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大川橋蔵・主演 銭形平次 第144話「消えた御用金」(1969)紹介と感想
原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:犬塚 稔
監督:長谷川安人
あらすじ
五千両の価値がある金塊を運ぶ馬が銃声に驚き逃げ出した。慌てて追いかける従者たちは、金塊を無くした馬と、馬の傍で死にそうになっている男を見つける。
男は「江、江戸…」と言って亡くなり、さっそく江戸でも町方総出で捜査が行われることになった。
その頃、畄五郎は仲間の粂吉とともに、家の床下に盗んだ金塊を隠していた。
平次達は、死んだ男の身許から畄五郎の周辺を洗っていくが、欲にまみれた男たちの悲劇は、畄五郎の娘・おきちも巻き込んで進行していく。
紹介と感想
大量の金が絡む大事件に、かなり久しぶりに笹野様も顔を見せました。
事件は、金塊を盗んだ犯人たちの視点を中心に、犯人一味を追い続ける平次達の姿も並行して描かれます。
登場人物としては、畄五郎の娘・おきちの気性と最後まで父を守り抜こうとする姿も印象に残ります。
万七と清吉が岡っ引風を吹かせて乗り込んだ所を、啖呵を切って追い出したり、粂吉に一歩も引かずやりあったり、そして最後にとった決断といい、巻き込まれた不幸の中で素晴らしい人間性を魅せていました。
ミステリー的な妙味はありませんが、悪党一味が穴の底まで転がり落ちていくサスペンスで観させる面白い一編でした。
※2024年8月23日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※
アマプラの東映オンデマンドでも観れます。
キャスト
ゲスト
畄五郎/三井弘次
粂吉/永山一夫
おきち/三島ゆり子
松五郎/香月涼二
大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)
銭形平次/大川橋蔵
八五郎/林家珍平
お静/八千草薫
万七/遠藤辰雄
清吉/池 信一
樋口一平/永田光男
笹野新三郎/根上淳
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