大川橋蔵主演・銭形平次 第108話「腐れ縁」(1968) 万七感想
あらすじ
平次の不調を尻目に、万七が次々と手柄をあげていく。
どうやら、万七は泰造という男に協力をしてもらっているらしい。
ある晩、泰造の一味と酒を飲み交わしていた万七。
万七が酔って眠り込んだタイミングで、泰造達は御金蔵破りを行う。
現場周辺から逃げ出すために利用される万七。
次の日、平次が万七へ泰造のことを訪ねると、万七もある事に気づく。
心配になり直接泰造へ話を聞きに行くが、逆に追いつめられる万七。
その頃、平次はヤクザ者に変装し、敵の本拠地へ乗り込んでいた。
泰造は、その正体を怪しみ万七やお静を脅し始める。
果たして盗まれた小判の行方は……。
万七についての感想
万七は、追い詰められても岡っ引としての気持ちを無くすことはありませんでした。
だから、万七は憎めないライバルなのだと分かる話です。
「誰に入れ知恵されたか言え!」と脅され「銭形……」と言っちゃう万七、平次に助けられて嬉しそうな声を出す万七がかわいいです。
万七の、手柄を挙げたい純情な岡っ引心を利用した悪人は、平次がしっかり懲らしめてくれます。ヤクザ者姿な平次は、いつも通りカッコイイです。
最後、平次に直接お礼が言えないから、気まずそうにしながら八五郎にお礼の弁当を渡す万七もかわいすぎました。
分かりやすく調子に乗る八五郎に対して言い返せない万七に、人の良さを感じます。
遠藤辰雄が万七を演じているからこそ出せる魅力が凝縮されている話でした。
※2023年12月17日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※
アマプラの東映オンデマンドでも観れます。
ゲスト
泰造/金田龍之介
佐吉/近藤 宏
三吉/青山隆一
与一/福本清三
大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)
銭形平次/大川橋蔵
八五郎/林家珍平
お静/八千草薫
三輪の万七/遠藤辰雄
清吉/池 信一
お弓/鈴村由美
笹野新三郎/根上淳