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大川橋蔵・主演 銭形平次 第120話「炎を呼ぶ女」(1968)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:松山威
監督:長谷川安人


あらすじ

島田屋で火事が起こり、土蔵が焼け落ちてしまった。
更に、朝になると島田屋の主人が朝参りへ行った先で首を吊った姿で発見される。
どうやら、旗本の家宝が焼けてしまったとのことで、それを苦にして自殺したのではと思われた。
平次は、火の気のない土蔵が燃えたのは火付けではないかと検討をつけ、島田屋へ恨みのある者の犯行ではと調べを始める。
土蔵が燃える前に島田屋へ「六兵衛が会いに来るから」と伝えに来た鳥追いの女がいたことが判明する。
その後、鳥追いの女は芸洲屋へも現れ、直後に芸洲屋の一人娘が拐かされてしまう。
果たして、島田屋と芸洲屋、鳥追いの女を繋げるものは何なのか……。


紹介と感想

親の復讐のために生きて来た姉弟の哀しさと、復讐に囚われず前へ進んでいこうとする娘2人の姿が対比されます。

事件は、復讐を企む者、保身を図る者、それぞれが違法な手を尽くします。
どこまで非情になりきれるか、それが力比べに近い勝負では生死を分けますが、更にその上を行くのは前を向いて進もうという尊い心なのだと感じました。

復讐譚の形をとった人情話と非情な殺人事件が両立しており、突出した部分はありませんが、安定して面白い話しでした。

「長年悪党を追い回してきて、おいらはつくづくと感じるんだ。人間首尾よく悪事をやりおおせたと思っても、どこかにこう、思わぬ穴があいてるんだ。お天道様にはお見通しってわけさ」

平次がお若へかける言葉

※2024年3月9日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※

アマプラの東映オンデマンドでも観れます。

キャスト

ゲスト
     お若/弓恵子
    仙太郎/金光満樹
    おけい/山岸英子
芸洲屋市郎兵衛/館 敬介


大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)

 銭形平次/大川橋蔵

  八五郎/林家珍平
   お静/八千草薫

   為吉/神戸瓢介


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