吉宗は不問に付した。
お千代の身辺を御庭番に探らせると、父親の伊豆屋治兵衛が火付けの罪で投獄されており、その無実を訴えていたことが分かる。
尾張大納言宗春からの厳しい当たりがありながらも、将軍としての仕事を始める吉宗。
大岡忠相から庶民の暮らしが厳しいことを聞いた吉宗は身近な節制から始めるとともに、お千代の訴えを調べるため城から抜け出し調査を始める。


紹介と感想

徳川吉宗が江戸に来て最初の活躍を描くとともに、主要キャラクターの紹介も兼ねたエピソードになっていました。
本作の基本設定は既に完成しており、安心して観ることができます。

若き松平健の演技も安定しており、扇子を使った殺陣など1作目から趣向を凝らした動きも見られます。

物語は、正に社会的立場や金銭面で富める者が弱者から搾取して欲を満たす事件であり、将軍としての第一歩を歩む吉宗にとっても考えさせられるものとなったと思います。

最後は、大岡忠相が南町奉行となり、長いレギュラーシーズンを走るための準備が整いました。
娯楽時代劇として今観てもしっかり面白い、貫禄の第1話でした。


スタッフ&キャスト

脚本:小川 英、杉村のぼる
監督:荒井岱志

レギュラー(今話出演キャスト)
   松平吉宗/松平 健
   山下幸内/浜畑健吉
   大岡忠相/横内 正
    おさい/春川ますみ
    おその/夏樹陽子
    おまち/岐村美沙子
   藪田助八/宮内 洋
     源三/園田裕久
      常/阿波地大輔
      鉄/井上 茂
加納五郎左衛門/有島一郎
    辰五郎/北島三郎
尾張大納言宗春/中尾彬
  ナレーター/若山弦蔵

ゲスト
 松本甲斐守/金田龍之介
  鬼沢兵衛/天津敏
秋田屋作兵衛/伊沢一郎
伊豆屋治兵衛/武内亨
   お千代/佐藤美鈴


※『暴れん坊将軍』『暴れん坊将軍Ⅱ』の第1話と第2話は東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます。また、『暴れん坊将軍』の第3話、第4話も新作公開にあわせて1月限定で公開されていました※

アマプラの時代劇専門チャンネルNETでもシリーズが観れます。


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